見出し画像

秋口に離れるGwent生活

 皆さんこんにちは。そろそろ涼しくなってきた気がするけどやっぱり昼間は暑くね? と思いつつ昼間は外に出ないのでノーダメージな松平です。

昼飯を食いに外へ出るワイ

 今日は別にデッキ紹介でもなんでもないお気持ち表明が書いてあるだけです。
 黙って離れられへんのがオタクの悲しいSAGAなんやなって(落涙)。
 どれぐらいのお気持ちなのかを示すために有料記事となってますが当然全文無料です。チラシの裏なので!!!!!11111111111

1.素直にインフレがキツかった

 グウェント自体βの頃に少し触って、iOS版が出てちょっと触って、去年の12月頃に本格的に戻って、という経歴なので過去のインフレについては正味分かりませんが、個人的な感想としては黄金のネッカー辺りからインフレが加速して黒太陽で頂点を迎え、ついにはついていけなくなりました。
 黒太陽のリリース直後はお前もレンフリで楽しんでたやんけ、と言われるとそれはそう。カードパワー高い方が面白いのは事実やし……。

 カードゲームだからインフレするのは仕方ないし、一生代り映えのしない盤面で戦い続けるのもアレなので決してインフレするなとは言いませんが、個人的に自身の好みではないインフレの仕方をしたのが一番つらかった。
 というのもネッカーからこの方(顕著になったというか)インフレの方向性が『1枚のカードで複数枚のカードをプレイできる(複数枚分の効果を得られる)』という物になったように思えるからです。

 グウェントはカードの使用コストが無い代わりに、1ターンに1枚しかカードをプレイ出来ないゲームです。
 また、ターン開始時にドローは無く、初手10枚とラウンド間での3枚のドローで戦うゲームです。
 このため1ゲームの最大ターン数は決まっており、シナジーやコンボは残りターン数とのトレードオフになっていることがほとんどでした。
 以前使ったゲルニコラを増殖させるデッキも、増殖の仕込みに数ターン掛かる上で墓地対策に弱い等、1枚で完結していないがゆえの欠点を内包していました。

 しかし、黄金のネッカーは1度のプレイで最大3枚ものカードを使用することができてしまいます。これは盤面の状況に依らず、黄金のネッカーの構築制限さえ守っていればいいので、ほんの一握りの上手いプレイヤーしかできない物ではありません。
 構築制限を課された上でデッキ内にそれらが残っている必要があるじゃないか、という反論はあるだろうと思いますし、事実プレイの順番を選んだりマリガンで返すように立ち回ったりするのもプレイスキルのうちになると思いますが、少なくとも『相手とのやり取りが絡むような難しさ』に比重を置いたカードではないと言えます。

 また黄金のネッカーと同時に実装されたエアロンダイト。これも自軍戦力が相手を上回っていれば勝手に成長していくカードで、相手と駆け引きが生まれるカードではありません。あらゆる領域で成長するので引いている必要すらないのです。
 相手のカードを破壊し、余剰ダメージはこちらの戦力に加算される。しかも残響が付いているため2回使用できるおまけつきです。
 エアロンダイトは構築コストの上昇によりネッカーとの併用が出来なくなり猛威は収まりましたが、いずれにせよ『自分都合を押し付けるだけのカード』という特性に変わりはありません。

 そこに来て黒太陽の呪いでレンフリの追加です。
 能力が有効になるには構築段階で25枚のユニットを要求するというなんとも特異な条件を持つカードですが、これも単純にやりすぎでした。
 自分はデッキ構築の難易度を完全に読み誤っていたため「一目見たら分かるものを」と言うつもりは毛頭ありません。なんなら使ってみて、その異様な捲り性能から楽しいとすら感じました。
 しかしそれも異常な(異常に見える)構築制限込みでの物で、急速に面白さが失われていきました。

 いかにレンフリにアクセスしてリーダーアビリティを更新するか。これがゲームの全てでした。
 グウェントのリーダーアビリティは他のゲームのヒーローパワーよりも強い代わりに回数制限が付いている物が大半です。
 リーダーアビリティはカードのプレイに換算されず、1ターンの内に複数回のアクションを可能とするものですが、それを相手より多く使えるとどうでしょうか?
 通常のリーダーアビリティ+強化されたリーダーアビリティを使用できる方が強いのは当然で、非レンフリデッキで戦えるものは一部だけでした。少なくともラダーに限って言えば。
 レンフリがニュートラルカードであること、レンフリの手下や汎用圧縮カードの存在から、どの勢力からも同じカードが飛び出してくるのも印象の悪化に拍車を掛けた気はしますがそれはいったんわきに置きます。

