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《マツ氏の競馬研究会》第1弾 「強い穴馬を探すコツ」

Twitterでアンケートを取らせていただき、最多票を取った内容をコチラで話していければと思っています。

最近は予想記事ばかりの記載になっていましたが、予想なんて印を打てばいいのどぅえす。そして当たるか外れるかが大事になるのは、私が一番わかっているのどぅえす。なので、予想記事を多少減らしてでも1度このような記事を作成することは、みなさんと予想について「新たに考え、考えを改に」と競馬を楽しんでいけると考えました。

この記事はできるだけシリーズ化し、様々な観点から競馬を考えていくことで私自身成長する機会にできればと。

まずは第1弾を始めていきます。

≪マツ氏の競馬研究会≫

第1弾
強い穴馬を探すコツ

ここからは複数のテーマを与え、それについて「主観的な意見」と「客観的な意見」の2つを混ぜて書くことを重視していきます。理由として、私の独断意見を記述して正しいことを知ってほしいわけでは無く、このシリーズは共に研究して馬券に活かせる内容を増やすことを目的にしているからです。よろしくお願いします。

① 穴馬とは何?

穴馬。この言葉を聞くとゾクゾクするのは、全ての競馬ファンがわかってくれるでしょう。やはり出走馬にお金を賭ける以上、高倍率というのは精神に素晴らしい刺激を与えてくれます。

では、穴馬とは何を示しているのでしょうか。

「オッズが高倍率の馬」。多くの方がイメージしている穴馬とはこれで、それは正解だと思います。私も穴馬が何かと質問されると、こう答えるでしょう。

しかし、ここから記事を書いていく上で「オッズが高倍率の馬」というのは何か曖昧でどうなんだと感じました。ここからは話を上手く進めやすいという理由も含めて、基準を決めていこうと思います。

「マツ氏研究会基準の穴馬」

★1番人気~3番人気以外の馬

基本的に1番人気~3番人気というのは走って当然で投票率も多く信頼されている馬、そのような馬を除外した馬の全てを穴馬という基準にしていきます。

☆前走4着以下の馬

みなさんの穴馬というのは、特に前走や近走で良い着順を取れていない馬という印象はありませんか?逆に2着3着の穴馬というのは目に留まりやすく、特に議論しなくて選択できる馬になることが多いです。
前走好走馬である穴馬というのは、一旦研究の要素からは外そうと思います。

この2つを基準にしていこうと思います。

② 強い馬とは何?

今回のテーマは「強い穴馬を探すコツ」なので、ざっくり強い馬について考えていこうと思います。

強い馬というのは、「生涯にG1をいくつ勝つか」と考えています。競馬はタイムトライアルでは無いこと、そして強いという判定基準が難しいということ、その点からG1を勝つ馬というのが強いと言われるのが1番無難な思考なのかなと。

では、
これを馬券に繋げるとなると…

難しいですよね。強い馬、そんな馬は基本的に1倍台や1番人気に支持されているところをよく見ませんか?

今年で言うと、

ヴィクトリアマイル
1番人気 1.3倍 グランアレグリア 1着

オークス
1番人気 1.9倍 ソダシ 8着

日本ダービー
1番人気 1.7倍 エフフォーリア 2着

安田記念
1番人気 1.5倍 グランアレグリア 2着

宝塚記念
1番人気 1.8倍 クロノジェネシス 1着

このような馬が1番人気で出走していましたが、結果は(5レース分)この通り。中には当たった方も外れた方もいるかもしれませんね。それではここで、この馬達を馬券にハメた時の1着2着それぞれの回収率を見てみましょう。

全て単勝購入の場合:回収率62%
全て馬単1着購入の場合:回収率114%
全て馬単2着購入の場合:回収率206%

これは短期的な評価かもしれませんが、今年は最強牝馬マイラーのグランアレグリアの出走が2回、無敗の桜花賞馬のオークス出走、無敗の皐月賞馬のダービー出走、最強牝馬のクロノジェネシスの宝塚記念出走、これほどにないキャスティングでした。

それほどまでに揃っていた圧倒的単勝1番人気。それなのに、単勝回収率は62%というのはどうでしょう、これは良い結果と見れるでしょうか。

さらにユニコーンライオンとランブリングアレーの人気薄が絡んで馬単1着回収率は112%。これは馬単1着の的中レースの1つでも配当の低い馬が2着に来ていたら普通に100%を切ってしまいます。

