2020.9.22

 今日は朝5時に目が覚めてしまって、1時間半くらい散歩をした。朝に散歩に出かけるのは本当に久しぶりで、涼しい風が心地よかった。テイラー・スウィフトの『folklore』を聴きながら歩く。このアルバムは夏に聴くよりもこの心地良い空気と、かすかな秋の匂いで思い出す感傷のなかで聴くのが良いな。

 1年の中で今が一番気持ちのいい季節。いくつか他の場所に住んでいたこともあったけどそこではどうだったろう。金沢でもデュッセルドルフでも、川が近くに流れていて川辺を歩くのが好きだった。今も近くに多摩川があって、川に沿って歩いていきながら河川敷にある木(名前を忘れた)の木陰で一服できるのがいい。その間、そよ風に揺られる木の葉で地面が陰ったり、光ったりするのを眺めている。

 先日友達と、コンビニでお酒を買って川の近くに座って飲んだことを思い出す。あれは夜だったけど、温かいコーヒーでも買って朝方川べりで過ごすのもいいかもね。


 ただただ目的もなく歩くとき、少し感傷的な気分になる。そういう時だけ、思い出す人、思い出すことがあって、その時間はすごく大事にしたい。最近亡くなった実家の犬とか祖父のこととかも。毎日いつでも気軽に思い出してるわけじゃなくて、ごめんね。だけど、私のこの感傷の中に、こういう名前のない時間の中で思い出すときだけは、ずっと生きているよ。