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疾風のように現れて疾風のように去るのが確定している、新星クロノグラフ

キジも鳴かずば撃たれまい

“フランク三浦”の『いまさら感』は否めず、消化不良を解消してくれる腕時計を探しています。


今にしてみれば、“フランク三浦”は「クリスマスにプレゼントしてはいけない時計」1位に選ばれたり、プロ野球選手や芸能人がアンバサダーになるなどして世間の注目を集めすぎたと思うのです。

その結果“フランク ミュラー”が知ることになり、裁判沙汰になって“フランク三浦”は当たり障りのないモデルしか世に出せなくなった。

と、いうことは…

まだ鳴いていない『キジ』が、どこかに潜んでいるのではないか?

リサーチしてみると、エッジが効いた『キジ』がアンテナに引っ掛かりました。

“オメコ”潮フキマスター

これを見つけたとき、心の奥底でねむっていた時計オタクの血がさわぎ始めました。

そのネーミングセンスとロゴマークが、公衆便所の落書きレベルですが…

(公衆便所で1番吹いたのは、「農家のおばさんに口でしてもらった」と、トイレ個室の壁に走り書きされた落書きでした)


ブランド名が放送禁止用語なのでマスコミを通じて有名になることは考えづらく、本家の目に留まりにくい利点はありますが、パクった“オメガ”の属するスウォッチグループは、時計業界最大の企業連合体です。

相手が悪すぎます。

『全裸監督』がプロデュースした品のないこときわまりない“オメコ”が、万が一スウォッチグループに見つかりでもしたらボコボコにされます。

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パロディ具合が笑って済まされるレベルではないので、急いで手に入れなければ市場から消されます。

シオフキマスターにはシルバーとゴールドの2パターンありましたが、腕時計は『そこはかとない奥ゆかしさ』が大事だと思っているのでシルバーで。



クロノグラフの代名詞

「3・6・9時の横3つ目クロノは?」と聞けば、大方は「“ロレックス”コスモグラフ デイトナ」と答えます。

プチ成功者の象徴みたいになって、有名人たちがこぞって着けていますから。

デイトナのムーブメントが“バルジュー”製手巻きのRef.6263なら好みですが、ガチの時計オタクの頃に現行型だった名機“ゼニス”製エル プリメロ改を搭載したRef.16520になってからは…個人的にはそう思えなかったのです。

その理由は、デイトナにリューズガードはいらない。

そして、自動巻きデイトナのタキメーターベゼルが生理的に好きになれない。


デイトナはRef.16520の時代から常に品薄状態で、平行輸入品ですら日本ロレックスの定価を超えるプレミア価格で販売されていました。

どちらも本物でありながら、香港への海外旅行のついでに買ってきたホンコンペーパーと正規ルートで日本に入ってきたジャパンペーパー(保証書をどこが発行しているか?の差)の市場評価は天と地ほどの開きがあり、運良く正規代理店で新品デイトナを手に入れることができようものなら、右から左に流すだけで簡単に利ザヤが抜けた、『バブル期』の不動産やゴルフ会員権のようなシロモノでした。

しかも、オールステンレスのモデルが一部に18金を使ったモデルよりも実勢価格が高いという逆転現象が日本限定で起こり、外国人バイヤーがステンレスモデルを持って来日してはコンビモデルに代えて帰国するという…金:銀の交換比率が諸外国と違った、幕末のようなアービトラージが行われていたのでした。



デイトナVSスピードマスター

デイトナが好きで着けているのなら周りがとやかくいう問題ではありませんが、デイトナの値上がり益話をドヤ顔で語っている情報発信者を見ているとヘドがでます。

そんな腕時計好きの風上にも置けない人間の欲にまみれたデイトナにするくらいなら、“オメガ”のスピードマスターがあるじゃないか!と。

月に行ったモデルですよ。

ムーンウォッチと呼ばれる所以です。

今の今まで“オメガ”スピードマスター プロフェッショナル以外で、月へ到達した腕時計はありません(アポロが、本当に月へ行っていたらの話ですけど)。

唯一無二の存在です。


日本人の腕時計にはまったく興味がない層でも、「いくらか?よく分からんけど」“ロレックス”や“オメガ”という舶来のブランド名は知っています。

ネームバリューでいうなら、高級外車の“メルセデス・ベンツ”や“BMW ”と同じです。

そして、Sクラスと7シリーズの新車価格はさほど変わりませんが、デイトナとスピードマスターの小売価格は雲泥の差(風防に安価なプラスチックが使われていますが、それにも理由があります)があります。

一般的な知名度はあるのに、相対的な価格は安い。

ブランディングだけみれば、これほどコストパフォーマンスに優れたブランドが他にあるでしょうか?


スピードマスターと名がつくモノは、プロフェッショナルを筆頭に亜種が大量発生しています。

自動巻きのモデルは、手巻きのムーンウォッチに比べてリーズナブルな価格設定となっているので腕時計初心者が食いつくのですが…これは昔から地雷といわれていますので、スルーした方が賢明です。

機械式腕時計のクロノグラフって、「カップラーメンを作るときに時間を計るくらい」などと揶揄されてますがアラーム機能はないのでそれもなく、ぶっちゃけ日常生活では使いどころがありません。

いうなれば、オーバーホール代が高いだけの見栄えのいい飾りです。

買ってすぐは物珍しさで動かしますが、1年経てば誰も動かしません。

その、見栄えのいい飾りのはずが…

自動巻きモデルは、プロフェッショナルと比べて3つ目インダイヤルの大きさと位置バランスがビミョーにズレていて、そのマヌケ面が鼻につくのです。

スピードマスターは毎日ゼンマイを巻くのが手間ですが、プロフェッショナル以外を買うのをオススメしません。

そのスピードマスター プロフェッショナルをパクった、ゼンマイを巻く必要がないシオフキマスター プロフェッショナルが国内からではなく、海外から送られてくると聞いてイヤな予感はするのですが…


《つづく》



noteを書いている中の人はファッショニスタではありません。レビュアーでもありません。 あえてたとえるなら「かろうじて美意識のあるオッサン」といったところです。 自分が買いたいものを買っています。 サポートしなくていいです。 やっていることを遠くから見守っていてください🐰