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梅雨から始めるお蝶夫人Clog

※このデッキは軍事会議やステファン・スケルンのリワークにより現在作成することが出来ません※

 皆さんこんにちは。
 蒸し暑い日は風呂に入って汗を流すに限る松平です。

帝国式電気風呂サービス

 え? 梅雨明けたんですか!? やったー!

 新拡張の黒太陽のカードプレビューが始まったので環境が変わる前にガイドを投稿しておきます。

※注意
・アップデート10.6 環境での記事です
・(環境デッキの解説では)ないです

1.オタク君が今月使ったデッキ

まるで成長していない

 前々から『クロッグと言えば潜入工作員でしょ[要出典]』と思っていましたが、潜入工作員を手札に抱える難しさのために何度も計画は頓挫していました。
 というのもデッキからカードを直接プレイするカードは数あれど、任意のカードを手札に加えるカードはめちゃくちゃ少ないからです。
 操る者は勅令(と勅令をプレイ出来るメノ・クーホルン)でプレイ可能ですが、潜入工作員を手札に持って来るのが無理。それはもう漁夫王で潜入工作員をトップに乗せてからフェルカートで引くのを真面目に考えるレベルで無理でした。
 であれば潜入工作員を2枚入れて素引きしに行く事も視野に入ってくるのですが、いかんせんこのおっさん、ラウンド終了時に相手のデッキに潜り込む以外何も書いてない4コスト4点ユニット。絶対入れたくねえ。

 なんとかして使えねえか……と思うほど愛着は無かったため、前回の記事で紹介したタイプのクロッグばかり遊んでいたところに「トリス:蝶の呪文」のリワークのお知らせが。

 愛着は無かったけどまあまあ時間を割いて考えてしまったため、しゃあなしに潜入工作員が入っているタイプのクロッグを作るハメことに。

2.前のClogとどこが違うの

 前回のクロッグと異なる点は上述の通り「操る者」と「潜入工作員」をセットで採用したところです。
 操る者で潜入工作員を相手の場に出した後は、公爵の情報員やアルトリウス・ヴィゴ(から出てくる公爵の情報員)、リーダーアビリティのペテン師で増やし、大量の工作員をラウンド終了時に相手へ送り付ける。これが基本戦術となります。

 潜入工作員は相手のデッキのランダムな場所へ移動するためシンシアのように確実に不要牌を引かせることはできませんが、そこはそれ、上塗りされた武器や蛇流派ウィッチャーと併用することで、「積み込まれたカードをマリガンしたと思ったらハゲのおっさんを引いてしまった」というくっそ気分悪い事態を発生させることができます(ニチャァ)。 

3.個別カード紹介

ペテン師(リーダーアビリティ)
 操る者で相手の場に出した潜入工作員を増やす目的で採用。
 とは言え普通に相手のエンジンユニットを封印する目的でも使うため臨機応変に(魔法の言葉)。
 潜入工作員を増やす場合は相手がパスしてくるタイミングを読まないと抱え落ちしがちになるため、そのプランで行く場合は早め早めに切ったほうがよさそうです。どうせ潜入工作員を増やしてちんたらやる場合は手札イーブンで負けに行くとかよくあるので。
 こちらの場に生成されるユニットは状態の数だけブーストを得るのではなく状態を持つユニットの数だけブーストされることを忘れるな(n敗)。

トリス:蝶の呪文
「手札に潜入工作員を呼び込む必要がある」という最大の欠点を補ってくれた神のカード。ついでになぜか3点バフがつくためこれで呼びこまれた潜入工作員はガタイがよくなり火力で落ちづらくなります。
 普通にサーチカードとして使用した場合、プレイしたターンは所詮4点しかテンポが出ていないことに注意。ラウンドの長さを読み誤ってパスされると手札損になりやすいです。

ステファン・スケルン
 ゲリラ戦術が流行った時くらいから使わなくなったのですが、リーダーアビリティ以外で処理される分には得になることも多いため採用しました。
 手札に操る者と潜入工作員のどちらもない場合であっても、
①「勅令」からトリス:蝶の呪文をプレイ
②トリスで潜入工作員を手札に持って来る
③ステファン・スケルンで勅令をコピー
④コピーで操る者をプレイ
⑤操る者で潜入工作員をコピーして生成
 といった具合に増殖パターンへ入ることが出来ます。
 火力に対してはトリスを中継することで「シムラス・フィン・エプ・ダベア」からの「待ち伏せ」2連射ごときでは落ちないガタイになれます。
 フィオン・ヴァル・ガーネルで守ってあげようとして戦闘準備をコピーして恥ずか死しないように注意(n敗)。

