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4月17日 やっとあえたね。

思い返すと、最初の出会いは10年近く前。
船橋競馬場だった。
友人に誘われて、初めて訪れた船橋競馬場。
向かいの道を挟んで、反対側にはららぽーと。にぎやかな家族連れやカップルがキャッキャッと歩いてる。
こちら側は、ワンカップと競馬新聞が似合う世界。
これ以上の分断があるのかと言わんばかりの、異世界感。
すっかり居心地いいパラレルワールド。

(船橋競馬場で初めてふなっしーを見たのも、いい思い出)

そこで私は出あった。競馬場内の売店で。
連れて行ってくれた友達が、うまいよと買ってくれたのだ。

フワ串を。

フワ?・・・当時もちろんフワちゃんもしらない。(まだYouTubeもない)
なにものかよくわかない、2.5センチ角の肉?が3個突き刺さった串を渡された。
おそるおそる口にすると・・・くにゅりともふんわりともした、初めての触感。

な、なんだこれは。うまい・・・うーまーいーぞー!!!

私の中の味皇様が、大阪城を破壊して全身から光線を発射した。
焼き鳥とも、違う。焼肉串とも違う、かといってもつ煮とも違う。
一口で虜になり、あっという間に間食・・・。

食べ終わったときに、あまりに哀れな顔をしていたのだろう。友人はちょっと引き気味になりながらも、好きなだけ食べな、と言ってくれた。

私は・・・遠慮なく食べた。それから5本。

うまかった、本当にうまかった。友人はドンびいていた。
だが、友の顰蹙を買ってもかまわず、私はフワ串のうまさを覚えた。
その日馬券が当たったかどうかの記憶はない。
フワ串のうまさだけが私の中に残った。

それから私は、都内でこのフワ串が食べられるお店を探した。
ネットで調べ、メニューにそれらしきものがある居酒屋をしらみつぶしに訪れた。が、まったくの無駄足に終わっていた。。。

いつしか、私は半ばあきらめていたのだ。。。

そして幾星霜。
ついに再会の時が訪れたのだ。
それが、今日、ここ浦和競馬場で。

興奮してタレをこぼし、ティッシュでふいたまま撮影。フワ串。

お店のお姉さんが、
「まだ硬いかもしれないけど、いい?」
もー全く問題なしです!!10年の再会の前に、多少の硬さなぞ、何の障壁にもなりません!
興奮気味で一口。

ああ・・・

嗚呼。確かに初めて食べたときはもう少し煮込みが長かったから、とろりとしていたが、もうこれは、再会にふさわしいおいしさでございます。

やっと、あえたね。

某作家のような一言を告げてしまいそうだ。
久しぶりだから、追い食いしまくりたい衝動にかられたが、本日は女子会なのだ。フワ串を何本もがっつく姿は見せられない(←見栄)

食べ足りない分は、鴨メンチを食べることにした。
これはこれで美味しかった。

鴨メンチ。鴨かどうかはよくわからなかったが、美味。

揚げたてを外で食べると、本当においしい。
しかも昼酒。最高すぎる。

彼(フワ串)の居場所もわかったから、これからはいつでも会えるね。
私は、満足していた。馬券は・・・ちょっとマイナスで落ち着いたので、ここも満足ってことにします。

またいこーっと^^

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