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心の家族を探す旅 蠍座編


蠍座のイメージ

蠍座は、12星座で8番目の星座です。前の天秤座で、もうひとつの天秤にのせる対象を絞り込みました。そして、ここではその決めた対象に対して深く関わりをもっていきます。この対象としているのは「他者」でもありますが、自分の内面にあるもう一人の自分とも考えることができます。

天秤座から蠍座への移行はエレメントでみると、風から水への移行です。
風が水によって閉じ込められるということです。サイン以降すぐにはまだ風の要素が残ります。蠍座2度のサビアンシンボルは、「割れた香水瓶」ですが、香水は香り(風)で、それが水によって香りを閉じ込められたけど、瓶が割れるということで、香りは散って広がっていくイメージが湧きました。あと、「活動の風から不動の水」ということでイメージしたのは、発酵の過程です。

より質のよいものへと変容を繰り返します

種になる「あるもの」と水を混ぜて放置することで、プツプツと泡が出てきます。この泡のひとつひとつが閉じ込められた風のように思いました。発酵はある一定期間、閉じ込めることで過程が進みます。そして細かい気泡が生まれます。発酵は菌が元気に活動します。これは蠍座の「生命感覚」のイメージとも重なります。

蠍座は「変容」の星座であるので、自分にはない要素を外から取り込み融合して新しい別物を作り出すことができます。

身体の対応でいうと、生殖器と排泄機能なのですが、これは、蠍座のルーラーである冥王星と関わりがあります。冥王星は太陽系の一番外側にあり、銀河との扉です。外の宇宙とのつながりをもつ場所です。生殖器は人の生命が誕生する源になるところであり、排泄機能は、体内にある不要なものを外へ出す場所です。普段は開いていなくて、必要に応じて開閉します。蠍座の世界もまた普段は見えない場所であり隠されています。地下世界(無意識領域)のイメージもあります。

一般的に蠍座は、いいイメージが少ないように思います。それは、蠍が鋏を持っていて獲物をつかんだら離さず、毒をもって殺すというイメージがあるからかもしれません。個人的な感想ですが…当たり障りのない「何座なのか?」という話題の時に言いにくい星座のようにも思えます(笑)。

例えば、圧力鍋の構造も蠍座っぽいです。圧力鍋で玄米を炊く場合、かたい玄米の殻は圧をかけることで弾けます。そうすると中から柔らかい部分が出てきて周りとぴっちりとくっつきます。

これと同じで、人間も自分以外と深くつながるためには、まず自分の殻を脱しないと繋がれないのです。私たちは、自分以外の他者と融合することで精神的に強くなり、さらなる進化を遂げるための旅を続けています。


シュタイナーの12感覚:「生命感覚」
エレメント:不動の水(地下水・地底湖のイメージ)
キーワード:「I desire」(私は欲する)
神話のイメージ:オリオンを殺した大蠍・マルス・アスクレピオス
身体:生殖器(産まれるところ)・排泄機能(出すところ)
カラー:ターコイズブルー


夢コラージュ

1の夢記録

上半分のコラージュ
いろいろな実験サイトのホームページ
トップページに4つぐらいかいてある。そのうちの1つが地元の川の実験。
川の中で男の子かよつんばいではってる。
「この実践は難しいけど、成功したら、自分に感謝するよ。」とサイトの人にいわれる。

下半分のコラージュ
山奥の小屋で博士みたいなめがねかけた人と一緒にいる。研究所?

半分づつ色が違うカプセルで、混ぜて使うカプセル。(カプセルの中身は液体っぽい)
液体をかけると、カプセルが変化して硬くなり、ラムネみたくなる。


2の夢記録

空のコップ6つ並べる。そのうち2つはブラックコーヒーをいれる。
氷をいっぱいいれる。

いつのまにか息子がそのコーヒー飲んでるので、慌てて麦茶とかえる。(確か麦茶渡したはずなのに…?)

