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Fearless Changeの48パターンすべてに一言を添える

「Fearless Change~アジャイルに効くアイデアを組織に広めるための48のパターン~」を読み終えた。前半がパターンを使用して、アイデアを広めていく短編物語。後半が48個々のパターンの解説である。1周目は、前半ふんふんとよみ、後半で理解を深めた感じであった。前半は2週目を読んだほうが良さそうだ。

内容は、最高すぎて、さしあたり全パターンについて稚拙な一言をまとめた。おそらくこれからずっと読み返すので、今後も常にアップデートしていく記事となるだろう。

全体に関わるパターン

1. エバンジェリスト
- 仕事を楽しんでいて、楽しそうに語ることができる。このスキルが一番大切な気がする。
2. 小さな成功
- 小さなことをことさら祝う。って難しい。イベント化の仕組みを作ってみる。コメントにスタンプつけるとか。
3. ステップバイステップ
- 進んでいることの見える化が重要
4. 予備調査
- 何かを実施する際の一歩目の動き。いくつかの方法を試して評価してみる。
5. ふりかえりの時間
- プロセスを定期的に見直すというのは斬新。WaterFallだと、偉い人会議で勝手に変更され、開発者はそれに従うだけ。

序盤の活動に関わるパターン

6. 協力を求める
- 頼るの大事。頼られた場合の動きも大切。助けてもらった経験が次自分が助けるようになる。協力の連鎖を生み出そう。
- 「なんでそんなに丁寧に教えてくれるんですか。」「ここの文化だ。俺もそうされたからだよ。」
7. ブラウンバッグ・ミーティング
- 食事とは人の営みであり、営みを一緒に行うと絆は深まるのだ。
8. コネクター
- コネクター的に動けるようにはなりたい。上下の世代をつなぐコネクターになりたい。
9. 何か食べながら
- 意見を広く集めるときには特に有効かも。何を食べるのが良いのかも知りたい。栄養学的にもコミュニケーション学的にも。
10. 電子フォーラム
- 集約プラットフォーム。今だと、slackがデファクトなのかな。今使っているのはmattermost+jira
11. アーリーアダプター
- ビジネスに於いて、この嗅覚は大事である。金の匂いもそうだが、ポジション戦略的にも。
12. 外部のお墨付き
- 友人のある施策が地元メディアに取り上げられてて、それみてすごさが伝わったことがあったなあ。
13. グループのアイデンティティ
- 名前がつくと、物事が共通の概念として具象化し始める。シン・ゴジラでも「名前はついていることが重要である。」といってたなあ。
14. 達人を味方に
- 自分の仕事について達人にお墨付きを貰えると、嬉しいし、自信になる。自信を持って、他人に話ができる。
15. 空間を演出する
- 定期的に目につくようにすることで、段々と刷り込まれていく。
16. イノベーター
- 部署におけるこのポジションを握りに行く。(新しいことは私がキャッチアップしてるよね。のポジション)
17. やってみる
- 自分の体験しか話さないというある登壇者の姿勢をみて、素敵で正しいと思った。。エンジニアであれば、こうありたい。作ったものベースで語る。
18. 感謝を伝える
- 感謝の言葉は、「具体的」であるとよい。何に助けられたのか、どのような振る舞いやアドバイスが役になったのか。
19. 次のアクション
- プレゼンや会議において、明日から実践できるなにかを語ってくれると超嬉しい。先日のカンファレンスでこの経験をした。「ここまで用意してもみんなやらないんですけどね。」というジョークまで込みで使えるとベスト。
20. 個人的な接触
- 決め事をうまく運ぶために個人的に接触する。その際に、自分の意見に賛同してもらえるように、説得を試みるのはアンチパターンである。あくまで傾聴することを心がけ、相手の課題に対して自身の施策が役立てることを話そう。
21. 便乗
- いつもやっていることに少々の上乗せで新しいことを混ぜ込む。急激な変化が難しい環境で有効。仕事でも家庭でも使えそう。
22. 種をまく
- 種を蒔くと聞くと、情報の頭出しというイメージがあるが、ここでは会議に参考資料を持ち込んで、参加者に適切なタイミングで手にとってもらう状況を作ることを指す。
23. 適切な時期
- 上司は数十人の目標面談を数週間で実施するが、私は一番最初の面談を意識している。その方が印象に残るし、フレッシュな気持ちで聞いてもらえるからだ。
24. 定期的な連絡
- 忘れられないように定期的に連絡を入れる。自身が主宰している部内Podcastも定期的な更新を意識している。
25. 勉強会
- 勉強会では、特に読書会では自分の意見を話すことに得意げに成りがちであった。本当の価値は他人の意見を聞くことにあるのだ。
26. テイラーメイド
- 具体的なストーリに落として相手に伝えることが大切である。相手の興味を引くようにお膳たてをする。

