人と連絡を取るのが怖い

7月2日。
生理が来た。

今回の生理は、
何故か出血量がとても多くて、死んでた。
どんどん血が出ているのが分かった。
一時間持たないから、何度もナプキンを替えたけど、ショーツから余裕で漏れるし、2日目と3日目は血祭りだった。


昨日、4日目。
病院にいった。

旦那さんと一緒に。

保険適用の移植に向けて、
先生と夫婦揃って話を聞く。


前回の自費の移植で融解した8個のたまごたち。
一つは戻したけど、残念ながら陰性。

残ったのは6個のたまごたち。
ちなみに、1個はダメだったようだ。
悲しい。


私たちに残っているたまごは、
あと12個。

24個の採卵から、半分に減った。

そのうち、グレードのいい子は、
3個ほどである。

数はあるだけ、安心できる面もあるけど、
もちろん回数を重ねればグレードは下がるわけで、妊娠率も不安が大きくなってくる。


また、保険適用の移植、
初回に限り「アシステッドハッチング(孵化補助)」と「高濃度ヒアルロン酸含有培養液」が使えない。
(2回以降なら追加料金を払えばできる。)

そして、妊娠判定は自分で行う。

自費の時との違いを説明された。


料金は格段に違うが、
その二つが無いことで、なんだか今回はダメな気がしてならない。

なんてマイナスな思考なんだろう。
たまごの力を信じなきゃいけないのに。
自費とちょっと違うだけで、気分が浮かない。

完璧主義、せっかちな、
私の悪いところ。

状況、状態が万全で無いと、不安しかない。


そもそもなぜ初回だけ、適用されないのか。

理由は知らないけど、一回一回が死に物狂いで、必死なのに、謎の制限に縛られて、完璧な状態での移植にならないのが、本当に、悔しい。


また来週病院へ。
その時からはじめての膣剤もはじまる。

順調にいけば、移植は7月25日の週だ。



それにしても、気持ちが安定しない。

何故だろう。

理由はハッキリしている。

子供がいる同級生たちと連絡を取らなければいけない。

不妊治療をしている人にとっては、
拷問ではないだろうか。


ただ、取らなければいけないのには、しっかりとした理由がある。


先日、高校でお世話になった先生が亡くなられた。
68歳。
私の父親よりも、若い。

クラス全員ではないが、
その先生のグループで学んだ私含めて、数名には連絡をしなければと思った。


私が5年前に教員をしていたころ、その先生は卒業制作展に来てくださり、話をした。
事前に話を聞いていたが、先生は癌を患っていた。それでも、来てくださった。

私が学んだ先生に、私が教えた子たちの作品を見てもらった。
とても嬉しかった。

高校を卒業して随分経つけど、母校で教員をしていた縁もあり、先生が亡くなった話は知り合いの先生が真っ先に連絡をくれた。

必要な人に伝えてください。と言われた。


だから、連絡を取らなければいけない。

大事なことだから、そこは割り切って。
子どもがいようが、いまいが、
絶対に連絡をしなければいけない。

先生のことを1人でも思い出してもらうことが、供養にもなると思う。

だから、絶対に連絡しなければいけない。

みんな先生にはお世話になったのだから。

絶対に連絡しなければいけない。


1人だけ、先に送った。
先生のお気に入りだった子。
この子が真っ先に連絡しなきゃと思った子。


それ以降、まだ他の子には送れずにいる。



久しぶりの連絡が悲しい内容になるけど、
きっとこんな文面が続いていくのだろう。


元気?

私も家族も元気だよ!
子どもも生まれてね、、、、、、、

まとのちゃんは、元気?



元気じゃないよ。
不妊治療してるよ。

本当に子供のいる家庭が、羨ましくて、羨ましくて、羨ましくて、たまらなくて、涙がでるよ。

大事なことも、自分が傷つくのがいやで、全然送れなくて、情けない自分に、苛立つよ。怖いよ。

人と連絡を取るのが、本当に怖い。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?