なお馬単2着固定に関しては難易度がかなり難しいですが、ダノンキングリーの一撃だけでも回収率は100%を突破してシャフリヤールの一撃も追加すると回収率が206%と脅威な数値になります。

【1番人気の年間複勝率】→約3割
【1番人気の年間複勝率】→約7割

となると、短期的に見ても長期的な推測にしても、1倍台から毎度毎度勝負することは「馬券的にナンセンス」というのがわかるかと思います。もちろん応援馬券や気持ちという意味で心中することはあると思いますので、そこは別論点としてこの記事を見続けてください。

この単勝1倍台や単勝1番人気の話をした上で、強い馬についてもう一度考えてみたいと思います。

馬券的に使える強い馬とは…

・所属クラスを容易に突破できる馬
・所属クラスで3着に来れる馬

これが肝になり、この先の話で「強い穴馬を狙う」ということが入ってきやすいと思います。そして私はこの2つの条件を狙って競馬をしているので、それについてできるだけ話していきたいと思います。

③ 強い穴馬の選別条件

マツ氏がいつもやっている「強い穴馬を探す」ということを話して行ければと思います。今後競馬が楽しくなるので、ぜひとも実践してみてください。オススメは、まず馬券を買わないこと。馬券を買わずにいろんな馬を探して掲示板ぐらいまでに走りそうな穴馬を見つけられるようにしましょう。その後、馬券に活かせる馬が先読み出来るようになります。100%とは言いませんが、かなり確率は上がるでしょう。

それでは始めていきます。

1.底に眠っている能力

競馬はいくつかの条件が重なって結果が決まってくるのは、みなさんわかっていると思います。基本的に力で決まらないこと、それが大切です。

競馬で見逃せないポイントは、

・レース内容
・どのメンバーと闘っていたのか
・出走時の馬場
・騎乗ミスや騎乗方法
・ローテーション
等々

たくさんあります。数えきれないぐらいに。

そして、これらが嚙み合わない時と言うのは強い馬でも敗戦してしまいます。

近年で衝撃が強かったのは、

2019年 有馬記念 G1
アーモンドアイ 1番人気9着

・ハイペースを先行
・初の長距離を外3列目を通る
・香港出走を回避したローテ
(これは当時の人しか知らないかも…)
・連戦での疲労がワンチャン

等の様々な理由があります。それでもこの後はG1を9勝して勝ったように、強かったですよね。

そのような形で、数々の事象が噛み合ったレースは好走できる、嚙み合わないレースは崩れてしまう、そんなことが多々あります。

そこでマツ氏が取り入れているのが、
「噛み合わなかったところが噛み合う」

A. 噛み合わなかった → 能力下降
B. 噛み合った → 能力上昇
(C. 特に変化無し → 平行線)

主にこの2つを明確にすることで、出馬表を読み解きやすくなります。この2つを考える時のファクターに私は血統を使っていますが、それは調教でも走りでも何でもありだと思います。基本的には、「上昇」「下降」「平行線」を考えて馬自身の比較を行っています。

ここまで来ると頭の良い方ならわかると思います。

馬自身に眠った素晴らしい能力と言うのは、上昇要素が含まれてこそ発揮されるということです。パワプロ風に言うと「ターニングポイント」。顔がピンク色になって、打者のミート値が半端なくなります。

何かのきっかけが上昇を生み出し、そのきっかけが消えると下降が生まれる。そんな感じで競馬は捉えると楽しくなります。

馬の変化のきっかけを掴むには、

『前走は上昇 → 今回は下降』
『前走は下降 → 今回は上昇』

この2つが主に大幅な馬の能力変化へと繋がっていくので、過去レースを見ながら今回のレースでどうなるか、こちらを考えていくのが最良の予想だと思います。

まとめ
・あらゆる事象から競馬は構成されている
・「上昇」「下降」「平行線」を考察
・ファクターから、上記3つを判定し評価
・上昇要素が多い→好走確率UP
・下降要素が多い→凡走確率UP
・平行線が多い→比較したレースと同等評価
・きっかけはお好きなファクターで

2.メンバーレベル問題を制す

メンバーレベルというのは、
どのように判断するのか?