ふと、常に変わるのが人生だよと思う。

壁に手をあてると、文字?情報?がみえて、それを手に保存できるらしい。また、壁に手をあてると保存していたのがみれる。(整理はされないので、どこの何かはわからない)
どこかからコピペした長文 。(めっちゃ長い)のをみてる。


3の夢記録

引越しするから、手伝いに来てというLINEがくるけど、送信者は不明。
父方の祖父母が住んでる家を引越しする事になって、手伝いにいく。

誰かと一緒に来ている。(3人組だけど、誰かわからず)
土手にいくと、真っ赤なスポーツカー(フェラーリみたいな車)が停まっている。これは従兄弟の車だとわかる。(この家が土手の横にあって、いとこはいつも車を土手に停めていました)

もう着いているみたいで、 窓に後ろ姿が写ってて来てるのがわかる。
家の前がぬかるみになっていて、私は知っていたからはまらなかったけど、一緒に来ていた2人は知らずにハマる。

家に入ったら、父方の伯母がいて、「いとこの車、相変わらず派手でしょ」と言う。

年上の友人Kさんがいて、「遅かったね」と言うので、「LINEは、この時間だったから、わざわざ時間潰してきた」というと、「誰か時間間違えて送ってるんだ~」と言ってた。


4の夢

夜、家に黒い影のような男の人が窓ガラスを割って侵入してくる。犯罪者?指名手配の人?
台所にいた私に突然襲ってきてめっちゃ怖い。

奥で息子が遊んでいて危ないので、男の人が持っていたノコギリを奪って切りつける。
死なないので、夢中になって何度も切る。どうやら 死んだっぽい。

息子は無事で安心するも事の大きさにびびる。

死体をどうしようか考える。

ノコギリの捨て方にも悩む。

とりあえずノコギリの歯についた血を洗う。

ノコギリの捨て方を調べる。
頭を冷やすために外に出たら、捨て方を間違ったノコギリが回収されずにゴミ捨て場にあった。

「誰かも同じ目にあって、男の人を殺したらしい。で、急いで捨てたけど、捨て方が間違っていたので、身元がばれて逮捕されたらしい」と

肉屋さんとお客さんが話しているのを聞く。

ノコギリの捨て方を調べないとだめだと思い、家に戻る。

大変なことをしてしまったので、朝になったら、旦那さんに言おうと思う。

朝、息子の友達が遊ぼうと訪ねてくる。

2階に行ったら、息子は起きていた。
息子が「夢だよ」と言ってくれて、 夢と気づいて安心する。

変容のための道を進む

夢コラージュからの考察

1の夢
上半分の夢では、サイトの画面が4つに分かれているのですが、この感じがタロットの「運命の輪」と「世界」のカードの四隅に描かれているイメージと重なりました。四隅に描かれている動物は、牛(牡牛座)、鷲(蠍座)、人(水瓶座)、ライオン(獅子座)を表していて不動宮と結びついています。鷲は蠍の高次の姿とされています。
不動宮ががっちりと固まることで軸がしっかりと作られます。
ここでは、川(人生)の流れの中でぶれない自分の軸をつくろうと実践しているようにも思えます。

下半分はカプセルの中に違う液体を半分づつ閉じ込めイメージが蠍座の自分以外と融合イメージと重なりました。さらにこのカプセルが液体をかけると硬化するのが変容の過程に感じました。上半分の実験でも軸を固めていますが、さらにここは、自分にない要素を外から取りいれ変容を促すことをしているようです。

2の夢
コーヒーも麦茶も焙煎して抽出するという工程を経ておいしく飲むことができます。この工程は変容ともいえます。どちらも、そのままでは使えません。乾燥させて火を入れて細かく砕き、の時点では「破壊」されますが、水を加えることでおいしい飲みものへと再生します。
麦茶がコーヒーにかわると変化を考えてみたのでが、麦を乙女座として考えて、神話と重ねてみました。
つまり、ペルセポネ(乙女座=麦)が地下世界でハデス(蠍座)と出会い、変容した。母ではなく新しい自分に再生したみたいなイメージを思いました。



3のゆめ
この夢コラージュに出てくる赤い車の形が蠍座のイメージに重なってみえました。また、ぬかるみは、土と水の融合です。土に水が混ざりあうことで変容して泥濘になります。泥濘ははまったらなかなか抜けません。
ロボットのような2人とぬかるみという対極にあるものが融合することで、変容の道を進んでいるようにも感じます。
引越しの荷物を箱に詰めていますが、こにお「箱に詰める」という作業は、中に閉じ込めるという作業でもあります。変容の旅に向かうために、いまあるものは一度箱に封印して新しい場所へ引っ越すということにも感じました。


