まずは、手を洗いましょう!

まつ子といく子の美肌研究室です。美肌に関する情報をお届けしてまいります。

本日は、化粧品業界で話題になっている消毒用アルコールのお話し。新しく製造する会社さんも増えています。できるだけ正確な情報をまとめつつお伝えしていきますね。

消毒用のエタノールですが、いろんなタイプがありますよね?何を基準に選んだらいいかわからない。とりあえず買っておこう!そういう方が多いと思います。

やみくもに購入するのではなく、自分に必要なものをどうやって見つければいいのかいろいろ見てみましょう!

画像1

ウイルスと細菌の違いとは?

いま世界中で流行しているウイルス。ちなみにウイルスと細菌の違いってみなさんわかりますか?昔理科の授業で習った記憶をたどりつつ書いてみようと思います!

いわゆる細菌は、大腸菌や肺炎球菌、溶連菌などに分類され、単細胞生物と呼ばれています。細菌は栄養源さえあれば、自分と同じ細菌を複製して、増やすことができます。

逆に、今話題のウイルスは、自分で細胞を持っていないため、他の細胞に入り込んで生きていく生物です。つまり寄生してるってことですよね。ヒトの体内に侵入すると、ヒトの細胞の中に入り、自分のコピーを作らせ、細胞を破壊して、外に出ることを繰り返して増えていきます。

国立感染症研究所の報告では、発熱や上気道症状を引き起こすウイルスで、ヒトに感染するものは、現在6種類あることが確認されています。重症化肺炎ウイルスとして、中東呼吸器症候群(MERS)と重症急性呼吸器症候群(SARS)の2種類と、それ以外の風邪の原因と考えられてる4種類のコロナウイルスです。なので、今回の新型コロナウイルスは今までに報告されていないウイルスということになります。

そのため、抗ウイルス薬やワクチンがありません。よく抗生物質を飲めば大丈夫!と思う方がいるかもしれませんが、抗生物質などの抗菌薬は、細胞壁と遺伝子やタンパク質をターゲットにしているので、それらを持たないウイルスには効きません。

でも、コロナウイルスは構造として、脂質性の膜に覆われているエンベロープウイルスなので、消毒用のアルコール剤のダメージを受けやすいのが特徴です。

そのため、アルコール消毒剤がよく使われるのですが、ウイルスに対するエタノールの濃度は、基本70%~80%が望ましいといわれています。

エタノール濃度が100%近いものの方が、消毒・除菌効果が高そうですが、実は、高濃度のものは、「揮発性が高いため、ウイルスを除去しきる前に蒸発してしまう可能性がある」といわれています。逆に濃度が低いと、効果は下がってくるといわれています。

厚生労働省のホームページ「新型コロナウイルスに関するQ&A」の中で、「アルコール消毒(70%)などで感染力を失うことが知られています」と表記されていますので、詳しく知りたい方は、こちらも見てみてくださいね。

また、多く出回っている商品ですが、分類も異なります。一般的には、消毒と殺菌は「医薬品」と「医薬部外品」のみとなります。化粧品や雑貨には適用されていませんので、ご注意ください。

そして、アルコール類は、引火しやすいため火気の近くで使用しない等、取扱いも注意が必要です。

外出機会が減る中では、基本的に、せっけんを使ってしっかりと手を洗い、十分な水で流せば、感染防止の効果は得られます。

何が何でもとアルコール消毒にこだわる必要はないので、状況にあった判断をしていきましょう!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?