中盤以降の活動に関わるパターン

27. 著名人を招く
- 同じことを言うにも、著名人が言うことで影響を与える事ができる。自分の主張を著名人に代弁させるというテクニックもあるようだ。
28. 経営層の支持者
- 経営者が掲げた経営方針を深い理解し、テイラーメイドした提案をすることで、トップ層の支持を得やすくなる。
29. 正式な推進担当者
- 推進担当者になるためにも他のパターンを使っていく。業務の一部とすることで、時間的にも金銭的にもサポートを受けられる。
30. アーリーマジョリティ
- ここまで浸透させるには、その施策を行う効果があることが明白である。ただ、一歩抜け出すために最も重要で困難なフェーズかも知れない。その施策のコピーも出回るだろう。
31. 達人のレビュー
- 達人に設計方針のレビューをもらい、その際に、別案ではなく、この設計を採用した理由も述べよう。また達人には自分が上げた案の他に良い案がないかを聞こう。
32. 体験談の共有
- 体験共有のためのイベントを作る。自分にできることとすれば、「社外勉強会で学んだことの共有会」
33. みんなを巻き込む
- 一人で始めることも重要だが、誰かと始めることも重要である。人を巻き込むことで秘密結社感がでて、楽しい。
34. ちょうど十分
- 出しすぎ注意。小出しにする。あれこれ詰めすぎない。聴衆がついてこれなくなった時点で、その発表は失敗である。
35. 身近な支援者
- 勉強会の参加に関するアウトプットを課会でやらせてもらえないか交渉。
36. 場所重要
- 後輩たちが自分たちのペースで作業できたのは、まさにこれが影響しているかも。
37. メンター
- 来月からサポートいただくアジャイルコーチに、メンターとしてのコーチングを依頼しよう。
38. 謁見
- アジャイルコーチと食事にいって根掘り葉掘り聞いてみよう。
39. 相談できる同志
- 社外勉強会か、カンファレンスのOSTに参加する。元同期や学友に声をかけてみる。
40. 成功の匂い
- 興味を持ってくれた人を巻き込みに行く。Podcast関連。勉強会関連。
41. 勢いの持続
- Podcast系のイベントや勉強会に行ってみよう。ノウハウを仕入れる。
42. トークン
- ノベルティのこと。この施策を思い出させる物を渡す。ものを見るたびに施策を思い出す。

抵抗と付き合うためのパターン

43. 橋渡し役
- 自分と違うコンテキストの人とをつないでくれる人。この観点で同僚を観察してみる。
44. 懐疑派代表
- シニアの達人。こだわりを持ったスペシャリストがよい。自分の設計の問題点をあげてもらおう。面倒だと思うかも知れないが、その時の心持ちとしては、この人の技術力をすべて奪ってやる!
45. 根回し
- できる人は当然やっている策。部長たちのやっている、事前打ち合わせ。事前すり合わせ。頭出し。など。
46. 怖れは無用
- 抵抗勢力に下る素振りを見せて、逆に利用する。彼らの指摘する問題点を取り込んでしまえば、こっちの勝ち。
47. お試し期間
- まずはやってみよう。使ってみてから判断。全てはスモールスタート。
48. 将軍の耳元でささやく
- 根回しに近い。事前に知ってもらうことが重要。

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