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アイフィールプリティー

夜。
なんだか急に、ネガティブな感情に支配された。

まずい!

このままだと!

目の下に赤いアイシャドウを!

塗りたくってしまう!


そんな私は、急いでアマゾンプライムビデオに助けを求めた。


何か面白そうな映画ないかな
何か面白そうな映画ないかな


こんな時に限ってJK向けの恋愛映画がおすすめされる。
もう、アマプラなんて開くんじゃなかった!

すぐさま「泣ける」で検索。

後で履歴消そうと思いながら画面をスクロールする


これだ!


選んだものは


アイフィールプリティー



鬱な気分から解放させてくれそうな、最高そうな映画。

自分の容姿が嫌いな主人公が、ある日自分を変えようとジムに行く。そこのジムで転倒し、気絶した主人公が目を覚ました時、彼女は絶世の美女に変わっていた!

ふむふむ

楽しそうな作品だな。




みてみた。

予想通り楽しい映画だった。

しかし、あらすじを見た限りでは、主人公は本当に美女に生まれ変わるものだと思っていたが、実際の映画では、主人公は気絶をしても外見は変わっておらず、主人公にのみだけ美人に見える、というものだった。

頭を打っておかしくなっちゃった女の子の話だった。

おかしくなった彼女は、美女に生まれ変わったと思って、見事に勘違いブスちゃんになった。

男の人に整理番号を聞かれただけなのに、電話番号を教えて欲しいんでしょと勘違いして無理矢理電話番号を渡したり、

出先で行われていた水着ショーに飛び入り参加したりしていた。



それでもその勘違いがいい方向に進んで、なんの卑屈さもなくノリのいい
”おもしれー女”
に生まれ変わっていった。



無理矢理電話番号を渡した男とは付き合うことになり、

出先の水着ショーでは最高のダンスで大会イチ客を沸かせた。


そんでもって憧れに憧れていた最高にクールな化粧品会社ビルの受付嬢にまでなっていた。



私の鬱が、綺麗さっぱり消え去った。



最終的には、淡麗な容姿ではなく自信を持つことが大事なのねというようないかにも現代的なおわり方をするのだけど、最高にイカしてる映画に出会えたと思った。

その日の中でのラッキーランキングがあるとしたら私は上位を争ってると思った。




人生を楽しくするのには、
人を魅了させる人になるのには、
勘違い人間になればいいのだ!!!

まんまと映画製作者の手の上で転がされている。

でも

それくらい最高な主人公だった。




だから

今日から

たくさん勘違いして

自分は最高のギャルだと思って

自分は最高の表現者だと思って

生きてゆくと決めた!







そんな次の日

いーっぱい寝て

午前中を

潰して見せたのさっ









😉

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