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歯茎の腫れは怖い!~歯を失うこととなります!~

気圧の変化や体調不良は歯茎が腫れた『原因』ではなく、歯茎が腫れた『きっかけ』です!
歯茎が腫れた『原因』を突き止め、すみやかに対策を打たなければ、歯を失うこととなります!

1.歯茎が腫れた原因
歯茎が腫れたとき、気圧の変化や疲れ・ストレス・寝不足などの体調不良が原因と思い込み、放置されることがよくあります。
しかし、これらは歯茎が腫れた『原因』ではなく『きっかけ』に過ぎず、真の原因は以下のものとなります。
① 歯周病
歯茎の腫れの原因としてもっとも多いのが歯周病です。
初期の歯周病は『歯肉炎』で、口内環境の悪化により歯の根元の歯茎で腫れや出血、痛みが起こります。
歯肉炎が悪化しますと『歯周炎』となり、歯茎の腫れや出血、痛みに加え、膿や臭い、歯茎下がりなどの症状が現れます。
さらに悪化しますと『歯槽膿漏』となり、歯を支える歯槽骨が溶け始め、歯が抜けることとなります。
② 重度の虫歯
虫歯が根管まで達した場合、歯根に炎症が起こり膿が溜まることで歯茎が腫れます。
③ 歯根破折
歯根が割れたり折れたりすることで根管内に細菌が侵入し、増殖することで歯茎が腫れます。
④ 親知らず
親知らずが生えてくるさい歯茎や他の歯に影響を与えたり、生えてきた親知らずの歯磨きが十分に行えないことにより細菌類が増殖することで歯茎が腫れます。
⑤ 口内炎
歯茎に生じた口内炎から細菌感染を起こすことで歯茎が腫れます。
⑥ 歯髄炎
過去に治療した歯の神経(歯髄)が細菌感染を起こすことで歯茎が腫れます。
⑦ 腫瘍
良性腫瘍、悪性腫瘍で歯茎が腫れることがあります。
⑧ アレルギー・服薬による副作用
摂取した飲食品によるアレルギーや、服薬による副作用により歯茎が腫れることがあります。

2.歯茎が腫れたきっかけ
歯茎が腫れたきっかけとしては、気圧の変化、体調不良(疲れ、ストレス、寝不足、肩こり、生理、妊娠等)、歯磨きによる刺激などがあり、外部環境と免疫低下が相まって発生するものの、しばらくすると収まることから放置されやすく、その間に疾病が進み、手遅れになるおそれがあります。

3.歯周病罹患リスク
歯周病が原因で歯茎が腫れた場合は、歯の根元の歯茎に痛みや出血、膿、臭いが出て、最終的には歯槽骨の吸収により歯を失うだけではなく、歯周病菌が血管を通して全身に拡がることで、糖尿病、心血管疾病、脳卒中、認知症や各種ガンなど、さまざまな病気に繋がり、寿命にも大きく影響します。

4.歯茎が腫れたときの対応
歯茎が腫れた原因がアレルギーや服薬による副作用であることが明確でなければ、その原因を突き止めるため、歯科医に診てもらうことが肝要です。
その結果、歯周病であることが判明しましたら、以下の対応をおすすめします。
① 軽度歯周病
軽度の歯周病であれば、歯科医で定期的にクリーニングを受けながら、毎食後の丁寧な歯磨きと、毎日のフロス・歯間ブラシによる歯垢除去により改善を図ることができます。
② 中度以上の歯周病
中度以上の歯周病では①で改善を図ることは難しく、歯周病予防ではなく歯周病治療を行える歯周病専門医に診てもらうか、歯周病の真の原因は歯周病菌類の増殖による口内環境悪化ですので、口腔内の歯周病菌類を死滅させる治療を受けられるよう、保険適用外となりますが、抗菌治療(歯周内科治療)を実施している歯科医に診てもらわれることをおすすめします。

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