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選挙ってどれくらいお金が必要なの?    選挙について③おわり

選挙振り返りの最後はやはり、気になるお金についてです。
前にも書いたように今回、僕は後援会(政治団体)を作り、選挙事務所を設置、選挙カーで支持を訴えるなど、ベーシックな選挙活動を行いました。近年増えているネット中心の口コミ選挙はこの限りではありません。

結論から言うと、かかったお金は総額約200万円でした。

ちなみにこれは選挙活動だけでなく、選挙前に行ういわゆる政治活動も含めたコミコミ額です。

まず、政治活動についてです。政治的な活動は公職選挙法上、政治活動と選挙運動の2つに区別されます。

ここで最低限、必要なのは、リーフレットと立看板ですかね。
ちなみに僕のリーフレットはこんな感じです。

立看板とは街で見かけるこれですね。ちなみに最大12本まで作製、掲示ができます。

あとイマドキ必須なのは、自分の公式ホームページでしょうか。

という訳で、
リーフレット+立て看板+公式HP等で約50万円かかりました。


そして選挙本番、選挙運動です。
選挙で必要となるのは、ポスター、選挙カー、選挙事務所です。
新人ということもあって、例えば選挙事務所や選挙カーの看板、タスキやなど必要なものは全て新調しております。今後の選挙で使える物は極力、そのまま使おうと思っておりますが、何事も初期投資が必要となります。

あと、とりあえず必要になるのは供託金。市議会議員は30万円です。
でも、これは一定の票数が得られれば返還されます。

ポスターやビラ、選挙カーのレンタル代や燃料費など、公費負担してくれるものもありますが、それをのぞいても総額約150万円かかりました。必要なもの以外はなるべく節約しましたが、それでもこれくらいはかかりました。

ちなみにおおよその内訳は事務所設置費40万円、ウグイス嬢などの人件費やボランティアの食事代など合わせて40万円、選挙カー30万円、スタッフのユニホームや広告費などその他40万円といったところです。


ところで、しばしば問題にされるポスター費問題。
豊川市の場合、ポスター費の上限が1枚1,489円に設定されており、
その範囲内であれば全額補助が出ます。十分な額です。
いまどきの選挙ポスターは紙製ではなく、雨に強いようにビニール製で、
全面シールになっているものが一般的です。
僕の場合は1枚665.5円で作成できました。


そしてもう一つ、選挙時に配布できるビラにも公費負担が出ます。
こちらの上限は豊川市の場合、1枚7.73円。

あれ?こちらはちょっと低すぎませんか?というのが率直な感想です。
いまどきA4サイズ両面フルカラーでこの金額は無理があるのではないでしょうか?

ちなみに僕の場合は、ビラ1枚1枚26.5円でした。
デザイン料も含めればこんなものだと思います。

なので公費負担は出るとはいえ、
ポスター代は、334カ所の掲示板に貼る分のみ補助なので、
予備66枚×665.5円=43,923円が自己負担。

ビラは4,000枚作製できるのですが、
公費負担は7.73円なので、
26.5円×4,000枚=106,000円(総製作費)
7.73円×4,000枚=30,920円(公費負担)
106,000円−30,920円=75,080円が自己負担です。

つまり、合わせて11万9,003円の自己負担額となりました。

これは何とかならないものかなと思う訳です。
つまり、ポスター上限額を下げて、ビラの上限額を上げてもらいたいものです。今回、自分で選挙をしてみて初めて気づいたことです。



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