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先祖から子供へと続く流れを壊して

栃木に住む弟のところに遊びに行ってきました。

弟は、400年間続いた母の実家のすぐ側で暮らしています。子供の頃、毎年、この母の実家でお盆休みを過ごしたものです。

ところが、祖父母が亡くなってからというもの、すっかり栃木に行かなくなってしまいました。確かにご先祖様が眠る土地ですが、僕にとってはよく知らない地方都市に過ぎなかったからです。20年前にアメリカに越してしまいましたし、特に親しい人が住んでいるわけでもありません。そんなこんなで、この土地に特別な思いを寄せることはありませんでした。ただ、弟が住み始めたことで、再びこの地に足を運ぶようになったに過ぎなかったのです。

でも、昨年の9月を境に、かなり考えが変わりました。そのきっかけは、「 僕の中には、とんでもない数のご先祖さまのDNAが受け継がれている」ということに気付いたことです。

今、僕がここにいるのは、僕の親が2人がいてくれたからです。そしてその2人にはそれぞれ2人の親がいます。つまり、僕の中には、この6人のDNAが受け継がれています。それぞれの祖父母にはやはり2人ずつ親がいますから、そうやって遡っていくと、とんでもない数の人々のDNAが僕の中に引き継がれていることになります。単純に考えて、10世代で2,046人分、20世代で2,097,150人ものDNAが引き継がれているはずです。20世代なんてたった500年です。そしてこの栃木という土地には、その400年分が詰まっているはずなんですね。

ですから今回の帰国の際には、必ず弟のところ、いや、ご先祖様たちが歴史を紡いできたこの土地に行こうと思っていました。

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