![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62926014/rectangle_large_type_2_bd2c9315402303d5ca976ee873d5b096.jpeg?width=1200)
日本に生まれてきているって奇跡の連続なんだなと思った、インドネシアで遭遇したとある事件。
◇NOTE◇
このマガジンを始めるきっかけ→★
時系列ガン無視で綴るリアルストーリー(氏名は仮)
前半は当時の心境そのままに、
後半は当時を振り返る
そんな二部構成となっております。
2018.5.12-13
◇characters◇
菅田陵子(age 33) わたし ジャカルタ現地採用
スラバヤの人々
◇location◇
スラバヤ・Indonesia
(直近のシチュエーション)
- インドネシア第2の都市スラバヤ
ジャカルタで働き始めて半年。
ようやく土日に弾丸旅行ができるくらいに慣れてきた。
ジャワ島はとても広い。
基本的に飛行機移動だが、
飛行機好きなわたしには全く苦にならない。
今回の旅の目的は、スラバヤの素敵なホテルと、
モスク・教会へ行くことだった。
- モスクでののんびり時間
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62930159/picture_pc_059b9b14df1dee4170cdb89156540606.jpg?width=1200)
Masjid Nasional Al Akbar 通称Great Mosque
多くのモスクは異教徒でも見学可能で、
今回も隅の方で見学していた。
寝転がったり自由に過ごしている風景を眺めると、
なんだか心が和むのだ。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62930173/picture_pc_7328c0d3f654426b62927110ef3e0dd8.jpg?width=1200)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62930484/picture_pc_dcfc8702dba1b2d50b876cb93b5ade09.jpg?width=1200)
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62930499/picture_pc_40b57b98c2a3e8c9d20cc15d955edfef.jpg?width=1200)
気がづくと予定時間をとっくに過ぎていた。
『教会も行きたかったけど…もう明日にしよう』
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62930598/picture_pc_2b206984d8921b2ec3618a94c498b63a.jpg?width=1200)
近くにタクシー乗り場があるようだが、
いかんせん広い敷地なので、
探す方向を誤ると命取りになる。
(ジャカルタもそうだが、
暑過ぎて外を歩く人はほぼいない)
近くのおじさんに助けを求めると、
タクシー乗り場まで乗せってってあげるよ〜
とバイクの後ろに乗せてもらった。
こうしてノーヘル2ケツデビューを、
ここスラバヤで果たすことになった。
- 素敵ホテルと母からの連絡
今回は歴史あるマジャパヒトホテルへ。
ホテル内を散策したり、
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62930645/picture_pc_36a4c2d24919a96c73aa8e8325fad19f.jpg?width=1200)
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62930675/picture_pc_250ad7b46229ff80e5a9e40967489f0d.jpg?width=1200)
ヘッドスパをしたり夕食を食べたりしていると、
すっかり夜も更けていた。
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62930808/picture_pc_cb2920208d3a8656020a3add022a1dca.jpg?width=1200)
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62930823/picture_pc_929c689b5ac82f8d2356012fe85c2cca.jpg?width=1200)
素敵なお部屋でぐっすり眠り、
翌朝ごはんを満喫していると、母から連絡が。
テロがあったみたいだけど、大丈夫なの?
と。
広い広いインドネシア。
わたしがいる場所から遠く離れた地震だとしても、
毎回連絡してくる母のことだ。
今回もどこか別の場所だろうとは思ったが、
念のためニュースを検索した…
Aksi teror bom gereja di Surabaya
ニュースの見出しを読んだ瞬間、
背筋が凍りついた。
インドネシア語は未だ片言しか分からないけれど、
わたしが今いるスラバヤで、今朝、
教会で爆弾テロがあったということだけは、
すぐに分かった。
当時の日本の記事
https://www.bbc.com/japanese/44105169
さらに読み進めると、
ホテルから数キロしか離れていない教会が
標的の1つになっていてた。
そしてそれは、
わたしが今日まさに行こうとしていた教会だったのだ…
Now
- モスクが好き
ちょっと変わっているかもしれないが、
わたしはモスクが好きだ。
トルコでモスクのドームの美しさに
すっかり心を奪われてしまったのだ。
教会やヒンドゥー寺院ももちろん好きだが、
モスクのあの圧倒的な空間は、
他の追随を許さないと個人的には思っている。
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62932575/picture_pc_2b2bb4bd9db02e104bdec0d6185bb99c.jpg?width=1200)
@Turckey
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62932710/picture_pc_2ca3c65a70ffa942b0224a65aa0135ee.jpg?width=1200)
@JAPAN
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62932718/picture_pc_ea1ce2fe28ca3fec94dc9a4c06bacf9f.jpg?width=1200)
@Malaysia
- インドネシアの宗教事情
インドネシアは世界最大のイスラム教国だというと、
驚かれることが多い。
(中東のイメージが強いのかな?)
インドネシアの人口は約2億5千万人。
宗教の割合はイスラム教約87%、キリスト教約10%、
ヒンドゥー教約1.5%、その他仏教、儒教。
国教はないが、いずれかを信仰する必要がある。
![画像15](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62932741/picture_pc_100d1e37a9ad08eb991e175512c7f7e9.jpg?width=1200)
イスティクラル
![画像16](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62932748/picture_pc_5a6bf46d30aee8bd7626283952b83bd2.jpg?width=1200)
カテドラル
![画像17](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62932756/picture_pc_757b0efa7dd3d2528e47075522195f83.jpg?width=1200)
バリヒンドゥー教
![画像18](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62932771/picture_pc_5673b8b93fd56ee36860fecd2b5bdfd5.jpg?width=1200)
ボロブドゥール(仏教寺院)
- インドネシアの人々は温かい
モスクで助けてくれたおじさんは、
”インドネシア危ないから気をつけなよ〜HatiHati〜”
と言って、
わたしがチップを差し出す暇もなく、
笑顔で立ち去った。
テロが起きた当日。
マジャパヒトホテルのホテルマンは、
”このホテルの中にいたら大丈夫!Aman Aman!!"
と心強い言葉をかけてくれた。
彼らの温かな言葉がなければ、この旅行は、
テロの恐怖で疲弊しただけで終わったであろう。
(実際、大統領が急遽来られたこともあり、
帰りの飛行機は遅れに遅れ、
ジャカルタの自宅に着いたのは夜12時近く)
けれど、今わたしの心に深く残っているのは、
彼らとの交流の方が大きい。
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62930862/picture_pc_413b8605d78c003642d4e3e575094210.jpg?width=1200)
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62930872/picture_pc_510e59ba665a53a8ab7c7843245429c7.jpg?width=1200)
恐怖を癒してくれたホテルのお庭。
- 日本で暮らしているということ
先日とあるライブに行ってとても驚いたのが、
荷物のチェックをされなかったこと。
コロナ対策は完璧なのに、不思議だった。
インドネシアを始め多くの東南アジアでは、
モールなどに入る際は、
必ずセキュリティーチェックを受ける。
国によっては銃を持った軍人さんが立っている。
日本で暮らしていると、
平和な風景が当たり前になってしまうけれど、
宗教対立の少ない、
そしてテロの可能性が低い国で暮らせているのは、
奇跡に近いのではないだろうか?
その有り難さに感謝して、
1日1日を大切に丁寧に暮らしていきたいなと思います。
*ちなみにわたし自身は
どの宗教にも中立でありたいと思っている人間です。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?