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わたしのラジオ #9 何でも相談室「あなたが死んだ後、どんな人だったと周りの人に思い出されたい?」

「はい、何でも相談室です」

私への質問から、日常生活、本、音楽、映画、恋愛相談まで、リスナーから寄せられたありとあらゆる「大疑問」に答える、おなじみ「何でも相談室」の時間だよ。では、早速質問に回答しよう。


「あなたが死んだ後、どんな人だったと周りの人に思い出されたい?」
(ラジオネーム : ああアフリカ)

うーん、私にはそういう願望はない。死んだあとのことなんてどうだっていいさ。リスナーそれぞれが、マツキはこんな人だった、と想像を膨らませてくれ。ところで、人口たった1億2000万人の島国で毎年約8万人の人間が姿を消しているのは知っているかい?いったい彼らはどこに消えているんだ?私は死を受け入れる準備はできているが何よりも恐れるのはある日突然に消えることさ。


「どこにでも行けるならどこで旅したい?」
(ラジオネーム : 義父)

どこにでも行けるだって?そういうことならば、過去に決まり。私は自分の生まれた日に行って、
自分が生まれた日はどんな天気で街はどんなで、両親はなにを思っていたのか目に焼きつけたい。あとこれは余談だけど、世の中には明らかに、未来から来たのでは、って人いるよねえ?授業中は寝てるのに試験で高得点を取る人、競馬で大穴の馬に高額の金を賭けて当てた人、ヤフーの株式を1997年に買っていた人。彼らは未来人なのか?オーケー、おしゃべりはこれくらいにしよう。曲をかける。小沢健二『愛し愛されて生きるのさ』。


OFF

ON


「無人島への持ち物は3つまで さあ、何を選ぶ?」
(ラジオネーム : 絵本ほうれんそう)

一つ目はラジオ。これは譲れず。ラジオがあれば無人島だろうが、地球がなくなろうが、きっと何とかなるからね。二つ目はコストコ。これで衣食住に困らず。私はコストコのホットドッグが好物でね。月曜日は何もかけずそのまま、火曜日はピクルスを山盛りに、水曜日はケチャップとマスタード、木曜日はオニオンスライスを山盛りに、金曜日はピクルスとオニオンとザワークラフト、土曜日はカットして、日曜日はコーラで流し込む。ホットドッグだけで一週間を乗り切れるはずだ。三つ目は保険証。理由?もちろん万が一怪我をしたら病院に行くために…でなく、もし死んだときに私だとわかるように。行方不明中の御守りさ。


「一番影響を受けた本は?」
(ラジオネーム : ん)

私がいちばん影響を受けた本は、J・D・サリンジャーの『ライ麦畑で捕まえて』。あのジョン・レノンを撃った男も犯行後に現場で読み耽っていたという有名な本さ。この作品は「イノセンス(無垢な子供)とインチキ(欺瞞的な大人)の狭間で揺れる主人公の姿」が描かれているんだけど、読み方を間違えると非常に危険な本なんだ。この本にはある種の人たちの偏った気質を増幅させる力がある。もし興味があれば若い内に読んでおくことをおすすめする。でも覚悟をして読むことだ。きっと読後は一週間くらい主人公のホールデンくんのような喋り方や考え方になってしまうだろう。私もなった。そして今も私の中に彼はいる。


今日の最後の言葉

「親切にしなさい。あなたが会う人はみんな、厳しい闘いをしているのだから」

プラトン

それでは、バーイ、センキュー!

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