新しい時代の泳ぎ方を解説します

世の中から全ての指針が消え去ってしまって、もうしばらくになります。かつて昭和の頃には、みんなと同じようにしていればほとんど間違いありませんでした。ですから、「どう生きようか？」なんて考える必要さえなかったのです。いかに他人と同じように振る舞うか、それがすべてでした。みんなと同じような学校に進学し、同じような部活をやり、同じようなテレビ番組を見て同じことを話題にし、そして同じようなリクルートスーツに身を包んで同じような会社に就職したのです。そして、これこそが王道だったのです。

みんな同じ頃に結婚し、子供を設け、家を買い、家庭を築き上げたものです。本当にほんのちょっと前まで、何も考えずにみんなと同じようにしてさえいれば、なんの間違いもなかったのです。

しかし、世の中はいま急激に変わりつつあります。僕自身も子育ての最中に、「こうしていれば間違いない」なんて子供たちに言えませんでした。教えられることと言えばせいぜい「ちゃんと挨拶しなさい」くらいのもので、アドバイスらしいアドバイスなんて何もできなかったのです。アドバイスなんかしたところで、彼らが大人になる頃にはほとんど役に立たないであろうことが目に見えていたからです。

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