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ページをめくって考えたこと

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書評、というほどきっちりした体裁は取っていませんが、本を読んで、一応かみ砕いて考えたことを文章にしています。
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2021年5月の記事一覧

【書評】銭湯文学を読む:「不動明王の憂鬱」(北森鴻)

銭湯の出てくる映画や小説など、気の向いたときにぼちぼち紹介していきます。 ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥ 2010年に夭折したミステリ作家、北森鴻氏。代表作の一つが、京都・嵐山の古刹、大悲閣千光寺(だいひかくせんこうじ)に勤める寺男の有馬次郎が探偵役として活躍する連作短編集「裏(マイナー)京都ミステリー」だ。 なお千光寺は嵐山に実在する由緒正しい寺で、松尾芭蕉によって「花の山 二町のぼれば 大非閣」という句にも歌われている。筆者も昨年聖地巡礼とし