かるまる

「かるまる」で銭湯駆動開発してきた

令和元年もあと1日。今年のうちにどうしてもやらなければならないことが残っている。そう、「かるまる」だ。ご存知の方もそうでない方も、まずは下記のページを見てほしい。

「日本最大級」を謳うサウナ施設が池袋に爆誕したのだ。東京都心に銭湯やサウナ施設は無数にあれど、この規模の施設はこれまで存在しなかった。しかも、東京には存在しなかったグルシン水風呂(著者調べ)があるという。行かない理由がいずくんぞ、あらんや(いや、ない)。グルシンは過去に、人工としては関東最冷と名高いユーランド鶴見で体験したが、30秒以上入っていられない。30秒2セットという独自の入浴方法でなんとか乗り切ったのであった。

年の瀬ということもあり、暇を持て余したおっさんや若者(かくゆう私もその一人)が巷のサウナブームに乗っかって押し寄せ混雑することが容易に想像できたため、オープンから並ぶことにした。公式ツイッターによると、土日は入場規制になることも多そうだ。公式には店内での撮影はNGとのことなので、写真は入口のみとさせていただく。

入場と混雑

あいにくの小雨が降る中、オープン10分前に現地に到着したが、すでに前には4-5人が行列をなしていた。オープン時には行列は更に伸び15名程度がならんでした。客層は圧倒的に若い。20代から30代前半のアーリーマジョリティ層といったところか。エレベータを降りると受付はなく、館内着セットが壁にかけられており、それを取って靴箱に通される。靴箱はかなり多い印象。150-200はあるのではないだろうか。靴箱の鍵にチップが埋め込まれており、帰宅時に清算する仕組みのようだ。入場すると、ロッカールームにつながっており、ここは、宿泊者用と当日利用者用に別れている。ロッカー数もかなりの数があった。

お風呂とサウナ

ロッカーにて館内着に着替えると、エレベータでお風呂のある9階へ移動する。ここにロッカーがあり、脱衣を済ませていざお風呂へ。お風呂やサウナの種類紹介は、公式ページを見てもらうとして、私が個人的に良いと思ったところを紹介したい。

マス風呂

浴室は2階構造となっており、上の階に上がると、露天風呂とともに、マス風呂が見えてくる。マス風呂は1人用で、3つ用意されている。なにが良いかというと、マス自体が「青森ヒバ」の木材でできており、なんとも言えない良い香りが漂う。温度もほかより少々高い41度程度。熱湯好きヒバ好きの私には願ったり叶ったり。浸かるとまるで木に囲われているような雰囲気を味わうことができる。最高オブ最高。

蒸サウナ

浴場の下の階の中央に何やら巨大な樽のような物がある。高さは3m、直径は1.5m程度か。正面に入り口らしき扉があるが、かなり小さい。これが蒸サウナのようだ。定員は4名で立って入るらしい。意を決して扉を開けたところ、上記で全く見えず。頭を潜らせて中に入ると、先客が1名いたようだ。内部には高温の蒸気が漂っており、4名が壁に向いて背中合わせで楽しむようだ。別に背中合わせでなくても良いと思うが。非常に狭い中、知らない人と顔を合わせるのはバツが悪い。狭い上に大量の蒸気が出てくるため、すぐに汗が吹き出してくる。短い時間で大量の汗を書くことができ、非常に満足した。

サンダートルネード

グルシン水風呂のこと。私が見た時は8度であった。8度でかつ、強烈な水流が渦を巻いていた。いかれてる。先の蒸サウナかいた尋常でない汗を流して、いざ突入。冷たい。末端から脳髄に閃光が走る。冷たい。やはり30秒が限界であった。5人以上余裕で入れる大きさであるが、奥の方に入り込んでしまうと、出るまでの数秒が命取りになる。それくらい強烈な体験ができる。もう、鶴見に行かなくていいのだ。

ワーキングスペース

銭湯駆動開発というからには、いかにワークに集中できる環境であるかが重要である。ワークスペースは、漫画コーナやリラクゼーションスペースと同じ7階にある。ワーキング用の部屋が区切られており、座席数は15席程度。各テーブルに電源が用意されている。席をよく見ると何やらメニュー表が。。。なんと、食事のメニュー表ではないか。なんと、ここでは食事を注文でき、食事をはさみながらワークすることができるのだ。ボタンが用意されており、押すと注文を取りに来てくれるようだ。空間は静かで、なにより他とスペースが分けられているのがよい。ここには何か作業をする人しかいないのだ。

ワークスペースも非常に良いのであるが、せっかく来たので、色々と見て回ることにした。リラクゼーションスペースはよくある健康ランドのテレビ付きの個人席が40-50台。なんと、コーヒーは無料(これはワーキングスペースでも飲める)。漫画も無数にあり、漫画スペースの至るところが、押し入れ上のスペースになっており、そこに居座ることもできる。リラクゼーションスペースの壁際にもワーキングできる環境があり、ここにはエンジニアが使うような高級そうなオフィスチェアが配置されているではないか。さっそくこちらに移動して作業を継続した。

椅子は申し分ない。電源も用意されているため、リラクゼーションスペースでも問題なくワークができる。難点があるとすれば室温か。先のワーキングスペースよりも数度室温が高く(少しぼんやりする程度の暑さ)、かつ照明が暗めなので、眠気を誘う。どちらのスペースを選ぶかは時と体調によるだろう。ただ、15時の時点で、どちらのスペースも満席で、難民が出始めていた。

かゆいところに手が届く設計

かるまるを体験して、何度も思ったことなのであるが、細かいところまで非常に設計しつくされている。下記のそのいくつかを上げていく。

1.お風呂の外気浴スペースの足置き。外気浴スペースで足裏が冷たくならないように足置きが用意されている。
2.お風呂の休憩スペースの数が多い。至ることろに休憩スペース。
3.グルシンは、水風呂行列をなくすため。サウナが多いと水風呂がボトルネックになりがちだが、グルシンなので、長く入ることができないので行列しない。
4.お風呂の入り口にも中にも、給水スペース。嬉しい。フルーツウォータ。おっさん得なのかは不明。意識高いおっさん向けなのか。
5.食事スペースに多数のテレビ。全部別のチャンネル。興味のある番組が放送されている近くの席に行けば良い。
6.ダイソンドライヤー。速乾性が高く、洗面台の混雑防止。なかなか使うことないので単純に嬉しい。ダイソンすげーってなる。
7.デ・オウ。ボディソープはデ・オウ。脂ギッシュなおっさんには嬉しい。
8.ハンドタオルもバスタオルもサウナマットも使い放題。2回目のお風呂の際も濡れたタオルをつかなくてすむ。
9.重質したアメニティと設備。ティッシュ、綿棒、化粧水、ヘアトニック、ひげ剃り、歯ブラシ、糸ようじ、レンタルヘアアイロン、レンタルヘアワックス、どれもこれも無料。圧倒的に無料。
10.定食も、丼も、カレーもご飯大盛り無料。圧倒的に無料。
11.オロポ(オロナミンC+ポカリ)もあるし、ヤクマン(ヤクルト+タフマン)なる健康ドライブドリンクもある。

結論

全てにおいて、期待を超えた。私が来店した際には、まだ薪サウナがオープンしていなかった。が、今後さらに楽しみが増えるので再訪するしかない。課題があるとすれば混雑くらいか。オープンと同時に入店することをおすすめする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?