見出し画像

フルーツは「鮮度型」と「追熟型」に分かれる


スーパーマーケットに行くと、ほとんどの店は入口すぐが、青果売場になっていますよね。

どうしてか知ってますか?

それは、青果(果物と野菜)が店の強さを示すバロメーターだからです。

野菜は”安さ”や”鮮度”、
くだものは、旬の香り、彩り、おいしいものを揃えているか、
お客さまを魅了するアイテムの宝庫だからです。

肉も魚も、売場としても食材としてもすばらしいですが、
残念ながら大半は死んでしまっている状態で陳列されています。

野菜、果物は収穫されてからも呼吸を続けているんですね。

果物は「鮮度型」と「追熟型」の2つのタイプに分かれます(※)。

「鮮度型」は、産地で完熟のものを採れたてで食べるのが最高なものです。
主に「~狩り」するのが楽しい、ミカン、イチゴ、ブドウ、サクランボなどなど。
実って、完熟になるほどに呼吸量が増し、収穫されてから鮮度と呼吸量が落ちていくタイプです。

一方、「追熟型」は収穫されたときは未熟で、温度を高めたり、エチレンという植物の生育ホルモンを与えることで、呼吸量が増して徐々に食べごろに熟成していくタイプです。
バナナやアボカド、キウイ、マンゴー、メロンなどです。

スーパーマーケットや青果店に行ってみると、”良い感じ”が漂っている店と、失礼ながらそうでない店と瞬時に感じ取れませんか?それは、果物や野菜が活発に呼吸している“活気”の違いだと私は思っています。フレッシュで完熟している果物を売っているお店で買い物すると、おいしいフルーツに出会える確率もアップするはずです。

みなさんがフルーツの本当の美味しさに感動し、笑顔になってくれることを願っています。(吉村)

※ 追熟型をクライマクテリック型フルーツ、非追熟型(鮮度型)はノンクライマクテリックと言います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?