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書き方のリズム感ツールと文章構造ツール

「日記を書いて得られるもの」それはなんだろう。前回に引き続き日記考察が続いております。

前回の気づき

書く題材は気づいていないだけで身近にたくさん溢れている
日記には普段気づかない日常の魅力に気が付ける可能性がある

そして今回8回目のテーマを

「出来事+オチ+@」の+@を見つけてみる

としました。

では早速。


「出来事+オチ+情報提示」で気づいたこと

まずはこちらの記事。

こちらは+@として話の中に「情報提示」を加えてみました。

+@…

何があるかな…

と考えた時にぱっと思いついたのが情報提示だったのですが、組み込むことも容易という理由もあって早速書いてみることにしました。

この記事には本の紹介を加えました。

実際にリンクや引用を用いると、途端に文章としての印象が変わってしまうことを実感します。

例えるならば水と油といったところでしょうか。この言葉がうまく当てはまっていないようにも思うのですが、ニュアンスとしてはこんな感じかなと。

なじませるようにユーモアを入れてみますが、全体を俯瞰してみるとうまくいっているようには見えません。うまく馴染ませられてるかな…。

それでも、リズム感を変えるものとして使えそうな感覚も覚えます。


リズム感…


文章を良くするには必要不可欠なもの…


そういえば、スラスラ読める人ってこのリズム感が心地いい…


考えてみれば「オチ」もそのためにあるようなものでした。


ふと思います。これって一つのツールではないかと…

「オチ」「情報提示」「ユーモア」それぞれリズム感を作るためのツール、そうリズム感ツール


テーマの変更

そう考えると今回のテーマは「オチ」ではなく「リズム感」とするべきだと思い、

「出来事+リズム感+@」の+@を見つけてみる

と変更することにしました。

「オチ」「情報提示」「ユーモア」といったようなリズム感ツールとなるものを探すのではなく、もっと文章構造に影響を与えるような何かを探してみたいとそう思うようになります。

日記文学を通して気づくこと

ここ最近興味が増した、土佐日記。

実際に読んでみようと手にしたのはいいものの、これがまたさっぱり読めません。1000年も時間が経つと同じ日本語でもまったく違った言語になりますね。意味を理解すのが片想いを両思いに進展させるくらいに難しい…

どうしたら好きになってもらえ読めるようになれるんだ…

学生の時に国語でさわりは学んだような記憶はありますが、何十年も経つと中身なんて何一つ覚えていません。ひとめぼれした人は覚えているというのに…

ネットを駆使しながら読み進めているうちに、ふと、ここで気づいた内容を自分の日記に取り入れてみようと思い立ちます。

興味の持ち方としては理想的です。

なぜなら、知識を得るには読むだけよりも、読んで得た気づきをアウトプットしたり実際に試してみる方が遥かに身につきやすいからです。

そこには、たくさんの気づきがありました。

古文を読むことに何の意味があるのか。なんて思っていましたがそれは大変失礼な態度でした。古文の皆様、すみません。


この土佐日記は第三者視点で書かれています。

冒頭1行目から

男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。

現代語訳
男が書く日記というものを女の私も書いてみることにする

とあります。紀貫之は男性と言われているので、土佐日記は第3者の視点をもって描かれていると言うことですね。


これはやってみる価値ありと早速取り入れてみることにしました。


出来事+リズム感+第3者視点

「第3者視点」を取り入れてみた記事です。

紀貫之は女性視点で書いていますが、僕はインタビューを想定してみます。

記事内に登場する人物は2人。

いずれも架空の人物です。

インタビューをする方は、自分自身に近い感覚で書いています。
インタビューをされる方は、全く別の人ですがその彼が撮った写真は僕が撮ったものになります。

なかなかややこしい設定ですが、第三者視点という書き方には成功しました。

実際に試してみると

出来事日記と創作日記が融合されたような形になりました。文章構造が今までとは全く変わります。

考えてみればこの「第三者視点」も文章構造を変える一つのツールと呼べるものでした。そう、文章構造ツール

これはリズム感ツールと同様に文章構造ツールでも他に考えられるツールが多々ありそうだなと感じるようになります。

探してみたい、見つけたい、そんな欲求が高まっていきます。


ただし、気をつけなくてはならないのは目的を間違うこと。


そのツールを見つけることが目的ではありません。読んでくれた人が「読んでよかった。」「また読みたい。」「いい時間を過ごせた。」と読んでくれた時間を良い時間として受け取ってもらえるようになることを忘れてはいけません。

感じ方はツールの話とはまた別の話ですからね。

そこを間違えないよう、しっかり舵取りしながら、引き続き執筆観察続けていきたいと思います。


執筆観察 8回目まとめ

本文内に記載した気づき

書き方にはリズム感があるが、そのツールとなるものも存在する
文章構造に影響するような「出来事、リズム感、書く視点」といったツールも存在する
目的を間違わないように舵取りして行く

本文内に記載していない気づきや思い

日記の執筆観察をするようになって「考える」に加えて「探す」という学び方も加わってきていることを感じている

次回のテーマ

リズム感ツール、文章構造ツールなど他のツールを見つけ実際に試してみる



今回のために書いた記事はこちら


最後まで読んでくださりありがとうございました。
今までの執筆観察はマガジンにまとめております。


このnoteはみなさんのスキやコメントが励みになって続けられています。 ありがとうございます。