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《マツ氏の競馬研究会》第2弾 「血統のメリットデメリット」

本日はマツ氏の競馬研究会第2弾「血統のメリットデメリット」について、研究していきたいと思います。

第1弾
「強い穴馬を探すコツ」

コチラから見れますので、ぜひともまだの方は見てみてください。

≪マツ氏の競馬研究会≫

第2弾
血統のメリットデメリット

ここからは複数のテーマを与え、それについて「主観的な意見」と「客観的な意見」の2つを混ぜて書くことを重視していきます。理由として、私の独断意見を記述して正しいことを知ってほしいわけでは無く、このシリーズは共に研究して馬券に活かせる内容を増やすことを目的にしているからです。よろしくお願いします。

① 血統とは?

ここは簡潔に行きたいと思います。

血統とは…

先祖との血縁的な関係。また、その関係のあること。血筋。

競馬で言うところでは、父、母、その関係のことを指しています。父や母の血縁的な関係というのが、子(競走馬)に遺伝することから馬の本質を捉えられるのではないかという分析が可能になります。

人間も同じで、顔のパーツ等が親から引き継がれることが多く、「パパの二重が遺伝してくれた!嬉しい!」みたいなこともありますね。

犬や猫にも血統書というものがあり、血統というのは全く意味を成さないということはあり得ないと私は考えています。

そんな遺伝要素が生まれることで、競馬予想における競走馬分析、そして競馬予想から馬券に繋げていく方法を考えていきたいと思います。ぜひともよろしくお願いします。

② 血統予想のメリット

ここでは血統予想を使う上でのメリットをいくつか挙げていきたいと思います。こちらに関しては日頃様々な方が話していることと被ることがありますので、同意等しながら聞いていてくださればと。

基本的にここでは種牡馬について学ぶことは一切なく、血統は使えるモノなのか使えないモノなのか、研究しながらみなさんに判断していただく材料にしていってほしいと思います。

血統を使っている中で便利なところや不便なところがありますので、ぜひとも理解を深めていってほしいです。

1.多くの適性が分析可能

競馬をやっていて難しいことの1つが「適性」を把握することだと思います。レースに出走している馬はもちろん、レースへの出走が少ない馬に関してはどのレースが適性であるのかがわかりません。

そもそも人間は馬を見ただけでビタッ!と適性を把握することができず、気性や馬体や調教等でも馬の特性は変化していきます。厩舎によっては走り方が変更されたり、馬の育て方意識が違ったり(若駒と古馬の狙いの違いなど)、馬個体の分析はかなり難しいものがあります。

そこで使えるのが、血統。

血統から分析しやすい適性は、

・芝とダートの得意馬場

やはり2つの馬場は走破時計や脚にかかる感触が異なるように、得意不得意が出ると思います。芝G1を勝っていてもダートG1で走れるとは限らないですし、逆も然り。競馬と言っても全く異世界の路盤で、それは血統から分析することが可能になっています。種牡馬や母の系統によっては芝ダート兼用に見える馬もいますが、そこは濡れたダートや重い芝、そんな様々な条件での買いパターンもあります。

・距離適性(大まかに)

日本では、短距離、マイル、中距離、中長距離、長距離、と大まかに分けられていますが、種牡馬によって距離適性は自ずと決まってきます。例えば日本ダービーでは、短距離からマイル系の種牡馬が上位を占めることは難しいですし、逆に中長距離の種牡馬が上位を占めることもまた難しいです。距離への適性と言うのは上級条件でスペシャリストが揃うと更にシビアになって、その距離に対する血を濃くした馬はその距離でのスペシャリストとして輝くことが多くなります。

・スピード、スタミナの比率

種牡馬や母系統にもスピードやスタミナの要素が揃っていて、一概に馬のスピード値とスタミナ値の対比はしやすいと思います。短距離系の血が多く含まれているとスピードよりスタミナ、長距離系の血が多く含まれているとスピードよりスタミナ、と考えられることが多いでしょう。後で話しますが、基礎スピードと基礎スタミナは血統によって一律には決まらないことが多いのが注意です。

このように多くの適性と言うのは血統で分析することが可能になっています。最高のファクターかはわかりませんが、使えないというのは偽でありどんどん利用する価値はあると思います。

2.舞台変更への対応を見抜ける

競走馬は多くのレースから選択し出走しています。中には賞金や出走ルール(自ブロック制、性別限定戦、世代限定戦、優先出走権)によって、ベストと思った距離に出走できないこともあります。他にも、相手が弱くて適性外の舞台で走ってしまった馬は、ほぼ同条件でも敗退の可能性がUPしてしまうこと間違いありません。

血統から遺伝するのは主に適性部分であり、良さ悪さの両方を受け継いでいます。基本的に良さがピックアップされがちですが、悪さも馬券には有効に使えます。ただ先程も話したように、相手が弱くて適性外の舞台で走ってしまうこともあるので、そこは次の馬券で活かす以外何もありません。そこでグダグダ言っている暇があれば勉強あるのみです。

