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リーダーシップの不在は何をもたらすか?


さて、昨今はどこに行っても新型コロナウイルスの話題ばかりです。日本だけでなく、フィリピンもアメリカも同様です。やっぱり未知のウイルスって怖いですよね。中国での患者や死者の数を見れば、ビビるのはよくわかりますし、僕だってビビっています。

先週のこの件のハイライトはなんと言っても神戸大学感染症内科の岩田健太郎教授のダイアモンド・プリンセス号の実態の告発と、それに対する沖縄県立中部病院感染症内科の高山義浩医師の反論でした。このお二人の現場認識に相違点はあれど、お二人が「すべきこと」として考えていることに大きな差はないようです。つまりこれはいきなりYouTubeビデオを上げる岩田氏の攻撃的なアプローチと、「現場の頑張り」を頭ごなしに否定され、メンツを潰された高山医師の反発、というふうに感じられます。

僕はどちらかというと岩田氏に近いタイプですが、一方で日々の仕事は会社経営、つまりマネージメントなので、どちらの言い分もわからなくはありません。ただそれでも、今回は岩田氏の方に軍配を上げざる得ないと思うのです。

それは高山医師個人がどうこうということではありません。まず、そもそも今回の対応はリーダーシップがあまりにも著しく欠けています。「リーダーなき危機対応」がどのくらい機能しないものなのか、まざまざと実感させてくれる極めて興味深い事例と言えるのではないでしょうか?

そんなわけで今日は、この事例を題材に「リーダーは何をすべきなのか?」を考えてみたいと思います。

※この文章は単品で100円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月20本くらい読めるので1本50円です。このマガジンでは教育のこと、テクノロジーのこと、あるいは経営に関するなどなど、僕がシリコンバレー、フィリピン、日本の3拠点でビジネスをする中で得た気づきを書き綴っています。

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