アルトリウス・ヴィゴ
 潜入工作員を増やすために採用。
 ブロンズユニットは4種類に絞っているため潜入工作員か公爵の情報員のどちらかは必ずヒットします。このため出来るだけ操る者で潜入工作員を相手の場に出した後にプレイしたいカードです。
 同化を見たら焼けの精神が染みついている人が多く除去をよく吸ってくれるのも美味しいところ。このデッキではそうそうデカくならないため除去されても痛手ではなく、ステファン・スケルンへのガードが下がれば儲けもの。

4.採用しなかったカード

シリ:ノヴァ
 黄金のネッカーといえばコレみたいなところがありますが今回は採用せず。不採用となった理由は浄化されまくったという私怨が2割、前述の通りステファン・スケルンのポテンシャルを買って入れ替えたのが8割。
 こっちはやることが無い先手で投げて処理を強要したり、無理攻めの最後に置いて次のラウンドで楽をしたり出来るので気づけばもとに戻ってそう。

幸運の指輪
 ナーフ前のただ強枠であり今でもかなりやれるカード。
 単体で点数が出ないこのデッキとは好相性であるものの、シリと同じくステファン・スケルンと枠を争って今回は枠を譲りました。

シンシア
 コストが足りなかった。先手でポン置き出来るカードのため枠が出来たら入れたい。
 今回は「軍事会議」まで入れて安定を取ったがここと入れ替わるのは全然あり得そうです。

5.立ち回り

マリガン

共通:
 散々書いてきた通り先手後手問わず「操る者」と「潜入工作員」を求めてマリガンします。
 以前から操る者は「勅令」/「メノ・クーホルン」で代用することが出来ていましたが、トリスの能力が変更されたことで、潜入工作員も勅令とメノから手札に引っ張ってくることが出来るようになりました。
 他にキープするカードは圧縮用に「死者の舌」。
 操る者と潜入工作員のセットが揃っているなら公爵の情報員もキープしますが、片方しか無い場合はマリガンで返します。あくまでプラスアルファでキープするイメージです。
 前回のデッキと違い「黄金のネッカー」は1ラウンド目に使うことが無いためマリガンで返します。同様に早いラウンドで使わず、ネッカーのバリューが下がらないようにするため「ゴルサー・グヴィード」も返します。

先手:
 ストラタジェム「呪われた巻物」を持っているためマリガンのハードルはかなり下がります。共通の項目で書いた引きたくないカードを返すことが出来るのが嬉しいところさん。
 また例のごとく除去の優先度が下がるので上記のカードを求める際に返すカードとして候補に上がります。2枚以上ある場合は1枚くらい返してもバレへんか……。
 除去を返す場合は「フェルカート」始動することを考慮して「馬上試合」を残し「上塗りされた武器」を返したほうが上手く転がりやすいです。

後手:
 呪われた巻物が無くマリガン枚数が2枚と少ないため事故ったらコンシード不可避。
 ただし操る者と潜入工作員のセットが揃わなかった場合でも除去を多めにキープすることで、最低限積み込みを行いつつ2ラウンド目で潜入工作員増殖プランを採りやすくなります。

1ラウンド目

 潜入工作員を増やすラウンドです。
 操る者(潜入工作員)は出すタイミングを色々工夫したところで大した差が生まれなかったため早めに投げるのを意識すれば正解と思われます。
 というのもこのデッキは「蛇流派ウィッチャー」を始めリアクションカードが非常に多く、そちらには除去が向かわないからです。また潜入工作員の増殖はどうしても数ターン掛かるため、変に遅く出しても増殖できないままパスされることがあるため早めに投げたほうがよさそう。

のりこめー^^

 フォルテスト・プライド警察には黙っておいてもらえませんか?

