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寝室に一家全員閉じ込められた話

「部屋の鍵が開かなくて遅刻してしまいました。」

いやいや…、嘘つくならもっとうまい嘘あるだろ…


そんな風に思われても仕方がない出来事が実際に起こりました。


夜中、寝ている最中に妻から声をかけられ

「鍵開かないんだけど…」

と。


始め夢かと思っちゃいましたよ。

しかし、現実は確かにそこにありました。


ある日突然、一家全員で自宅の寝室に閉じ込められてしまいました。

冗談のようなほんとの話。

こんなことほんとに起こる…、の…?



僕らは賃貸に住んでいるのですが、築年数が結構古い物件に住んでいます。途中でリノベーションされたようなのですが、ドアノブはその際に変えられなかったように思われます。


どのタイミングで鍵がかかってしまったのかは原因不明だったのですが、恐らく経年劣化による故障が理由だと思われます。


昭和感あふれるデザイン…。

ボタンを押すと鍵がかかり、ドアノブを内側から回すと鍵が解除される仕組み。


このドアノブ、何度ぐりぐりガチャガチャしても全く鍵を開けようとしてくれません。


おい!開けろ。開けてくれ。お願いだから開けてくれ。


どんなに心の底からお願いしても、一切言うこと聞いてくれません。なんだドアノブ、お前いつからそんなに頑固者になったんだ。


長い時間ドアノブとそんな押し問答を繰り返していましたが、結局開くことはありませんでした。


悪戦苦闘しているその横で、すやすや寝ているチビがなんとも対照的だったな。


ことの結末ですが、妻が寝室に持ってきていたスマホによって、妻のファインプレーによって、僕らは翌朝救出されることになります。


あの時、妻がスマホを寝室に持ってきていなかったら…。


そう思うと怪談話なんかよりも身震いしてしまいます。逆にこの季節にはもってこいの体験でしたが…。


翌朝の

「開かない~」

というチビの目覚めの声には流石に即助けに行きました。


ベランダ経由で…。


今も開かずの扉。

近日中に工事が入る予定です。



今度誰かが遅刻してきた際に

「部屋の鍵が開かなくて…。」

と言われたら、

「出られてよかったわ!!」

って、言って上げたいです。

嘘だったら嫌ですけども…。


その後業者さんが来て、こんな状態になっています。


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Top画像:まと。
本文画像:まと。


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