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私を強くしてくれた次女との出会い

2021年の思い出に残った出会いといえば。

我が家にきてくれた新しい命 ぴよ との出会いだった。

コロナという感染症が流行した昨年の4月。緊急事態宣言が出て、街から人が消えた2020年。私のお腹にぴよがいることがわかった。

長女ねねが4歳になり、「もう一人授かれたらいいな」と思っていたが、得体の知れない感染症が出てきたので、次妊娠しなかったらしばらく諦めようと思っていた。授かる事ができてもちろん嬉しかったが、10ヶ月もこの命をお腹の中で守り切れるのか、はじめはとても不安だった。

里帰りはしないことに決めて、旦那くんと2人で周りに力を借りながらやっていこうと思っていたのだが、「私がコロナにかかったらお腹の子は大丈夫だろうか」「お産の時旦那くんが仕事でいなかったら、ねねを一人で預けて産みにいけるだろうか」「産後はやっていけるのだろうか」と常に何かに不安を感じる日々だった。でも、「かかっても治すしかないやん」と気を持ち直して手洗いうがいマスクの感染予防策をしっかり行ったり、お産もなるようなしかならんわけで、近くのお友達にねねを預かってもらう準備をしたりして、備えに努めることにした。
途中切迫気味になったり、血腫が出来て安静にすべき時期があったりもしたが、その時は「一緒にがんばろう」とママ友たちが言ってくれて、たくさん助けてもらいながらなんとか乗り切る事ができた。

この経験で、私を気にかけて力を貸してくれる人がいることに気がついた。誰かに気にかけてもらえるだけで、人は強くなれる。そのような人間関係を築けていたと知れたのは、少しだけ私の自信になった。

そして、陣痛が来た雪が降った今年の1月。
雪のおかげで旦那くんは仕事が休みになり、そこから育休に入ることができたので、心配していた入院までの段取りは、問題なく進む事ができた。そんな体制を整えられたのは、育休を快く了承してくれた当時の旦那くんの職場の皆様のおかげだし、もしかしたら、神様かご先祖さまか何かのおかげもあるのかもしれない。知らんけど。
皆さま本当にありがとう。そして、いいタイミングででてきてくれたぴよ、ありがとう。

ぴよは 、2400グラムの小さな赤ちゃんで、無事にいのちあるまま出会う事ができて私はホッとしたのと同時に、「こんな小さな子を私はまだコロナがうんたらかんたら言うてる日常で無事に育てられるのか」という新たな不安が出てきた。

ぴよは体が小さく口も小さかったので、なかなか授乳がうまくいかなかった。ミルクは飲まんしほんまどうしようかと思っていたが、二人でなんとか息を合わせ、どうにかこうにか母乳を吸えるようになっていった。

でも、せっかくおっぱいをたくさん飲めてきていたら、次は吐き戻しが目立つようになった。

おっぱいはうまく吸えるようになってもゲップはうまく出なくて、授乳後しばらくすると寝たままゲボゲボとそれはそれは大量に吐き、何度も何度も着替えをした。
吐かないようにしばらく立って抱っこしていても、置くとまたゲボゲボとおっぱいを戻し、1日に3回〜4回はそんな吐き方で着替えをした。
心配で小児科に連れて行ったら、「体が小さいから、胃にたまるようになるには余計に時間がかかるかもしれない」と言われた。
生後半年を過ぎてもずっとそんな状態だったが、1歳近くなった今、気がついたらもう吐かなくなった。

私はやや神経質な性格で、一度不安に感じるとなかなかその思いが払拭できないところがある。コロナが流行ってから、余計にそれが強く現れるようになり、今振り返ると、妊娠期も産後もそれなりに悩んだり不安で眠れない夜をすごしていた。
そんな弱い自分が私はとても嫌いで、そんな不安を抱いては、自分にイライラすることが多くなっていた。

でも、いざ始まってみると、二人育児は思ってた以上に忙しく、不安を引きずる間もないくらい、次から次へとやることに追われ、1日を無事に過ごすことで必死だった。

バタバタして、気がついたら1年何とか過ごせそうなところまで来ている。

ぴよがきてくれてこ1年、「仕方ない」「なんとかなる」「大丈夫」この言葉はよく口にしていると思う。
産後旦那くんの心の負担が大きくなってパワーがなくなったりもしたが、それも「仕方ない」「大丈夫」、だってそれでも毎日「やるしかない」のだからと過ごしている。私はお母さんで、お母さんは笑顔でいる事が1番やから。適応障害になって休職したことは予定外の出来事やけと、私の気持ちはさほど思い詰める感じでもなく、「まぁ仕方ないか」といい意味でフワッと受け入れられるようになったなと思うし、それはこの2人育児が始まって、流れるように目まぐるしく様子が変わっていく日常にうまく適応できるような人間に、変わってきている気がする。

色々あっても、今目の前にはあの苦楽を共に乗り越えたこどもたちがいるから。
しんどくても笑って過ごしている旦那くんもいるから。
みんなが、今ここに存在してくれるから。だからこれからも、なんとか過ごしていくしかないのだ。

周りの力を借りながら一歩ずつみんなで乗り越えてきたことが、私の根拠のない自信になっていて、なんとかするしかないやろという覚悟へと変わってきているように思う。

この1年は激動の1年だったが、このタイミングでぴよと出会うことができて、私は強くなれた。去年よりも一昨年よりも、うちの母のような憧れの『腹の据わった肝っ玉かあちゃん』に少しずつ近づいている気がする。

私と出会ってくれて本当にありがとう、ぴよ。

あなたのおかげで、ママは少しずつ成長できています。

きっとこれからも、いろんな事があると思うけど、ママはきっともっと強くなっていくので、どうか引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。

まだまだ頼りない父母に騒がしいお姉ちゃんを、どうぞよろしくね。

#2021年の出会い

日々の中で、家族の笑顔を守るための何かに使わせていただきます。本当にありがとうございます。