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世界は循環している・・ のか?

大阪市中央区の社労士事務所⚖️マチネ社労士事務所の上田麻美です⚖️


高校1年生の頃の話です。


お正月のセールで友人と買い物に行きました。

普段お小遣いが少なかったので欲しいものもなかなか買えずにいたのですが、

その日はお正月に親戚から頂いたお年玉を持っていたので、思い切ってコートを買おうと思って、商業施設に行きました。


目当ての店に行きつつ友人と通りすがりの店を見ていると、アクセサリーのお店がありました。


遠くから「キラキラして綺麗だなぁ・・」と思って見ていたら、店員さんが、こっちこっち!と手招きしてきました。


そのお店は一番安い物でもネックレスが一つ1万〜2万くらいのお店で、高校生にとってはなかなか買えるお値段じゃなかったんですが、いつもよりたくさん入っているお財布とお正月の雰囲気に呑まれてしまい、フラッと手招きに応じて入っていってしまいました。


そこで、あの手この手で勧められて、結局ネックレスをふたつ購入しました。

もちろん、持っていたお金は全部使ってしまい、コートは買えませんでした。


その時のお姉さんがどう思っていらっしゃったのかわかりませんが、明らかに高校生には必要のない高価なアクセサリーを勧め、煽て買わせるのは簡単だったろうと思います。


覚えているのは

「今いくら財布に入ってるの?」と確認されて、その金額で買えるものを次から次に出して頂いて、若いうちからこういうものに触れておく方が、大人になった時に役に立つのよ。


と言われた事です。


結局買ったものは、ビニールのジップロックの小さいのに入れてもらい帰ってきました。


その後、高校3年生の卒業前に、私はアルバイトをしました。

初めてのお給料で何か記念になるものを買おうと思って、アクセサリーを買いにティファニーに行きました。

その頃、安室ちゃんがティファニーのリングをつけていたので、流行っていたんです。


バイト代は、6万円くらいだったと思いますが、ティファニーにいく前に家族用にすき焼き用のお肉を購入していたこともあって、残っていたお金は4万円だったと思います。


4万円を握りしめてティファニーに。


店員さんが「何かお探しですか?」と声をかけてくださったので、

初めてバイトをしたからそのお金で記念になるものを買いたい。

自分が知ってる人のいない土地に、大学進学で引っ越しするので頑張れるようにお守りになるような物がいい。


とお話しすると、店員さんは 「責任重大ですね・・」とおっしゃいながら、一緒に考えてくれました。


リングが3万円くらいだったと思いますが、そのリングをお勧めしてくださり、お手入れの方法や使い方を教えてくれました。


3万円のリングを買うのに2時間は店内にいました。

自分用なのに、丁寧に包んで頂いて、「初めての記念ですから」と大事に大事に渡してくれました。

大学の話も、一人暮らしの不安も、2時間の間に聞いてくれて最後に「頑張ってね」と送り出して貰えて、今でも覚えています。


そのリングは、その後10年くらいしてアルバイト先で盗まれてしまったのですが、お守りとして毎日つけてました。盗まれた時は泣きました・・。

でも、リングがなくなってもその日のことは覚えています。

だからティファニーに行くと昔の事を思い出して幸せな気分になります。


今では、あの頃より少し高価なものも買えるようにもなりました。


結局、前述したお正月にネックレスを二つ買ったお店は会社が倒産してしまい今はありません。

また、私はそのお店にその日以来一度も行っていません。




「人」への教育が経営に影響するのは、こういう事なのかなと思う思い出でした。



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