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無理をしない生き方

学生時代、胃腸の弱い友人がいた。

環境の変化や予定の入れすぎですぐに体調を崩してしまう彼女。

休日は休むことに専念し、急な飲み会はしっかり断る。

自分の気持ちにとても真剣に向き合っていて、気分が乗るか乗らないか、好きか嫌いかもはっきりしていた。

一方、バイトやサークルをいくつもかけもちしていた当時の私。

休日はめいっぱい予定を入れていたし、急な飲み会も大歓迎。

好きか嫌いか、というよりもその後の人生に役立つか役立たないかが基準だったように思う。

だから彼女の生き方は色んな経験ができず「もったいない」と思っていた。


最近、そんな彼女の生き方を知らないうちに参考にしている自分がいる。

今思えば、彼女は「無理をしない」生き方をしていただけ。

無理のきかない体だったからこそ、自分の好きなことを優先するようにしていたのだと思う。

やみくもになんでも経験してきた私が思うこと。

経験は”数”ではなくて”質”だということ。

気乗りしない飲み会は断り(そもそも飲み会に呼ばれること自体少なくなった)、休日は休むことも覚えた。

単に無理がきかない年齢になってきたということもある(現在37歳)。

無理をしないためには自分の好きなことやウキウキする気持ちを優先させて、それ以外の予定は減らす必要がある。

そうすると、生き方がとてもシンプルになっていく。

一つ一つの経験が今までよりも深く心にとどまる感覚も味わえる。

今では「無理をしない」生き方こそ人生を楽しむ秘訣なのではとさえ思っている。

「無理をしない」で生きはじめたら、人にも無理を強要しないようになった。

といいつつ、夫の休みに「あれやって、次これやって」と用事をいいつける私。

人間はやることが多すぎるのだ。

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