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無骨なミリタリーウォッチを街使いが出来るよう、スタイリッシュにする方法

ベストカップル成立の条件

今では、定価100万円くらいじゃ珍しくもない機械式腕時計の世界で、10万円もしないマイナーブランドの腕時計に合わせる社外ベルト探しの旅。

パートナー選びの秘訣は、おたがいの見た目身分の釣り合い。


まずは、見た目から。

文字盤に、数字やら記号がゴチャゴチャ書かれてあるソース顔の本体なので、ベルトまでコテコテにしてしまうと、存在自体がうるさくなります。

“MWC”はドイツのブランドでもあるし、バウハウス系のシンプルなデザインでいきたいものです。

“カシオ”Gショックのウレタンラバーベルトみたいな『ウネウネ』が、1番いらないパターン。

それに、大きな凹凸がある形状のラバーベルトは、ヘコみにほこりが溜まってメンテが大変なんです。

使い古した歯ブラシに、洗剤をつけてこするしかない。

つぎに、身分。

ラバーベルトをリリースしている腕時計アクセサリー企業は、Amazonやヤフオクに大量発生しているノーブランド以外、思ったほどヒットしませんでした。

ブランド品なら…

以前、“オメコ”のパロディ時計用によく使っていた“バンビ”。

2019年誕生の新進気鋭ブランド“ノルケイン”と

タッグを組んでいる、素材メーカーの“ビウィ”。

あとは、有名どころで“モレラート”くらいかと。

価格帯も約4千円から1万円程度なので、10万円以下の時計相手なら無難な選択だとは思うんですよ。


もう1つ、“モレラート”の日本総代理店シンシアーが展開している、弟分的立ち位置にしか見えないオリジナルブランドの“カシス”もありますが、兄貴分とキャラが被っているので今回の選考からは外します。



クラスプが見せるスマートさ

付ける時計のラグ幅は24mm。

この時点で、候補だったアイシス、オシリスともに24mmのラインナップがない“ビウィ”は脱落。

“バンビ”は、20mm幅とはいえ“オメコ”シオフキマスターの『五变化』企画でBG007を使っており、

見たことがないもの見たさに、買いそびれた“モレラート”マリナーにするのが定石だと思われました。

ところが…

マリナーの商品画像を見るかぎり、持ち駒の“オフィチーネ・パネライ”ルミノールGMTに付けていた、純正ラバーベルトのロゴなしバージョンにしか見えません。

これ、大半のラバーベルトがそうなんですが…ピンバックル装着を前提に、革ベルトと同じかたちで製作されており、メタルブレスのようにDバックル専用で造られているものは少数です。

(ベルトに、ツク棒を通す穴が開いていないベルトが、Dバックル専用のラバーベルト)

ラグ幅が24mmなら、尾錠幅は22mmになっているものが多く、それだけデカいとバックルがゴツくなる上に厚いベルトが尾錠側と剣先側でかさなり、重たくなった見た目がスッキリしません。

革ベルトなら感じないのに、“オフィチーネ・パネライ”のラバーベルト姿も、ここが野暮ったいのが残念!

そんなわけで、フリップロッククラスプを標準装備しているラバーベルトを探索するのでした。


すると、“ビウィ”を販売していたクロノワールドで“ボネット・シンチュリーニ”なる、イタリアのラバーベルト専業ファクトリーを見つけたのです。

他社のOEM生産も請け負っている実力派なのに、5千円足らずで買えるシリコンラバーベルトのフォルムは、凪ぎったダイヤパターンでした(なんなら、裏面はプレーン)。

あえてケチをつけるなら…

低価格なので仕方ありませんけど、バックルの質感はお世辞にも高級感があるとは言えず、30万円を超えてくるような腕時計とペアにすることには向いていません。

それでも、“MWC”ディープダイバーと釣り合いのとれたリバーシブルベルトのドーパミン放出は、一発勝負でカットして長さ調節をするリスクも鑑みて86%


ポンパドールオールバックになって、さっぱりとしたミリタリーウォッチの話でした。



noteを書いている中の人はファッショニスタではありません。レビュアーでもありません。 あえてたとえるなら「かろうじて美意識のあるオッサン」といったところです。 自分が買いたいものを買っています。 サポートしなくていいです。 やっていることを遠くから見守っていてください🐰