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「自由」というものが、思っていたものとはずいぶん違った話

僕がまだアメリカで大学に進学する前のことです。自由に満ち満ちた生活が待ち受けているに違いないと、希望で胸を膨らませていたものです。ところがいざ大学生活が始まっていると、自由を満喫するどころではなかったのです。あまりに多い宿題と低い英語力で苦労し続けました。気がついたら世が明けていたことなど1度や2度ではありません。特に最初の学期は本当に悲惨で、1日におきくらいに明け方まで勉強していました。宿題を終え、少しウトウトして学校に向かい、授業が終わると寮に戻って少し横になり、また勉強を始める毎日の繰り返しです。

2年目になるとようやくある程度時間が捻出できるようになったのですが、何を思ったか部活動を始めてしまったので、なんと1年生の時よりもさらに時間に追われる生活になってしまったのです。朝は5時に起きて朝練。朝食を終えたら授業。授業の後は少しアルバイト。そして夕方になるとまた練習です。夜は真夜中まで勉強していました。

でも何故か、そんな生活を苦しいと思ったこと、あまりなかったのです。むしろ充実感に溢れていました。

就職後

やがて僕は日本に帰って就職しました。ところが僕は、全くハッピーではなくなってしまったのです。自由になる時間は学生時代よりも明らかに増え、自由になるお金ができたにも関わらずです。あっという間にサラリーマン生活に耐えられなくなって逃げ出すように退職してしまいました。周りに合わせたりするは子供の頃から得意ではありませんでしたから、そういうことが耐えられなかったのかもしれません。

でも今になって考えてみると、むしろなまじっか考える時間や自由になるお金を手に入れたのがダメだったのかな、と思ったりするのですね。学生時代は忙しすぎて、「自分が本当にやりたいこと」なんて、考える暇さえもなかったのですが、実はあれが良かったのかもしれません。

そんなわけで今日は、一体自由とはなんなのか、暇と自由は何がどう違うのか、そしてどうしたら僕らは心から自由を満喫できるのかについて考えてみたいと思います。

※この文章は単品で100円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月20本くらい読めるので1本50円です。このマガジンでは教育のこと、テクノロジーのこと、あるいは経営に関するなどなど、僕がシリコンバレー、フィリピン、日本の3拠点でビジネスをする中で得た気づきを書き綴っています。

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