~『よりどりインドネシア』第165号(2024年5月8日発行)所収~
歌手・五輪真弓
皆さんは、「五輪真弓」という日本の歌手をご存知でしょうか?
五輪真弓は1972年、21歳のときにアルバム『少女』という曲でシングルデビューし、今や日本の女性シンガーソングライターの草分け的存在と言われています。
1973年の『煙草のけむり』、1978年の『さよならだけは言わないで』、『残り火』、1980年の『恋人よ』、1981年の『リバイバル』、1984年の『ジェラシー』、1989年の『雨宿り』などの曲が良く知られています。
その五輪真弓の『心の友』という曲が1985年にインドネシアで大ヒットし、40年近く経った今でも人気を博しています。
Wikipediaによると、「インドネシアのラジオ局関係者が日本で五輪真弓のコンサートへ行き、その際買ったアルバムの中にこの曲が入っており、インドネシアのラジオで流したことで人気となった」と記載されています。
『心の友』がインドネシアで爆発的にヒットしたことに一番驚いているのは、五輪真弓自身だったようです。彼女は、2008年の東京新聞の夕刊に『“こころの歌”の原点』というエッセイを掲載しています。そこに『心の友』に関する一節がありますのでご紹介します。