時空画報

これまで私が学んだ様々な分野の職人たちから学んだ、英知、職人技を考察しつつ、自身の活動と行動の記録を残していきたいと思います。「時空画報」よろしくお願いいたします。 1966年東京生まれ プランナー、調理師、狩猟許可、猟銃所持許可(東京都公安委員会)

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これまで私が学んだ様々な分野の職人たちから学んだ、英知、職人技を考察しつつ、自身の活動と行動の記録を残していきたいと思います。「時空画報」よろしくお願いいたします。 1966年東京生まれ プランナー、調理師、狩猟許可、猟銃所持許可(東京都公安委員会)

    最近の記事

    蕎麦屋のラーメン(新宿)

    蕎麦屋のラーメン只モノではないのでは、と気が付かせてくれたラーメンというか蕎麦屋が新宿の「更科」。より正確には新宿3丁目~新宿御苑か。 かれこれ十年は経つだろう。仕事仲間と新しいクライアントの打合せの際、この「更科」に連れていただいた。「ここの中華そば行けますよ!」の一言に誘われてオーダーをした。背脂、ニンニクといった当時の流行とは一線を画した、というより全く進化していない、昭和の趣きをたっぷりと携えた「中華そば」は文字通り、記憶に残ったまま今もリピートされ、さらには「蕎麦屋

      • 蕎麦屋のラーメン(浅草)

        蕎麦。ファストフードでありながら食事処、飲み屋でもある。かけ、一杯290円の「小諸そば」、日本橋~銀座の「よもだそば」は240円だ。対極にはミシュラン店もある。場所も自由奔放だ。駅中にもあれば、人里離れた地でもそばを打っている。蕎麦。そば。SOBA。だが、現代においては日本の食文化の中核はラーメンにその座があるといって良い。店舗の数、消費される量、SNS、テレビ、雑誌の場で語られる言語の総量、私見ながら圧倒的だ。自宅近く、あるいは以前勤めていた会社の近所の蕎麦屋が閉店した後に

        • コロナ後の世界、に向けて

          コロナ感染がはじまり、2年が経った。今も第6波のオミクロンの勢いは止まらない。百年前のスペイン風邪は世界収束まで約4年の月日を要したという。ワクチンの状況も異なるので簡単には比較ができない分、不安感と閉塞感は時を追うごとに深く拡がっていく。今後、ミュータント(突然変異)となってさらに狂暴な伝染の拡大が広がっていくのか、誰も分からない。 不安感を払しょくしたく手にした本が、コロナ後の世界@内田樹。残念ながら「コロナ後」についての記載が20%程しかなかったが、短い分だけ濃い内容

          • 時空を超えて。若き硝子職人の酒盃で迎える正月。

            現代のビジネス思考はDXとグローバリゼーション。その根幹にあるルールは「0」か「1」かの絶え間ない判断の繰り返しと蓄積だ。常に勝負、白黒がついて明解で潔い。けれども私のみならず人々の思考と生き方までも二極に収斂しつつあるようで、気分が良くない。自戒の念を込めて書くとすれば、ビジネスから派生された言語を中心に思考回路がセットされつつあり、なんの疑問も抱いていないということだ。選択と集中、上級下級、勝ち/負け組、…。遅ればせながら、2022年は「思考回路リセット元年」にしたい。

            日本の太陽の味がする。「ゆる温玉」はありそうでなかった食感と味。

            貴兄が低温調理機をお持ちなら、ぜひトライしていただきたい「実験」がある。63.3℃にセットした湯に生卵を沈め、タイマーは35分。(水温はビールの大びん633mlで覚える) 取り出した「玉子」はイメージしていた「温泉玉子」にあらず、これまで味わったことのない一品料理に出会うはず。 殻をそっと割って、小皿に移す。これ以上弱ければ崩れてしまう表面張力で纏われた薄白色の白身の下には、黄身の存在が確認できる。そのまま口に運ぶ。スーっと口の中に入ってくる食感は、ところてんのそれよりも軽

            鴨猟師直伝、市販の合鴨の仕込み

            常々、鴨猟師の諸先輩たちは「市販の合鴨は脂が多すぎて食えない」との愚痴をこぼしています。しかし、2年前の銃所持許可証の更新の教習射撃場で、福島と新潟に猟場を構える老ハンターから教えていただいた「市販の合鴨で作る鴨せいろ」が秀逸でしたので、ここに紹介します。 【レシピ】 ① 合鴨胸肉の脂を外し、1㎝程に切り分ける。 ② 切り落とした脂身だけをフライパンに落とし、弱火で焼く。油は不要。 ③ 脂身から脂がにじみ出てきたら、中火にして長ネギを投入。 ④ 葱が狐色になったら、取出す

            2020年度 狩猟回顧。良質の獣肉と彷徨える獣たち。

            本年度の狩猟シーズンが終了しました。2020年度はコロナ禍のため徳島、福島、静岡遠征ができなかったこと、心残りです。今秋のシーズンはコロナ禍が落ち着くこと、祈るばかりです。   昨年の夏、関東地方はもとより、日本全体で極端なゲリラ豪雨はありませんでした。このため山々の木々に実る木の実が豪雨で落ちず、沢山実ったため鹿、猪にとって餌は豊富だったのでしょう。丹沢山麓周辺で仕留めた獣たちの肉はどれも実りあるものでした。昨今、鹿、猪が山から街に降りてきて、郊外の畑の農作物を荒らす被害が