舞台変更で使える例を1つ話していきます。

【中距離⇒短距離のローテ】

これはスピード過多の馬にありがちで、中距離では抑え込んで走ってしまい能力を出せないことに加えて、元々が適性外という走り。さらに中距離のレベルは比較的高いため、短距離路線に行った時には強烈なパフォーマンスを出すことができるでしょう。
見分け方としては、血の中にどれだけスピードが組み込まれているか。ここは勉強しなくてはなりませんが、父母の特性から見抜けると思います。後はレースでの気性等も。
芝ダートどちらでも使えます。芝ダートの舞台変更についても、概ね同じように血を眺めてください。
3.開催の馬場バイアスを読める

これはかなり重要です。競馬と言うのは馬が走るのであり、さらに馬は馬場を走ります、さらに馬場というのは7割ぐらいは自然と向き合っているものでその時その時の感触に変化が加わります。

そこで使えるのが血統で、血統から遺伝している馬個体の適性は多少あるので、レースでは同適性の馬が同居して馬券に入りやすくなります。

同居して馬券に入っている時が特にポイント。競馬と言うのは何千m走ってもつく着差というのは数ミリ秒~数秒。多少の適性で着順やタイムが替わってくるのはもう何十年と競馬が行われていて感じるので、その多少の適性が向いている時かどうかを考えていくのに使えます。

まあでも何を勉強して何を学べばいいかというのは、色んな本を買ったり血統を覚えるとしか言えません。(これについては後ほど語るので、嫌にならず最後まで見るべきです)

スピードやスタミナの要求値、内前のスピード持続が有利なのか、外差しの末脚が有利なのか、血統から導き出せる適性と言うのは映像に加えて強力な武器になります。

ここまでの3つが主なメリットになります。

③ 血統予想のデメリット

さあ、私が話したいのはここです。メリットについては多くの予想家さんが声を大にして話しています。そして、デメリットについて話さないのは話した時に予想家さんにかかるメリットが少ないからです。

そして競馬を楽しむ中で、ここが血統の難しいところなのか…、という現実的な話は要らないでしょう。私はこういう現実的な話が好きなのでここ1年は血統字面を並べて予想をすることを減らしてきましたが、その経験をここでぶちかましていきたいと思います。

今、血統を学ぶか学ばないか、さらに学んだ先に何が見えるのか、その点を考えるいい機会になります。理解し難いデメリットの部分、競馬研究会ならではの一撃をご覧ください。

1.そもそも覚える時間無い

これはもう多くの方が直面しているはずなのと、その他のファクターを駆使している人達からすれば正論中のド正論。逆に覚えずに回避してる人達が本当に冷静沈着でしょう。

・種牡馬の暗記
・コースによる有利不利な配合

これだけでも莫大な時間と労力、そして完璧に使いこなせるまでかかるまでに血統を使わずに馬券を買わない保証もない訳で馬券にかかるお金(正直血統ペロりんと舐めたぐらいだと普通にマイナスになります)、等を考えるとめんどくさいし物理的に無理。本格的に仕事を始めたり大学で勉強や研究をしてたりすると、もう無理です。

そんな多くの時間をかけるなら、競馬以外の別のことにもっと時間を使った方がいいはずなのも一理。

予想にかかる時間が全て自分の身になるとは限らないので、ファクターの取捨選択は必要です。

2.字面でオッズが下がる

先程メリットの部分で「2.舞台変更への対応が見抜ける」と解説させて頂きました。確かにメリットではあるのですが、1部種牡馬や配合になるとオッズの偏りが出てしまいます。

・外枠短縮サウスヴィグラス
・外枠ヘニーヒューズ
・ロードカナロア短縮
・ダート替りパイロ

他にも沢山ありますが、こういう格言に沿って馬券を購入する方も少なくないのでオッズが偏ります。これは今となっては字面でしか買えないオッズ偏り極悪パターンの予想になってしまいますね。

買うこと自体は悪くないですが、
少なくとも年々格言系の回収率は下がっており、バレればバレるほど確率は同じでも回収出来なくなるというのがオチです。

ここで1つ考えて頂きたいのが、

『内枠外人のエイシンフラッシュ』

『外枠のサトノアラジン』

『叩いたコパノリッキー』

『若駒重のシルバーステート』

『ダート短縮マクフィ』

『外国産馬の未勝利戦』

未だそこまで語られてない文章を並べてみました。私が利用してる格言になります。1つ1つ補足資料で解説しますが、血統というのは名前の字面やデータだけでは測りにくいモノがあることを分かって頂ければと思います。まぁでも最初はサンプルや予測は大事ですがね…。

3-1.基礎能力が測れない

血統の最大級の弱点と言えるのが、基礎能力が測れないことです。これに関しては色々な方面からアプローチはしてるのですが、中々難しい。マイナー種牡馬からG1馬が出ることもありますし、メジャー種牡馬が未勝利ということもあります。馬は生き物ですので、身体、精神、日々の変化を遂げてレースに出走してくるでしょう。

