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私の株式選別方法ーソシオネクストの4Q決算と来期ガイダンスのポイント

2023/04/28 ソシオネクストの4Q決算が発表されました。
大切なところだけピックアップしましたので、参考にご覧くださいませ。

通期コンセンサス過達

株予報より

営業利益
コンセンサス 20700
実績 21711
21711/20700=1.049   ⇒4.9%過達

過達となった理由

注力分野である自動車、データセンター/ネットワーク、スマートデバイス分野を中心に多くの商談を獲得しております。年間の商談獲得金額は、構造改革以前1,000億円程度でしたが、構造改革後3年間は2,000億円程度、さらに当連結会計年度は2,500億円程度に拡大いたしました。

決算短信より

当社グループにおける研究開発費は、注力分野における商談獲得に繋げるための先行開発と獲得した商談の製品開発から構成されており、当連結会計年度の研究開発費は、前連結会計年度比14.2%増の49,324百万円となりました。これは主に獲得した商談の開発が増加していることによるものです。先行開発では、日々進化する半導体のエコシステムにおいて最新の技術を活用するために、パートナー各社とも密に連携し、3nm以細のプロセステクノロジー、chipletなどの先進的なパッケージング技術、最新設計ツールの実用化およびプラットフォーム化の推進等に対して積極的に投資を行いました。一方、製品開発においては、ADAS向け5nm世代品のテープアウトを当連結会計年度第1四半期に完了いたしました。また、当連結会計年度よりデータセンター/ネットワーク向けに7nm製品の本格量産を開始し、2024年3月期には自動車向け7nm製品の量産がスタートします。

決算短信より

順調な商談獲得と、7nm以下の先端半導体の開発も進んでいますね。

本決算でしたので、来期のガイダンスが発表されました。株予報のコンセンサスと合わせて記載します。

来期の営業利益のガイダンスは、

コンセンサス 26603
ガイダンス 22500
22500/26603=0.845  ⇒15%コンセンサス未達

一瞬、やばいなと思いましたが、資料を確認していくと謎が解けました。

決算説明資料より

想定為替レートが115円なので、135円で営業利益を計算してみます。

3.5*(135-115)=70億円
ガイダンス(為替135円時) 22500⇒29500 (百万円)
29500/26603=1.108⇒10%過達予想へ

結構、為替の影響が大きいので、保守的に見積もる会社だということですね。今後のガイダンス変化に注目です。

いかがでしたでしょうか?少し前のPEG計算で、SBI証券が出していたコンセンサスでは、298憶円の営業利益でしたので、ほぼ予想通りの事業進捗であり、為替を厳しく見直したガイダンスだということですね。
もし、売られるようなら絶好のエントリータイミングかもしれません。

以下に、週足チャートを載せておきます。

週足チャート

以下資料

2023/07/17  追記です。
ご存じのように、ソシオネクストの株が暴落しました。
理由は大株主が株の売却を進めると発表があったためですが、その前にも暴落があり、大きな違和感を持っていました。
今回、その背景について解説した動画がありましたので、紹介します。
推測ですが、漏れていたというのが、数々の傍証から説明されています。
動画の中では、新光電気工業も今後注意が必要とありましたので、今後の動きに要注目ですね。。


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