真夏の青空に純白の素肌が映え渡る、リラックス感が溢れたリゾートサンダル
ドレス系サンダル
先日、隣県の岐阜・多治見で今年初の40℃超えを記録し、日傘もささずに日中出歩くことは自殺行為に等しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか？
こんなにもクソ暑い中、スーツが制服のサラリーマンでもないのに、革靴を履いての外出なんかもってのほか。
それじゃなくても得意ではないくつ下が、益々嫌いになってしまいます。
かといって、毎度ゴム製のビーサンばかりでは味気がない。
ビーサンといえば“げんべい”。
こんなこともあろうかと、春のうちに仕込んでおいた…アッパーが通気性のある編み込みレザーでできたフィッシャーマンサンダルの出番です。
別名グルカサンダルはよく女性が履いているイメージですが、元々はネパール人山岳部隊のグルカ兵が履いていたミリタリーアイテムです。
オトナ男子が履くグルカサンダルの本命、イタリアの“フラテッリ ジャコメッティ”FG166は、つま先部分がアーモンドトゥのストレートチップっぽい造形で造られており、マッケイで縫いつけられているレザーソールの効果もあって、そのお姿はフォーマルなたたずまいです。
レギュラーモデルの牛革グレインレザー製でさえ８万円オーバーの高級サンダルですが、最高峰のワニ革は20万円近くします。
高額なので、中古市場に玉数はあまり出回りません。
そう考えると、アッパーデザインも似ているドレスライクな“ジャランスリワヤ”のグルカサンダル98819は対抗で、人件費が安いインドネシアメイドとはいえ、グッドイヤーだかハンドソーンだかのウェルテッド製法なのに３万円台とハイコスパのかたまりで、マイサイズを見つけたら即買い物件です。
唯一の欠点は、どこの店舗にも在庫があまりないこと。
このようなドレス寄りの本格グルカサンダルは、イギリスの名門“ジョセフ・チーニー”からも約７万円でペンザンスⅡが出ていますが、同じ仕様の98819と比べるとどうしても価格的な魅力に欠けます。
パッと見は似たタイプで、本革なのにさらに安い大穴“ＧＵ”のグルカサンダルは３千円。
セメンテッド製法のラバーソールとはいえ、価格破壊もくるとこまできた感じです。
この価格でリリースして、工員にちゃんと給料が払えているのか？疑問です。
いい歳したオトナに３千円の革靴は勧めませんが、20代の若い子ならいいんじゃないでしょうか。
カジュアル系サンダル
グルカサンダルの代名詞、“フラテッリ ジャコメッティ”FG166が東の横綱なら、西の横綱はフランスの“パラブーツ”パシフィック(製造はイタリア)です。
同じグルカサンダルでも、メーカーごとモデルごとの各部意匠によってその表情は変わります。
パシフィックのつま先にはすき間が空いており、“パラブーツ”十八番のラバーソールと相まって、ストレートジーンズやぶっとい軍パンなどのカジュアルな服装にはもってこい。
特徴的には、ゴム底にリスレザー(オイルドレザー)なので、耐水性は抜群です。
グルカサンダルはアッパーに穴が空いているので、雨が降れば足はフツーに濡れますけど…
定価は、４万弱。
いくら“パラブーツ”とはいえ、セメント製法でこの値段は高い気もしますが、新品も中古もとにかく強気。
形はきれいだし人気があるから、新品は値下げしないし履き古した中古ですら、フリマサイトで２～３万円の値付けをしてきます。
リセールバリューが、定価の50％を超えてくる優良物件です。
そんな中、“ＵＡ”別注クロコ型押しパシフィック(黒)の未使用品が、格安２万５千円で出品されていたのです。
しかも、マイサイズのEU42。
廃盤にもなっているし、ほかなら間違いなく定価以上のプレミア価格をつけてきます。
ラッキーですが、“パラブーツ”は表記サイズよりもハーフサイズは靴が大きいので、これだときっとデカい。
グルカサンダルなら、くつ下も履かないし…
気に入ったブランドの気に入った靴(とくに革靴)を買うときに、妥協してはいけない順番は…サイズ→状態→価格→カラーです。
いくら新品だろうがいくら激安だろうがいくら希望の色だろうが、サイズが合わないなら買ってはダメ。
意味がないです。
その安く買った商品をよそで転売するのなら、話は別ですが…
ハイブリッド系サンダル
そんなわけで、今回はパシフィックと縁がなかったみたいなので、またまた『ヤフオク』を徘徊していると…“チャーチ”のフィッシャーマンを見つけました。
定価は、11万円オーバーのグルカサンダル。
イギリス企業でありながら、プラダグループに入っている“チャーチ”のフィッシャーマンはイタリア製なので、“ジョセフ・チーニー”ペンザンスⅡみたいな、典型的な英国靴のシルエットとは違います。
“パラブーツ”は“パラブーツ”でも、パシフィックではなくフェレット(これもイタリア製)に似ています。
どちらもマッケイ製法で、ソールがレザーか？ラバーか？の違いだけなので、ふたを開けてみたらイタリアの同じOEM工場で造っているのかもしれません。
わざとつま先を覆わずに、気張りすぎていないスマートなグルカサンダルといったところでしょうか。
出品物は、白がUK８に黒がUK８1/2。
UKサイズだといつもは８ハーフなんですが、フィッシャーマンもサイズより実寸が大きいと書いてあるので、８でいいはず。
白の革靴とか使い方を間違えると浮くので、本当は黒がほしいけど仕方がない。
なんといっても、即決価格が税抜きニッキュッパ。
税込みでも３万ちょい。
ヤフーからのクーポンなど待たず、他人からツバをつけられる前にその場でたたき落としました。
フィッシャーマンは、『BUYMA』で買っても10万円近くします(国内業者から平行輸入品を買った方がまだ安い)。
定価の1/3以下で買えた要因は、落札したのがサンダルの需給バランスが崩れている４月だったこと。
そんな最安値でゲットした、“チャーチ”フィッシャーマンのドーパミン放出は93％。
“エンツォ・ボナフェ”のチャッカブーツに、ブーツ用の“コルドヌリ・アングレーズ”EM596Eを入れてみたら、パッツンパッツンになって大外ししたので、今回はサードパーティーではなく純正ツリーのノーフォークを買いました。
同じメーカーの両者とはいえ、ヒールカップに当たる持ち手の部分が細いのでどうだろう…悪い予感は的中して、かかとがいまいちフィットしません。
また、やらかした…
“チャーチ”ノーフォークのドーパミン放出は33％。
尚且つ、こっちは１万ちょっとの定価で買っているのに、他サイトにて半額以下で売っているのを見つけてしまい、踏んだり蹴ったりの１日でした。
『知らぬが仏』だった。
noteを書いている中の人はファッショニスタではありません。レビュアーでもありません。 あえてたとえるなら「かろうじて美意識のあるオッサン」といったところです。 自分が買いたいものを買っています。 サポートしなくていいです。 やっていることを遠くから見守っていてください🐰