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コロナウイルスは格差を解消する? 拡大する?

ご存知の通り、現在アメリカではコロナウイルスが広がり続けています。すでにメジャーな都市はすべてロックダウンしており、お店というお店が閉まっています。ここシリコンバレーも例外ではなく、街は静まり返っています。

学校では早々とオンライン授業が始まり、すでに当たり前の日常となりつつあります。子供たちはオンラインクラスを受講したり、宿題をやったりで結構忙しそうです。

そんな中、職場へと出勤しているのは「エッセンシャル・ワーカー」と呼ばれる方たちだけです。例えばお医者さんや看護師さん、はたまた食料品店の店員さん、それから郵便や荷物の配送人、あるいは警察官といった人々です。

そして今、これら「エッセンシャル・ワーカー」の給与と労働環境が物議を醸し出しています。お医者さんや看護師さんを除けば、どれも低賃金労働ばかりで、おまけに不特定多数の客に接することを強いられ、高い感染のリスクに晒されています。

「エッセンシャル」という単語は「欠くことができない」という意味ですから、これらの方々は、絶対に欠かせない労働者というわけです。しかしそれならば、なぜ彼らは安月給のまま感染の危険に晒されなければならないのでしょうか? 

一方、エッセンシャルでないホワイトカラーの多くは自宅からリモートで働いています。アップルやGoogleの社員は、みんな在宅勤務です。エッセンシャルな仕事でないはずなのに、高い給与水準を維持しています。なぜこんなことが許されるのでしょうか?

そこで今日は、このコロナウイルスによって明らかにされつつある様々な社会の不条理について考えてみたいと思います。

※この文章は単品で100円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月20本くらい読めるので1本50円です。このマガジンでは教育のこと、テクノロジーのこと、あるいは経営に関するなどなど、僕がシリコンバレー、フィリピン、日本の3拠点でビジネスをする中で得た気づきを書き綴っています。

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