*出走レースの昇級馬数を見る

これは結構簡単で、後に昇級した馬が多いレースと言うのは実質昇級後のレースレベルという見方ができませんか?
となると、昇級する力があるのに今でも現級で走ることができる、いわば「勝ち確定」「保留」のような感じです。その馬の単勝というのはお金的にボーナスチャンスになることがあります。
この手法は未勝利~2勝クラスに多く使うことができます。かなりオススメの方針で、これを覚えるとレースの回顧や次走以降の予想にも活かすことも可能です。

*向かない展開で負けすぎてない

これは馬自身の能力に大きな影響を与えています。展開というのは周りの馬がいて発生する事象ですが、それによって能力が出し切れないこともあります。能力が出し切れていないのに好走している、馬自身のレベルが高いと判定できるケースが多いです。
この手法は3勝クラス以上のレースに多く使うことができます。3勝クラス以上になると、ほぼ能力は一定です。なので展開不利の馬の逆襲がハマる点ことが大きいかなと個人的には思っています。

横の比較という点では「出走レースの昇級馬数を見る」がわかりやすいと思いますし、私もそれが使いやすい未勝利~2勝クラスを中心に週末は馬券を買っています。

※今の時代に平場やる人は基本的に馬券上手い人ばかりなので、それに勝つ方針は常に考えています。

まとめ
・メンバーレベルは重要なファクター
・次走以降昇級した馬多数はハイレベルレース
・負けすぎていない馬を狙う
(特に展開等、不利を受けた馬)

3.縦と横の比較、両者の重要性

先ほど、
1.では馬自身の比較、いわゆる縦の比較
2.ではレースの比較、いわゆる横の比較
を行いました。

では、
馬自身が上昇したら必ず馬券内に来る?

例)2019年6月以前の降級制度

降級馬のローテ
4歳 5月 1000万円以下 10着
4歳 6月 500万円以下 2着

これは何故起きるのかというと降級制度によって戦う相手が弱くなっていることからです。相手が弱くなるということは、テンのスピード、道中のペース、勝ちタイム、多くの要素が変動します。なので今まで走れなかった馬でもレース内容が緩くなるので、走れてしまいますね。

今は降級制度が無いですが、
「降級した場合」と「昇級できない場合」というのは現代においてほぼ等しいと見ているので、この例を上げさせて頂きました。

逆に、
レベルが高ければ勝てる?

例)伝説の新馬戦

レースには複数の出走馬がいますが、勝ち馬は1頭になります。伝説の新馬戦と言われても勝ち馬は1頭です。

グランアレグリアの新馬戦で2着はダノンファンタジーだったり。2頭は相当強かったですよね。
後は、アンライバルドの新馬戦、これは2着リーチザクラウン、3着ブエナビスタ、4着スリーロールス、5着エーシンビートロン、凄まじいメンバーでした。

ただ、勝ち馬は1頭ですので、ダノンファンタジー含む2着以降の馬は後にレースに出走してくれる点が馬券に有効なのではないかという判断になっています。

今の新馬戦の話は極端ですが、
他にも未勝利や1勝クラス以上でもそのようなことが起こっています。強いレースを負けた時も実は強い、競馬は簡単に見えて難しいですね。

このように、

縦の比較に加えて横の比較と、両者が合わさってこそ素晴らしい予想にたどり着くことができます。

まとめ
・縦と横の両方の比較を思考するべき
・その中から良い馬を選んで馬券に導入

以上

他にも複数ありますが、今現在私がキーにしている競馬予想というのはコチラに当てはまります。偶然の穴を狙う回数をできるだけ減らし、荒れるレースを確実に指定できるようになることを目標に動いています。

④ 最後に

・縦の比較の見方を考える
・横の比較の見方を考える
・縦と横の両方から予想を考える

そして、

この方針を使うことができるなら、穴馬を選ぶことが出来るとともに人気馬に理由を付けて消すことができます。これからも使い方をUPDATEさせていくことで、馬券予想に組み込んでいきたいと思います。

以上、

≪マツ氏の競馬研究会≫
第1弾
強い穴馬を探すコツ

次回以降もご期待くださいませ。

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補足文章

※1 なぜ競馬ファンは穴馬を狙う

「穴狙い」という言葉、普通なら変態級のワードですが今の競馬ファン(もしくはその他公営ギャンブル)の間では「穴狙い」が定番になっています。

「穴狙い」とは…、穴馬を狙うという事。

穴馬というのはオッズが高倍率の馬のことを言うので、その穴馬が馬券内に来た時の配当は比較的高くなることが多いです。的中した時には人間の欲という欲が手に入ることに加えて口座が激熱に。