4のゆめ
この夢は、記録した夢のなかでも衝撃度がとても高かったです。
この文章を書いていてふと思いました。3の夢コラージュに出てくるぬかるみにはまった黒い人物。この人物が4の夢コラージュでは、窓から飛び込んでくるのかもしれない。3は外側からの視点で、4は内側からの視点。

私は息子(新しいアニムス)を守るために襲ってきた影(古いアニムス)をのこぎりで切りつけます。影に対して、不都合な部分として、消してしまおうとのこぎりという荒い雑な方法をとろうとしています。しかし、このやり方は間違っているのでのこぎりは回収してもらえませんでした。

4か所切りつけているのは、逃げないようにはりつけているようにも見えます。

蠍座のイメージとのつながり

蠍座は変容の世界なのですが、これは錬金術の世界にもつうじているとかんじました。錬金術もまったく異なる要素を瓶の中に封印して、その瓶に対していろいろな手法を用いることで、瓶の中は変容していきます。

蠍座を四段階の過程ー怒れる蠍、内省的な蜥蜴(地下世界での逗留)、舞い上がる鷲(再生)、白い翼の鳩(聖霊)ーとして想像してきた。ディーン・ルディアは、自分自身の灰からよみがえるためだけに、自ら作った火葬用の薪の山の上で自分自身を焼き殺す架空の鳥フェニックスへと蠍座をなぞらえている。

p455 『占星術と神々の物語』

変容は「死と再生」でもあります。
あるものの死はあるものの誕生でもあります。変容するためには、一度「死」を経ることが必要です。変容は身近にたくさんみることができます。

例えば、「炭」になるためには、「木」としての死をむかえ、閉じられた空間で高温で焼かれることで「炭」として甦ります。

また、蠍座にとって大事なことのひとつに「品質の向上」があります。常により優れた上質なものを追究します。

例えば、「ケーキを買ってくる」というミッションがあったとして。
安くて量があるケーキを買うのか、高くても質の良いケーキをかうのか。
「量なのか?質なのか?」となると、蠍座的にはこだわりたいのは「質」です。より満足度の高いものを選んでこそ、生命の気を満たしていけるのです。それは、発酵の工程とも似ています。発酵する際に「善玉菌」と「悪玉菌」と「日和見菌」がいますが、善玉菌が多い方がよい活動につながります。それと同じで、蠍座のスペースを満たすものは、より高品質な「気」であることが大事です。



サビはんカードでの連想

夢解きセッションでずっと同伴してくださっている吉田結妃さんの「サビはんカード」からも連想してみました。

星座や度数は考えずに、絵のイメージのみでの連想です。

生きた気を吹き込み灼熱で変容させることで、
ガラスは美しく純度の高い透明さをもつ。
それは魂を守る器。


外からは見えないけれど、誰の心の中にも
広い広い無限の宇宙が広がっているんだよ。
あなたの心のなかにあるんだよ。


1人で成し遂げれないことも二人ならできるかもしれない。
正反対のぼくらだけど、互いに補いあって、新しい世界をつくろう。


年輪は木が生きた証。外側からは見えない。人が切り出すことで、初めて露になる。
大きな木としての「死」は、木材としての新しい「誕生」でもあるんだ。


まとめ

蠍座は、自分に無い要素を外から取り入れて、変容を経て進化を続ける。そのためには何が必要なのかをリサーチし、分析する緻密さをもちます。

緻密な戦略によってターゲットとなったもの対しては、決して離さない執拗さももっています。まさに蠍のはさみのように。なんとしても自分に取り込み、融合して進化していきます。

蠍は、地下に生息し普段は人の目に触れることは少ない生物です。人間の心も目には見えないです。そして蠍の毒はここぞという場面で使われる必殺技のようなものです。毒は薬である場合もあります。実際、蠍は漢方薬でもあり有用性の高い薬でもあります。特に毒のある尻尾を口径摂取することでその効果は発揮されるようです。

肉体的に生きるというだけではなく、魂がイキイキとしているのか、エネルギーがみなぎっているのかがテーマとなっているように感じました。閉鎖されている空間の中で、秘密裏にこつこつと続ける強さを身につけるためにここでは試練も多いですが、その力をつけることで進化していけるのだと思います。


次のおしらせ

自分に無い部分を外から取り込み進化した蠍座の旅から、信念をつくりあげる射手座の旅へ向かいます。射手座の神話、かっこよくて私は好きです。
次回は12/1に公開予定です。どうぞお楽しみに♡

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