史上最低の誕生日
◇NOTE◇
このマガジンを始めるきっかけ→★
時系列ガン無視で綴るリアルストーリー(氏名は仮)
前半は当時の心境そのままに、
後半は当時を振り返る
そんな二部構成となっております。
2016.10.10-12
◇characters◇
菅田陵子(age 31→32) わたし 第一次ニート時代
おじさん(age 48) 彼氏 カメラ仲間&糖尿予備軍
佐藤パイセン(age 35) 大学職員時代の先輩
◇location◇
大阪
(直近のエピソード)
- 思い出をカタチにする
七五三やマタニティフォトなど、
写真を撮ることは続けていたものの、
今日の依頼はちょっと変わっていた。
『菅ちゃん、
うちの銭湯閉めることになってもたから、
最後に写真撮ってくれへんかな??』
そう依頼をしてくれたのは、
大学職員時代の佐藤パイセン。
最初の部署で同じになり、
そこからずっと仲良くしてくれている。
先輩の実家は銭湯を営んでいたけれど、
廃業することになってしまい…
最後の思い出として、
写真に残して欲しいとのことだった。
レトロな銭湯を撮れる機会なんて滅多にないので、
2つ返事で快諾した。
カメラサークルがきっかけで付き合い始めた彼氏も
(そろそろ2年くらいの付き合い。通称おじさん)
撮りたいと言ってきたので、一緒に行くことに。
- 西脇温泉
普段明るめの写真が多いわたしだが、
今回は暗めな感じで撮ってみた。
オールドレンズがやっぱり合う気がするのだ。
- 写真漬けな日々は楽しい
撮影も順調に終わり、
私たちは行きつけのカフェへ行くことにした。
店主さんとは年齢が近いこともあり、
おしゃべりがとっても楽しくて、
週2くらいのペースで通っているw
一昨日は七五三撮影
昨日はおじさんと奈良でコスモス撮影。
今日は銭湯撮影。
天気にも恵まれ、美味しいケーキをいただく。
ニートだけど、なんか毎日楽しい、
ニート歴2年目に突入して、
ようやくそう思えるようになった。
- 感情のジェットコースター
腹ごなしをかねて、
一駅分歩いてわたしの家へ向かう途中のこと。
好きな写真を撮って、
多くはないけれどお金をもらえて、
傍らには好きな人がいて、そしてもうすぐ誕生日。
なんという最高なシチュエーションなんだと
右側を歩くおじさんを見ながらニヤニヤしていた。
だが…
その幸せな気分は長くは続かなかった…
『わっ!』
帰宅後、トイレから部屋に戻った瞬間、
おじさんがおどかしてきた。
おっさんのなのにどこか子供じみている彼にとって、
それが挨拶代わりのことなのは知っている。
けれどこれまでわたしはおじさんに、
絶対におどかさんといて
と何度も釘を刺してきた。
そして事あるごとにおどかそうとする様子を
事前に察知して回避してきたのだが、
今回は全くのノーマークだったところで
やられてしまった。
急におどかされてパニックになったわたしは、
大泣きしてしまった。
そしておじさんを家から追い出した。
Now
- 予期せぬことに対応できないわたし
この刺激に敏感な性質。
どうもHSPの気質らしいのだが、
当時は全然メジャーな言葉ではなかったHSP。
だから彼も、
『絶対におどかかさないで』
という懇願を軽く扱ってしまっていたのだろう。
おどかされたことにもショックだったけど、
わたしの言ったことをおじさんが
話半分にしか聞いていなかったことの方に、
大きなショックを受けた。
たかがおどかしたくらいで…
と思われるかもしれない。
けれど敏感な人間にとっては一大事なのだ。
HSPに関しては、こちらぜひお読みください。
- 何もなかった誕生日
当時の誕生日は平日だったこともあり、
おじさんから事前にプレゼントはもらっていた。
(Nikonのオールドレンズ)
誕生日の二日前にこの騒動が起こり、
当日はおめでとうのメッセージはもちろんのこと、
普段のやりとりすらもなかった。
2日間泣きはらした目のせいで、
どこにも行けなかった。
行ける気分でもなかった。
そこで出てきてしまう感情が
#あいつのせい
おじさんの挙動に影響されまくっていたわたし。
誕生日に何も予定がないのも、
こんなに気分が悪いのも、
全部おじさんのせいにして、
自分からは何一つ行動しようとしていなかった。
きっとおじさんが平日忙しい中、
ケーキを持ってきてくれたら機嫌は直ったのだろう。
ゲンキンな奴だ。
- 自分のご機嫌は自分で取るしかない
昔は一人で過ごす誕生日が嫌で嫌で仕方がなかった。
けれど今は違う。
自分が何が好きなのかがようやく分かった今、
自分のしたいことを自分で満たしてあげる。
そこに他人が介在する必要ない。
(楽しいお誘いをいただいて、
自分の心が望むのであれば、それはもちろん良い)
ここ最近は、
いいホテルに泊まって非日常を味わうことが
誕生日のルーティンになりつつあります。
このルーティンも年と共に変わるんだろうなぁ
と思いつつ。
5年前に比べると、
わたしもだいぶ変わったなぁ
という思いを噛み締めている誕生日前夜。
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