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ページをめくって考えたこと

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書評、というほどきっちりした体裁は取っていませんが、本を読んで、一応かみ砕いて考えたことを文章にしています。
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2020年2月の記事一覧

【書評】京都に行きたくなる短編3選

※2/4 画像を追加。 昨年の後半は仕事で毎週のように京都に行っていたため、読む本もおのずと京都を舞台にしたものが多かった。そんな中から、読むだけで京都に行きたくなる短編を紹介します。 =============== ①有栖川有栖「除夜を歩く」良い素材に良い調理だけで、小説はじつに面白い。 遡ること30年前以上前、1988年の大晦日の京都を舞台にした短編。 ハッキリ言ってしまえば、本作は実にゆるい。 京都市の今出川にある架空の大学「英都大学」(作者の出身校の同志社