 ラウンドが長引いた方がそれだけ積み込みのチャンスが増えるため、細かく除去を切りながら点差が開かないようについていきたいです。
 リーダーアビリティのペテン師もおおむねその方針に則って使用すれば間違いは無いです。このデッキはフルセット戦って勝つタイプであるため、クリティカルなカードにペテン師を刺す運用よりも、点差が付かないように切っていく方が勝率が高まりそう。

2ラウンド目

 1ラウンド目を上述の方針でプレイしていた場合、手札が少ない状態で2ラウンド目に突入しているはず。相手の手札にこちらのカードバックが見えたならそれは潜入工作員なのでありがたく点数計算に使わせてもらいましょう。

 1ラウンド目に勝利し、そのまま押しこむ気があるなら蛇流派ウィッチャーの師を求めてマリガンします。
 押しこむ気ってなんだよ(哲学)と思われますが一番簡単なのは黄金のネッカーが手札にあるかどうかです。
 下の画像はプッシュしてくださいとばかりに蛇流派ウィッチャー×2と黄金のネッカーがあります。これで押さなかったら男が廃りますね。

なんか押しこめそうな気がする手札

 小ネタの欄に書くの忘れてましたが軍事会議でトップ3枚見ると黄金のネッカーでめくる際のユニットが判別出来る時があります。
 上の画像では、
①蛇流派ウィッチャー
②馬上試合
③コルグリム
 とめくれたので馬上試合を打ってからネッカーをプレイしました。

 これは出来すぎな例ですが、1ラウンド目のマリガンで黄金のネッカーを引いてしまった場合など、この形を見据えて試合を運んでいくことが重要になります。
 黄金のネッカーは先手1ターン目にぶっ放せるものではないため併せて先手1ターン目に出すことの出来るカードを探しましょう。
 押し引きの注意点として黄金のネッカーは「コルグリム」をめくってしまう裏目が存在するため、十分に圧縮が効いていない時は本当にプレイしていいかどうか考えてください。
 逆にドライパスをすると決めた場合は全力で黄金のネッカーを探すだけでOKです。

 1ラウンド目に敗北していた場合は、相手がドライパスするかプッシュしてくるかの判断が必要になります。とは言っても単純に背の高いユニットを連打された場合はなすすべがありませんが……。
 除去を握る場合はスペシャルをキープするのではなくメノ・クーホルンでキープした方がいいです。
 相手のプッシュに合わせてメノ・クーホルンから「暗殺」をプレイして返した場合、手札有利で3ラウンド目に突入出来る可能性が高まります。暗殺の6点が活きるタイミングはここしか無い説あるな?

シナリオ切らせたから(震え声)


3ラウンド目

 ここまで来るとデッキ枚数が4枚か3枚になっているはず。
 2ラウンド目、3ラウンド目のラウンド間のマリガンで黄金のネッカーにたどりつけていない場合は不運だったと思って諦めましょう。

 黄金のネッカーをプレイする際はアーティファクトはゴルサー・グヴィードで確定するとして、残りのスペシャルがなんであるかは一応見ておきましょう。ギリギリまで考えた末に「胞子」をめくってしまい、時間切れで強制的に蛇流派ウィッチャーの師が初期化されたりすると泣く(3敗)。

 2ラウンド目に黄金のネッカーを使っていた場合はこの時点で山札を全て引き切っている(か1枚だけになっている)はずなので、お祈りコルグリムタイム突入です。

祈りが通じた稀有な例


6.小ネタ

トリス関連

不発になる状況
 デッキ内にユニットが存在しない場合、配備効果は不発になるっぽいです。ハンドバフスコイアを使っている際に1度だけ遭遇しましたが、以降そういう状況で使用したことがないので仕様なのかバグなのかは不明。
 とりあえず仕様と考えてそういう状況にならないように使ってます。詳しい人いたら教えてください。

3点バフの真価
 おまけのように書いてある3点バフですが、対スケリッジで役に立つことがまれにあります。
 相手の近接列に「アン・クライトのロングシップ」が配置されているとコルグリムをプレイした際に1点ダメージを受けて落とされてしまいますが、トリスを介して手札に加え3点バフしておくことで耐えられます。
 船が見えた場合ケアできるならケアしておきたいところ。煽りエモートには煽りで返せ。

