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わたしのラジオ #12 何でも相談室「泳ぎながら歌えますか?」

「はい、何でも相談室です」

私への質問から、日常生活、本、音楽、映画、恋愛相談まで、リスナーから寄せられたありとあらゆる「大疑問」に答える、おなじみ「何でも相談室」の時間です。では、早速質問に回答しよう。


「泳ぎながら歌えますか?」
(ラジオネーム : 英語という日本語)

私は「ながら」がわりに得意なんだ。現在もラジオを録りながらせっせと仙腸関節と股関節を柔らかくする体操をしてる、とは言えね、決してラジオを片手間でやっているわけでないんだ。これは習慣のようなもので、経験上はそちらのほうが成果が出る。でも泳ぎながら歌を歌う、というのはまだ挑戦したことがないね。今度試してみよう。それで泳ぎ方は…もしクロールあるいは平泳ぎにすると、あるいは歌い終わるまでにプールの水を飲み干してしまいそうだ。歌うにはあまりにも息継ぎが短すぎる。あるいはもし背泳ぎなら歌い終わるまでに監視員に止められてしまいそうだ。あるいは通報されるかもしれない。想像してごらん?もし私だったらそんなやつと一緒のプールで泳ぎたくないね。でもまあ一通りやってみるさ。せっかくだから誰もやっていないうちにせっせと練習しておこう。もし「歌泳」がオリンピックの種目になったときに日本代表になれるようにね。


「お気に入りのクラシックを教えて?」
(ラジオネーム : 雲母)

クラシックは少年時代にずいぶん夢中になって聴いた。お気に入りの演奏家は、カナダのピアニスト、グレン・グールド。お気に入りのアルバムは『バッハ:ゴールドベルク変奏曲(55年モノラル録音)』と『バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年録音)』。彼は楽譜通りに演奏せずに自らの解釈で自由に演奏する個性的なピアニストなんだ(クラシックは楽譜至上主義の音楽でそれを無視することはタブーとされている)。その既存の慣習に捉われない彼の演奏はいつも私に勇気をくれる。彼と他の演奏者を同じ曲で聴き比べてみて欲しい。クラシックを聴くのって敷居が高いと聞くけれど、はじめてそれを聴く人でもその違いはわかるはずさ。そして彼の演奏を聴けばクラシックの敷居なんてひょいと越えられるような気がしてくるはずだ。獲物にとびかかるピューマのように。オーケー、おしゃべりはこれくらいにしよう。曲をかける。小沢健二『大人になれば』。


OFF

ON


「スポーツウェアは何を着ている?」(ラジオネーム : 由布)

無印良品の運動着(それ以外は絶対着ない)。


「おじさんたちはなぜ偉そうにするのか?」
(ラジオネーム : カフェちゃん)

それは簡単。おじさんたちは自信がないから虚勢を張って偉そうにするのさ。裸の王様が牛耳るどこかの国のように。彼らは威張ることによって、自分の地位を確認してるんだ。そういうインチキたちにはなるべく関わらないほうがいい。しかしもし関わらざるおえない状況にあるのであれば、注意点があるから覚えていておくといい。彼らは偉そうにするわりに強く反論されることを嫌う。もしその相手が上司や先輩ならば反論は控えて適当に相槌を打って穏便にすませよう。たとえ戦ったとしてもこちらには何ももたらされない。たとえその戦いに勝ったとしても、だ。最後におじさんたちの名誉のために、一言だけ言わせてくれ。世の中にはまともなおじさんも少しくらいいる。


今日の最後の言葉

「今日一日、怒らず、恐れず、悲しまず、正直、親切、愉快に生きよ」

中村天風

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