「散歩日和。銀座でのひと時」とインタビュー日記
どうやら世間では日記を第三者に書いてもらうインタビュー日記というのが流行りらしい。流行かどうかは噂でしかないのだが…。
そこで試しにあの人に日記の執筆を頼んでみた。
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名前を明かさないということを前提に執筆のご依頼をお引き受けしました。最近行った銀座の話をまとめてほしいそうです。
今回の散歩で撮ってくれた写真をいただきました。
ここは銀座でも特に人通りの多い交差点、銀座四丁目交差点です。ここでよく撮られる写真はちょうど彼の背にある時計塔のある建物なのですが、どうしてこちら側から撮ったのかが気になりました。
「アイコン的なものを撮るよりも、その場の美しいと感じたものを撮りたい。」
時計塔は影になっていたそうで、そちら側を撮るとするならば早朝や午前中の方がいいということも教えてくれました。
美しさと太陽の向きに関係性があることには気づきませんでした。
銀座に限らず、写真を撮る時はいつでもどこでも自分の感性に従っているそうで、ある時はたくさん撮ることもあり、ある時はまったく撮らないこともあるそうです。
写真を撮りたいと思った時にシャッターを押す。その感覚を忘れたくなくて、直感に従ってシャッターを切ることを彼は語ってくれました。
どうして、この時間に銀座にいるのかをお聞きしました。
彼の使っていたカメラが壊れて、その修理にきたからでした。
お店は今コロナの関係で事前予約制となっており、この時間しか空いていなかったそうです。
こういった建物に囲まれている場所では、夕日が落ちる前の時間の方が綺麗と思えるシーンに出くわしやすいそうで、写真を撮るのにはちょうどいい時間なんだそうです。
急いでいるわけもなかったので久々に散歩してみようと思ったとのことでした。
もう一枚写真をいただきます。(上記掲載写真)
銀座という街は建物に囲まれている空間です。そのため広々とした空が見える場所がありません。
しかし彼は屋上がおすすめだと言います。
ここも銀座に来たら訪れる場所とのことで、ここは商業施設の屋上で一般の方も出入り自由な場所となっています。
銀座にも緑のそばでゆっくり本を読んだり、会話を楽しんだりできる場所があるのは意外でした。
こちらも同屋上で撮られた写真です。
都内屈指の一等地でもある銀座の街を歩くのは実に3年ぶりだそうで、その際は休日の中央通りを闊歩したとのことでした。(中央通りは休日歩行者天国になります。)
スターバックスで買ったコーヒーと肩にかけたカメラをぶら下げてフラフラ散歩したのが楽しかったと。
カメラぶら下げてコーヒーを持つって写真撮るのなかなか難しいかなと思いました。
「カメラは飾り」
彼は一言そう言いました。
しかし、彼が言う飾りの意味はただ単にぶら下げているための意味ではないようです。
飾りとして持っていることで、自分の美しいと思うアンテナ感覚をいつでも立ち上げておきたい。そんな意味のある飾りでした。
銀座散歩のお話を聞いて、彼の写真に対する思いを聞くことができました。
インタビューが終わった後に、彼から
ただ単に散歩しただけなのに、改めてそれを口にしたことで普段自分が意識していなかったことを言葉に表せたことが、このインタビューをやってみてよかったと思ったことだ。
とお聞きすることができました。
改めて言葉にすることの大事さを彼が代弁してくれました。
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タイトル写真:ストックフォト
文中写真:彼
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