後悔なんて、しなくていい

皆さんは、過去を後悔することがありますか?僕はあります。毎日、毎日後悔しています。
「あの時こっちの道を選択していれば、今頃はこんなに辛い思いをしていなかったかもしれない」「あの時こんな選択肢があれば、もっと自分の人生はマシになっていたかもしれない」。人生にたらればを言ってもしょうがないとはよく言いますが、それを考えてしまうのもまた仕方のないことだとも思います。

僕は画面に3つくらいの選択肢が出てきてストーリーを読み進めるゲームが好きでした。18禁のゲームによくあるあれですね。フラグを立てるとストーリーのルートが確定するタイプのゲームです。上手くいくと二次元の美少女と恋人になれたりする。それは素晴らしい体験でしたが、僕の人生観に良くも悪くも影響を与えている気がします。

「正しい選択肢を選べば、正しい結末を迎えることができる」という考え方を、僕はいつの間にか当たり前としてしまっている気がします。
逆に、「正しい選択肢を選べなければ、不幸で間違った結末を迎える(だから今の僕はしんどい人生を生きている)」とも言えるでしょう。さて、これは本当に「正しい」認識なのでしょうか?

年をとっていくにつれて、人生にはあがいてもどうにもならない状況は結構多く存在するのだと気づきました。自分の努力だけではどうにもならないことがどんどん増えていきました。人生は自分の努力だけでいくらでも切り開いていけるというのは、少なくとも僕には当てはまらないのだと悟りました。自分は何にでもなれるわけではないことを受け入れるのには、長い時間とメンタルクリニックへの通院が必要でした。他の人は中学二年生くらいで悟ることができるのかもしれませんが、僕にはそれくらいの時間が必要だったのです。

でも、その時選んだ選択肢は当時の自分が最大限に考えて選んだもの、あるいは選ばざるを得なかった唯一の選択肢だったのではないでしょうか。
もし何か選択肢を選んだとして、あるいは選ばなかったとしてもそれはその時の状況での精一杯の結論だったのではないでしょうか。
確かに「今」から振り返ると間違いだらけだと思います。しかし、その時の状況ではそれが正解だと考えるしかなかったのではないでしょうか。
「今」の目線から過去を裁いて間違っていたと言うことは簡単です。しかし、それによって自分を責めて傷つける必要は全くないと僕は思います。

過去から教訓を読み取ることはとてもいいことだと思います。自分が落ちた穴をよく観察することで、同じ穴に落ちる可能性を減らすことは素晴らしいことです。だからといって、穴に落ちた自分を責める必要はどこにもないのです。人生を歩いていれば、穴には必ず落ちます。
人よりその回数が多いからといって、恥じる必要はないのです。

やっていきましょう。

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