コンセルトヘボウ管弦楽団

本日11月3日に、ミューザ川崎に、ファビオ・ルイージの指揮するコンセルトヘボウ管弦楽団の演奏会に行ってきました。プログラムはビゼーの交響曲第1番ハ長調とドヴォジャークの交響曲第9番ホ短調op. 95「新世界より」でした。一つ一つの音が、ここぞというタイミングで、会心の響きを生み出す、入神の演奏でした。

ビゼーの交響曲第1番は、オーボエのメロディーが兎に角上手いし、ところどころフッと入るヴァイオリンの伴奏やフルートの副旋律も絶妙です。とても可愛らしい、楽しい演奏でした。

ドヴォジャークの交響曲第9番は、ホルンも、オーボエも、コントラバスとチェロのハーモニーも、ティンパニも、トライアングルも最高。金管の響きが、教会で聴くオルガンのように、荘厳でした。フレージングの細部が中欧ヨーロッパの宮殿や教会の石膏細工のように洗練されていて聴き飽きることがありませんでした。チェコフィルが演奏すればもっと楽しくなった気しますが、コンセルトヘボウは一小節として忽せにしない考え抜かれた理知的な演奏です。

わたしの片づけも、今日の演奏のように、無駄なものを全て取り去って、楽しいもの、荘厳なもの、綺麗なものばかりが残るのが、理想です。

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