そんな理由から多くのファンは1度は経験する「穴狙い」。これはかなり難しいことです

・毎レース荒れるわけではない
・荒れたとしても馬を選択できない
・結果的に穴馬来ない日が多数

等々の理由から、穴狙いというのも中々実現しにくいという事が現実にあります。

※2 競馬は多頭数で行うもの

最近私も能力評価をやり始めて、かなり好成績というか安定した成績になっています。能力評価についての記事は別で上がっているので、コチラから読んでみてください。毎週の予想で自ら作成し実践して精度を高めております。

このように競馬を能力で捉える方も多くない中、なぜ想像より回収率や的中率というのは伸びないのでしょうか。

「競馬は多頭数で行うもの」

まずは複数のレースについて見ていただきたいと思います。全て私が勝手に選択したレース映像の1部になります。

衝撃のレース

1.外伸びを外回し過ぎ現象

2012年 皐月賞 G1
1着馬 ゴールドシップ
2着馬 ワールドエース

この年は例年以上に雨が降り続けたことから、内の馬場状態が壊滅的。それでも昔の皐月賞というのはマイル重賞で賞金を稼いだ馬の出走が多かった時代で、ペースは59.1と荒れた馬場にしては超ハイペース。結果的に先行したディープブリランテがダービー馬になったように、結果にも現れています。
レースの肝は4コーナーです。
・外を回したワールドエース
・内を回したゴールドシップ
馬場の悪いところを走ったのはゴールドシップですが、距離ロスをもらったのはワールドエース。どちらが結果的に強いとかはわかりませんが、画像のようにさすがにロスが大きすぎたワールドエースの負け。これはもうレース前から予知しにくい上に、競馬だからこそ起きた現象になります。

2.進路無し外回し過ぎ現象

2021年 ラジオNIKKEI賞 G3
6着馬 ボーデン
9着馬 リッケンバッカー

これは今年のレースで1番の衝撃だったことから掲載します。
福島芝で外を回すというのは、馬場が外伸びであっても勝てないことが多いです。理由としては、コーナーが急であり直線が短いから。毎年ラジオNIKKEI賞は開幕週に行われるので、さらに内が優勢になります。
内を狙えば?という意見もありますが、福島の内は逃げ先行馬が多くいることから詰まる危険性があります。詰まるというのは、多頭数の競馬ならではですね。詰まるリスクを避けたことが勝ちを遠ざけたということに繋がっています、騎乗ミスか仕方ないことか、その判断も微妙なところです…。

3.前で粘ってたらG1現象

2012年 天皇賞・春 G1
1着馬 ビートブラック

このレースは14番人気で番手から押し切った神レース。1.3倍のオルフェーヴル、トーセンジョーダン、ウインバリアシオン等、人気馬が控える競馬の中でビートブラックは向正面から早仕掛けで勝利。
肝は1600m地点で11.9-12.7とペースが緩んだこと、その後12.7-12.7-12.7とG1にしては遅すぎでは無いかという緩み方。先行馬がロングスパートしても残れてしまったぐらいのタイムで、予想に関しても難しかったレースですね。
これも人気馬が後ろで牽制し合っていたことが影響し、タイムトライアルなら結果は変わっていたはず。競馬だからこそのペース乱れというのも考えなければなりません。

このように、適性や乗り方や馬場、様々な人間思考も含まれて競馬が行われています。競馬は馬が走ってるから能力が重要と言うのもわかりますが、騎手が馬を従えてるという印象が植え付けられにくいのもまた競馬です。

コチラの画像をご覧下さい

これは福永騎手がジェラルディーナに騎乗した時のもので、手綱が無くなって暴走してしまったシーンです。馬というのはほぼ全馬抑えられてレースしています、その中で暴走する馬と上手く溜められる馬といるだけの話で、結果的に騎手がいなければ全馬暴走することがこのレースでわかりました。

人間の意図、馬場、適性、能力、全てが噛み合わないとレースにならないのが競馬であることに波乱が生まれる可能性が眠っています。

さらに補足。

競馬は18頭で2400m走ろうが、結果的には2秒ぐらいしか差が開きません。これって結構不思議ですよね。人がそんなことしたらもっと差が付きますし、体育の長距離走とかめちゃくちゃ差が開いてたことありませんか?

なので、基本的に競馬の差は本当に小差。いろんな条件の噛み合わせを大事に競馬していくことが馬券的に有効と言えるでしょう。

補足のまとめ
・穴狙いはギャンブルの醍醐味
・多頭数の競馬に不利は付き物
・騎手が乗っている理由は、競馬だから
・騎手を甘く見てはならない

以上です。ここまで長かったですが、またたくさんの記事を見て頂ければと思います。

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