 黄金のネッカーやエアロンダイト、レンフリは今までのカードと明らかに異なっています。既存のカードでは2枚以上使用することで、言い換えるなら2ターン以上掛かるプレイを1ターンで実行します。
 下準備無く最大3枚一気にプレイするハイテンポプレイと、通常のリーダーアビリティを使った上で追加される強力なリーダーアビリティに対し、プレイヤーが干渉する余地はありません。
 エアロンダイトもそうです。黄金のネッカーやレンフリと比べて既存のカードに近く思えますが、勝手に成長するカードを1枚プレイするだけで盤面の破壊と自陣のブーストという2手掛かっておかしくないことを1プレイで実現します。なんなら残響を持っているため、採用するかはともかく湖の女神でサーチが効いてしまいます。
 メタカードで対抗すればいいじゃないかと思われるかもしれませんが、このゲームは基本的に1ターンに1枚しかカードをプレイすることができません。相手が2回3回と行動している間に1度のメタカードで切り返すことができるでしょうか。そもそもこれらはハイテンポなオプションであり干渉不能な勝ち筋です。
 あまりにも根本のゲーム性からかけ離れた方向へインフレの舵を切っているように思えてなりません。

2.結局そいつらはナーフされたしよくない?

 黄金のネッカーはナーフされていないものの、エアロンダイトのコスト増に伴って全盛期ほどの勢いはなくなり、強デッキのひとつに収まりました。
 同じくレンフリもナーフを受けて一部のアーキタイプで採用される程度に落ち着いたように思えます。
 これで終わったなら不満はあるものの離れようとまではなりませんでした。

 つい先日Ver.10.9アップデートが実施され、とあるカードがリワークされました。
 ステファン・スケルンです。

お洒落な髭おじ

 以前は『最後に使用した戦術カードのコピーを使用する』命令持ちのユニットでしたが、兵士カテゴリの大量リワークに合わせて『自軍デッキに最初から組み込まれている戦術カード3枚につき「最後の切り札」1枚を生成してプレイする』配備持ちに変更されました。

 変更後のステファン・スケルンの強弱についてはさておき、この能力について考えてみます。
 仮に25枚でデッキを組む場合、ユニットは13枚まで投入する必要があるため、残りの枠は12枚。これを全て戦術カードで満たすとステファン・スケルンの「最後の切り札」は4枚生成されることになります。
 ひとたび配備されたならプレイヤーは「最後の切り札」の生成に対して干渉することは出来ません。戦術カードを9枚に絞って「最後の切り札」が3枚だけの場合も同様です。あるいはデッキ枚数を増やした場合もやはり生成される「最後の切り札」に対してプレイヤーが介入する余地はありません。

 何枚戦術カードを入れるのが最適なのかといった議論や、実際のステファン・スケルンの強さは問題ではありません。
 ここで問題なのはプレイされた際にプレイヤーの干渉する余地の無い、1枚で完結したカードがまたもや刷られてしまったことにあります。リワークなので厳密には新カードではないのですが、以前のバージョンに使い道を見出していた人にとっては新カードの追加でない分よりたちが悪いかもしれません。

 構築に制限が課されるものの、実際に試合を行うに当たっては何の制約もなく、額面通りのパワーが発揮されるカードの危うさは、黄金のネッカーやレンフリで証明済みです。
 最初から調整後の性能で出していれば大丈夫だったのに……というのは虚しいたらればで、実際には環境の破壊を招いてしまいました。
 そして今回のステファン・スケルンがそうならない保証はなく、また、ステファン・スケルンが環境を壊さなかったとしても、このような新カードを刷った(リワークした)ことからして、カード開発の方向性はこのまま進んでいくという証左に他ならないでしょう。

 個人的な好みで言えば好きではないカードにシヒルがあります。
 シヒルはアーキタイプの相性さが露骨に出るカードではありますが、汎用的な『守護者』による妨害等、どのデッキでもプレイの介入する余地が存在します。
 事前に仕込みや他のカードとのシナジーを以て始めて真価を発揮するカードであるため、好きではないものの許容することができました。早仕掛けが失敗した時の脆さと、仕込みに時間が掛かればかかるほど効力が落ちていくからです。

 少なくともこの独特のテンポ感のゲームでネッカーやレンフリのような性質のカードを追加していくと、他のゲームの劣化にしかならないと感じています。

3.おわり

 自分がグウェントに求めていたものと開発が提示したゲームとのギャップが苦痛になったと言えばそれだけなので、こいつは何を言うとるのだって感じですが、お気持ち表明と前書きしているので多少はね?

 いったん離れるか―ってなった理由は上述したもので全部なのですが、「石弓兵の緊急ナーフは“データ”に基づくホットフィックスであって、レンフリの時は基準超えてなかっただけだから」みたいなことを言ってたと知ってよりムカついたみたいなところはあるよね。
 前から実装されてるブロンズカードは緊急ナーフしても外面にさしたる問題はないけど、新カードとして売ったゴールドカードのレンフリをホットフィックスすると売り上げに響くから1ヶ月待っただけだろっていう。

 なんにせよやる気がそがれたところにさらに追撃が来た感じなんでまあキツイ。
 ほな。

ここから先は

0字

¥ 10,000

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?