基礎能力が測れないと…

・力の無い馬を本命にしてしまう
・適性が効かない予想になる
・妄想や想像で予想がブレる

これらの理由が合わさると、

『馬自体が最大でどれぐらいのパフォーマンスを出せるかがわからず、血統を用いた上昇を考えた時に高度な予想を行いづらくなる』

実際に走るのは馬で血ではありません。血は馬自体の『能力値』を決めるものではなく『能力質』を決めることと考えた方がオトクです。

こう考えていくと、血統の使い方がいかに難しく、血統だけでは全てを把握することは難しいことがわかるかと思います。

『能力値』はやはりレース映像やタイム、出馬表等、出走クラスでのパフォーマンスを見るのがベストでしょう。

『能力質』はやはり馬の走りを見ただけでは把握しにくいので、血統等からパフォーマンス上昇下降のファクターとして使うのが良いでしょう。

能力値は血統では測れないので、そこがまた血統を覚えたり使ったりすることの難しさになっていると考えています。

3-2.古馬戦になると脆い

これは3-1の補足になります。

古馬戦というのは、ある程度キャリアを重ねた馬が出走してくることから、血統の使える幅が少なくかなり脆いと考えています。

多条件に出走してるということは、レース映像を多く見れるということに繋がります。ですので、基本的にレース映像で客観的に予想できるファクターの方が優勢に働き、血統での未知なるパフォーマンス予想という面では少し劣ってしまいます。

使うなら若駒等の馬自体のパフォーマンスがまだバレていない時、もしくは古馬戦になった時の成長力の無さを血統から分析するのが得策かと思います。

今後もここは血統の課題として、個人的には分析続けていきたいです。

④ まとめ

これまでに話してきたことは長かったですが、
「血統をファクターにするか迷っている人」
「血統の使いこなし方がわからない人」
等の方に伝わる記事になっていれば幸いです。

この記事で研究出来たことは、

《血統は能力値より能力質を測りやすい》

《字面を見るのでは中々勝てない》

《血統学習と馬券収支が比例しにくい》

血統の楽しい所は多くあります、予想以外にもPOGや馬主等、夢のあるモノで私は今後も学習を続けていきます。

みなさんの意図や目標にあった競馬の勉強法は血統だけでは無いので、どれを選択するかで今後の競馬を楽しんでいきましょう。

以上、競馬研究会第2弾でした。

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よろしくお願いします。

次は第3弾ですね。ぜひともお楽しみに。

補足記事

『内枠外人のエイシンフラッシュ』

エイシンフラッシュ自身が直線内から瞬間的に差してくるレースに強く、負けた苦手コースの有馬記念でも内差し。気性が激しいことから、外枠になったり抑えられない騎手が乗るとダメ。内枠で良い騎手が乗るとパフォーマンスUP、今は外人騎手がいないのですがコロナが空けた時に同じような種牡馬が来るといいですね。

『外枠のサトノアラジン』

最近のトレンド。9月小倉最終週でも大穴空けていました。サトノアラジンの外枠がいい理由としては、跳びが大きいことと末脚が使えること。内枠だと馬群捌くの大変ですからね…。馬群を捌かない走りはサトノアラジン産駒にとっては最高です。外伸びバイアスの時はひたすら買いましょう、突っ込んできます。

『叩いたコパノリッキー』

これは今年冬のトレンド。新馬のコパノリッキー産駒は全消しでいいと思います。理由としては、過去の新種牡馬記事にも書きました、馬がボケっとしてテンが遅いことと馬体が大きすぎること。スピードを補った2戦目以降はひたすら上昇します。この前も夏の札幌で3戦目のコパノリッキー産駒がいきなり逃げましたからね、さらにコパさんのコパノリッキー産駒は、確実にスピードレースを使ってくるので狙い所がわかりやすいですよ。

『若駒重のシルバーステート』

これは古馬になっての種牡馬と書きましたが、若駒で狙える条件は先行重馬場。典型的にスピード不足の馬が多いので、タフな馬場の方が相対的にパワーを活かせます。人気にもなりにくい点から、冬に狙って春に消す、こんな楽しみ方が出来ます。後は坂のあるコースの方が強み。さらにタフね。

『ダート短縮マクフィ』

マクフィ産駒はスピード有り余った馬が多いです。基本的に距離短縮ローテが良く、マクフィ産駒の中でもテンが遅い馬は距離延長で先行のほうが良いでしょう。マクフィは欧州の中でも有力血統なので、ダートなら基礎体力の差で圧倒的な力を見せることが多いです。ただ、スピードダートの方がいいので、ローカルの方が◎。

『外国産馬の未勝利戦』

これはたまにしか言われませんが、外国産馬は基本的に力が上です。高額で取引している馬もいるので強い馬が多くいます。後は、新馬や未勝利で揉まれた不利を受けてダメになってしまう馬がいるので、それのリターンで次走買うのが鉄則。新馬だとバチバチの人気になりますから美味しくは無いです。
後は外国産馬は古馬上級条件では難しいです。理由としては日本の馬場への適性が最高では無いから。やはり日本産の日本種牡馬の方が、日本での適性はあります。なので力の差を見せつけれる未勝利がオトクです。

以上、補足情報でした。

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