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イエローストーン国立公園のオオカミをモチーフにした、キツネ目の斑眼鏡

危うきに近寄る

ジョルジュ・ビゼー作曲 カルメン

タイトルにもなっている彼女は、男心をまどわす『魔性の女』。

真面目だった衛兵をその気にさせるだけさせると飽きて、闘牛士の元へと去っていくのでした。

近づかなかったらよかったものを、近づいたがためにケツの毛まで抜かれる(ブラジリアンワックスいらず)はめになる…

今回は、そんなカルメンにも似たメガネの話です。


価格が価格なだけに、ここに手を出して沼ったらドン・ホセ伍長とおなじ運命をたどる、と分かっていたので避けていたのですが…

これまで、定価2〜4万円台アイウェアの2次流通品を、1〜3万円くらいで拾ってきてはコレクションしていましたが、先日フルアップの“エフェクター”ファズに出会ってから、

その圧倒的な存在感の10mm生地に心をうばわれ、「一般的な“エフェクター”でこれなら、高級品の“ジャック マリー マージュ”は、どげんか感じやろ?」と、興味津々。

さかのぼること数ヶ月、よく観るYouTube番組が“JMM”を猛プッシュしており、

それに釣られてメルカリへ相場を見にいくと、通常は定価が高くなれば割引率も大きくなる傾向の2次流通品ですが、10万円オーバーの高額メガネにもかかわらず、出品価格は定価と変わらぬ10万円前後。

これもひとえに、1ロットにつき多くても500本ほどしかつくらないことからくる需給のひっ迫で、中古価格が高止まりしているのは事実ですが…

基本的に希少性があるとはいえ、生地の色や柄を替えて再リリースしてくるものも多いので、市場でそこそこ流通しているはずなのに、不思議なことに値下がりしない。

「メガネといえばジンズ」よくそう言われている…あの“ジンズ”では、made in SABAEのセルロイドフレームが1万円足らずの安値で販売されているのに、

https://weekly.jins.com/other/madeinjapan2.html

2次流通のおなじ鯖江産アセテートフレームに大枚をはたいて買う人が大勢いるのは、視力矯正器具の枠を越えた『なにか』があるのでしょう。



オラつきジャック

商品群のなかでも、上位人気で『初ジャック』に最適なディランは、手を替え品を替えで総生産数が多いので、あまり妥協せずに好みのバリエーションが見つかる可能性が高いウェリントンタイプのモデルです。

ボリュームゾーンは、未使用で9万円程度。


“JMM”は、10mm厚のアセテートブロックを複雑にカッティングしたフレームと、テンプルの芯金を外から見えるよう配置したデザイン(内側から見えるパターンもあり)が特徴で、このゴージャスさを見せつけてこそのジャック マリー マージュ

なので、おなじディランでも芯金がアウトサイドから見えるタイプをメルカリで探していると…試着のみのイエローストーン フォーエバーとのコラボモデルが出品中。

フレームカラーは黒ぶちで、テンプルには専用の彫金をほどこした芯金が入っており、左つるの先端にオオカミが描かれたコインが埋め込まれています。

こちらの出品者、“JMM”はディラン以外にもゼフィリンとドゥヴォーを出品していましたが、2本ともディスカウントに応じて成約しており、『二度あることは三度ある』かも?と、10%引きでおねがいしました。

快諾してもらいましたので、間髪を入れずにすぐさまポチる。

怖いもの見たさで、とうとう“JMM”を買うてしもた!



総評

ややつり目ブローラインのディランは、サングラス姿のボブ・ディラン氏からインスピレーションを受けてデザインされたとされていますが…

若かりしころの彼は、『反骨精神』の象徴ウェイファーラー(ボシュロム社製)着用のイメージしかないので、ボブ・ディラン氏というよりも間接的に“レイバン”のウェイファーラーをオマージュしていただけに感じる、高級眼鏡ディランのドーパミン放出74%

マイナス分は、やはり価格の高さ。

たしかに、重厚なたたずまいはラグジュアリーブランドのアイウェアと系統が一緒で、「こやつ、只者ではない…」とメガネに興味がない層にもアプローチができる存在感だとは思いますけど、いかんせん庶民の可処分所得では、そう易易と何本も買えるものではありません。

コレクター以外は。



noteを書いている中の人はファッショニスタではありません。レビュアーでもありません。 あえてたとえるなら「かろうじて美意識のあるオッサン」といったところです。 自分が買いたいものを買っています。 サポートしなくていいです。 やっていることを遠くから見守っていてください🐰