たとえ表彰台が埋まっていても

皆さん、人生というゲームを上手く攻略できていますか?僕は全くできていないです。そもそもこの人生というゲームに参加するかどうかの選択権すら与えられず、強制的に人生を始めさせられてしまった。このことについては神様に大いに文句をいいたいところです。

「資本主義は、できるだけお金を集めていくというゲームです。この社会はそれを前提として運営されています」
ある資格試験の講師の先生はそう言っていました。
僕は残念ながら、そのゲームには向いていないみたいです。人生というゲームもそう。


「死にたい」と思ったことはありますか?僕は毎日思っています。「死にたい」はもはや僕自身とは切り離すのが難しいくらい長い年月を一緒に生きてきたので、死にたいと思わない日の方が珍しいくらいです。

それでも僕は、生きるということを無条件で肯定したいのです。自分についても、他人についても。
今日を生き延びた。それだけであなたはとても素晴らしいです。たとえいいことや幸せなことが一つもない人生だとしても、今日まで生き延びてきたということは本当に素晴らしい、祝福されるべきことだと信じます。

借金玉さんの本に、「表彰台が全部埋まっていても、自分のレースを走り切ろうと思います」という文章を採用していただきました。
人生というレースはどうしても他人と比較せずにはいられないものです。
猛スピードで疾走していくヨッシー、圧倒的なパワーで周囲をなぎ倒していくクッパ、優勝してピーチ姫にキスされるマリオ。誰も彼もが、キラキラするトロフィーを勝ち取り、自分はその遠ざかっていく背中を見つめるだけ…と思ってしまいます。

それでも、あなたの人生というレースにはあなただけの栄光と優勝トロフィーがあると僕は信じます。
故障ばかりするポンコツな車で、なんども病に倒れたり社会に倒されたりしながらも完走する。それは他の人がどうであるかには関係なく、それは祝福されるべきものです。

発達障害やうつ病で苦しんでおられる方、どうか「生き延びる」ということだけを最優先にして生活してください。
仕事や結婚や自己実現は、生き延びた後に余力でしても十分だと思います。
通院と服薬だけの生活で布団から出られなくても、それでもあなたは今日という一日を生き延びたのです。それだけであなたは100点満点です。

やっていきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?