一際目立つことこの上ないフジサン ガンキョウ?いいえ、フジヤマ グラシズです
インパクト大賞
2022年9月。
実業家で、政治団体『ごぼうの党』の代表・奥野 卓志氏が、格闘技イベント超RAIZINでの一件で批判をあびていましたが…
そんなことより、あの服装、あのヘアスタイル、あのサングラスの方がキニナル。
各々スキキライはあるでしょうが、だれにでも印象にのこったのはたしか。
和装に赤いサングラス(“シャネル”とかなんとか)を合わせる、そのイカれた感性よ。
おまけに、ホームセンターに売ってるプラチェーンみたいな、
グラスコード(ブランド純正らしいけど)まで付けて。
あれから、おなじようなフレームを追っていたのですが、あのようなデザインのサングラスは比較的ラグジュアリーブランドのものが多く、興味本位でおいそれと買える金額でもありません。
そんなイロモノサングラスのなかでも気になったのが、“JMM”を超えたんじゃね?と思わせるぶ厚いリムに、ゴーグルのような幅広テンプルの“ジャックムス”。
https://www.jacquemus.com/en_jp?device=mobile
中年男性専門のメガネブランド
存在感のある黒縁メガネをググっていると…グーグル先生が、“エフェクター”に似たような安価メガネを探してきては、「ほれ!」と目の前に投げてきた1本が、本拠地を静岡県におく“富士山眼鏡”のメガネ。
富士山が、静岡県の象徴なのか?山梨県の象徴なのか?は知らないけれど、そのロゴには丸メガネをかけた富士山が。
公式サイトでの装着モデルは若人、そして女性も起用されていますが、ペルソナはオッサンだという矛盾。
そのパラドックスを解消すべく、マルジェラおじさんこと『ネットでポチり隊』隊長が、案件動画で最初にかけていたのが、ここの主力商品であるウィンダムです。
映画『コンビニエンス・ストーリー』の黒縁眼鏡の男もかけていた、大判なウェリントンタイプ。
これでブランドの知名度が上がったのですが、今回はそのけん引モデルのウィンダムではなく、スクエア型のヴォーグというメガネの話です。
ヴォーグというくらいだから、奇抜なデザインのハイブランド大好き女子がこぞって読んでるファッション誌VOGUEになぞらえて、
かけている人間よりも主張してくる“ジャックムス”のサングラスにそっくり。
激安価格でございます。
とはいえ、このヴォーグの元値は1万円超えと、“富士山眼鏡”ラインナップでは『竹』のランク。
『梅』のシェイパーはフレーム素材がポリカーボネートなら、ヴォーグには市場シェア45%をほこるイタリア・マツケリー社のアセテートがつかわれています。
売り切り価格になっているので、それがどの程度のものなのか?現物をこの目で見てみとうなったのです。
極太でも、極厚ではない
ヴォーグは、レンズがブルーライトカットのクリア、UVカットのイエローとグレーの3種類。
躊躇逡巡するも、イタリアに感化された艶つけオヤヂのバイブルLEONから、「冬サングラスのレンズは暖色系やろ…」と当然のように諭され、
イエローに決定。
いまだに5桁で売っているサイトがある中、販売手数料のないmeSmart本店が最安値と踏んでいましたが、
楽天市場支店の方がさらに安かった。
届いた品を定めてみると…
『一葉』1枚の価格とチャイナ メイドなことからあまり期待はしていなかったものの、フレームに安っぽいテカりもなければ、パーツの建てつけも売価を考えれば…まぁ及第点と、おなじ中華製でも『どこぞのシューツリー』より、
いくらかマシだとは思います。
“JMM”ウォーカーとおなじ仕様だった曲智は、高価なウォーカーは1枚の生地を曲げて成形していますが、
安価のヴォーグは2枚の生地をつないで成形しているので、継ぎ目が分かるっちゃ分かるのは価格なりのご愛嬌。
ただ、『さようならシャイなオレ』と銘打つ圧倒的な存在感の極太フレームとは裏腹に、レオパレスの壁レベルに薄いアセテート生地からくる貧相なハリボテ感がなんともし難く、シャレでかけるにはシャレになってない…
と、たじろぐヴォーグのドーパミン放出は50%。
値段が値段だけに、オッサンがかけるにはチープすぎた“富士山眼鏡”。
noteを書いている中の人はファッショニスタではありません。レビュアーでもありません。 あえてたとえるなら「かろうじて美意識のあるオッサン」といったところです。 自分が買いたいものを買っています。 サポートしなくていいです。 やっていることを遠くから見守っていてください🐰