消費文化を識るために書かれたエッセイ群(について)
コロナ元年2020年は、いろいろなことがありすぎて、すっかり調子が狂ってしまいました。肉体的な健康に関しては太陽の下で走り、エクササイズをすることでなんとかして、研究者としての精神衛生に関しては、やはり研究を進めるしか他はありません。
文化屋雑貨店の長谷川義太郎さんをはじめとして、多くの方々に力になって頂き進めてきた雑貨業界に関する研究もなかなか進まなかったので、ネジを巻き直して、今年は調査を進めていきたいと思います。
雑貨業界は昭和の時代に大きく花が開いた日本独自の謎カテゴリー業界です。その謎さ加減(というか文化屋雑貨店という謎、もしくは長谷川さんという謎)は、上にあるビデオグラフィーかケースをご覧頂きたいのですが、調査を進めていく上で、痛感したのは、昭和の消費文化についての知識不足です。
ぼくは昭和47年(1972年)生まれの昭和世代なので、全く知らない、というわけではないけど、北海道生まれの田舎育ち、バブル時代も高校生だったこともあり、とりわけ1980年代までの消費のありようについては、文章はいろいろ読んできたけれども、実感しての理解がありません。
というわけで先人が書いた古い文章などを、ぽつりぽつり取り上げるエッセイを、研究者としてのリハビリという意味も込めて、自分のペースでゆっくり書いてみたいと思います。
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