ラウンド中に使えるマリガン
 トリスはサーチする際に1枚デッキに返すため使い心地としてはマリガンみたいなもんです。
 それゆえ3ラウンド目の最後のマリガンでゴルサー・グヴィードを引いてしまってもトリスがあればデッキに返すことが出来ます。地味ながら覚えていると攻めたマリガンが可能になり、黄金のネッカーのバリューを最大化しやすくなります。

死者の舌関連

消滅させる優先度
 死者の舌で消滅させる第一候補はだいたい公爵の情報員となります。
 このデッキは同化デッキではなく「とどめの一撃」もコストの制約上入っていません。このため相手のブロンズユニットをコピーする動機に乏しく潜入工作員をコピーする旬を逃した場合は純粋に不要牌と化すことが多いです。
 マリガンの項目でも触れたように操る者と潜入工作員のセットを求めるために戻した公爵の情報員は勅令で探すには弱く、次ラウンド以降はデッキの採るプランに寄与しないため死者の舌で消滅させるのが基本的に正解となります。
 第二候補は胞子であることが多いです。
 胞子は特に刺さらないアーキタイプにはとことん刺さらないため迷うくらいなら消滅させたほうがいいです。消滅させて負けたらそのマッチアップでは必要だったと言うことで次の試合に活かしましょう。

帰ってきたおっさん
 毎回毎回ペテン師で相手の潜入工作員を封印出来るとは限りません。時にはラウンドをまたいでこちらのデッキに帰ってくることもあるでしょう。
 そんな時は死者の舌で消滅させてあげましょう。可哀そうだね♡

アルトリウス・ヴィゴ関連

何手目に出すか
 同化能力を持つユニットは出来るだけ先に展開した方がブーストできる可能性が高くなりますが、このデッキは同化を誘発させるカードが少ないため、いつ切ってもさほど影響はありません。
 もちろん相手がいつパスしてくるか分からないため、出来るだけ早くプレイして公爵の情報員や潜入工作員を狙うのも一つの手です。
 しかしロングゲームになることが読めたのならば、手札3枚まで待って蛇流派ウィッチャーの師を狙ってプレイすることもあり得ます。
 この場合蛇流派ウィッチャーの師が3択に出現しなくても依然として潜入工作員 or 公爵の情報員で本筋のフォローが効いているのがポイントです。
 逆にさっさとアルトリウス・ヴィゴを切る場合は、同化ユニットという美味しそうな餌で除去を釣り、ステファン・スケルンの避雷針とする運用が考えられます。
 この辺りは天秤なので実際にプレイした時によるとしか言えませんが、そういう選択肢があることを頭の片隅に入れておくと攻め手に広がりが生まれます。

潜入工作員関連

除去の的として
 最近のブロンズカードはシナジーが強く上塗りされた武器や蛇流派ウィッチャーで積み込みたくない場面が多々存在します。
 ……せや! 操る者で相手の場に出した潜入工作員を的にしたろ!
 これは冗談でもなんでもなく、前回のクロッグでは出来なかった芸当です。
 シンシアのゴーレムとまでは行きませんが4点バニラみたいなものがデッキトップに仕込まれるのはそこそこ嫌がらせになってそうではあります。

アーティファクトとストラタジェムと
 対シンジケート戦では潜入工作員を増やして配置する時に出来るだけ隣り合わないように配置したいです。
 というのも「サラマンドラの魔術師」に狙い撃ちにされてしまうからです。出来るだけ操る者を間に挟むように配置したいです。3体並べて仲良くお陀仏はかなり悲しい。
 またアーティファクトやストラタジェムがあれば、それを挟んで置くのも有効です。
 ゴルサー・グヴィードは3ラウンド目で使用するためあまりやることはありませんが、先手を取った時はストラタジェムを挟むように配置すると、隣り合うユニットを指定するカードの被害を防ぐことが出来るかもしれません(n敗)。

7.結び

 なんやかんや書きましたがもうすぐ新セットが導入されて環境が大きく変わるから意味無さそう。
 急に調和がテコ入れされててウケる。クロッグも強化しろ(豹変)。

 新セットに課金できるくらいノートが売れることを夢見て寝ます。石油王並みに儲かったら起こしてください。
 ほな(永眠)。

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