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2019年に読んだ本まとめ

昨年に引き続き、まとめてみた。が、時間を取れずほとんどただのリスト。

1. いかに生き、いかに学ぶか 若者と語る/遠山啓

何度も読み返す本。自分の中でバイブルとなってきた。時代に流されず、周りになんて言われようと、自分で考えて選択した道であれ。

2. 「機械式時計」という名のラグジュアリー戦略/ピエール=イヴ・ドンゼ

時計の未来を考えるときに読んだ本。5年前なので、最新事情までは組めていないが、時計企業の反映は概ね企業買収とマーケティングということが分かった。そこに日本企業がどのように切り込んでいったのか。読み物としては味が薄いが雰囲気は分かる。

3. 幾何学の基礎をなす仮説について/ベルンハルト・リーマン

読んで見たかった一冊。もう少し心に余裕があるときに読めばよかった。概念を提唱することの凄さ。森田真生氏が3R(読み書きそろばん)ではなく、3R(読み書きリーマン)と言ったことにも納得の内容だった。

4. 時計の科学 人と時間の5000年の歴史/織田一朗

時計の科学という名の通り、時計の歴史と技術の歴史がまとまっている一冊。

5. そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生/横石 知二 
6. 学者は語れない儲かる里山資本テクニック/横石知二

地域創生の代表格とも言われる上勝町。葉っぱを売って高額所得者になっているご老人の方にも実際に会ったことがあるけれど、とても生き生きしていた。老舗企業にSlackを導入するかの如く、ご老人に売買の仕組みをインストールする話。ただツールを渡すだけではなく、その定着に手を抜かない凄さ。

7. 宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃/加藤文元

今年読んだ本の中で最高の一冊。望月新一先生の構築した宇宙際タイヒミューラー理論(論文にして500ページ以上)の解説本。さらっただけの読書となってしまったが、ちゃんと読みたい。IUT理論のコンセプトの壮大さに絶句する。群論から始まるため、最初は優しいが後半はもう少し時間をかけて読みたい。

8. 純粋理性批判(上)/カント 
9. 純粋理性批判(下)/カント

読んでみたかった一冊。岩波文庫版。哲学者のものの見方について理解が進んだ気がするが、いかんせん難しい。漫画本もあるみたいなので、そちらにも手を出してみようか。

10. ドグラ・マグラ(上)/竹久夢二 
11. ドグラ・マグラ(下)/竹久夢二

これまで読もう読もうと思い、少し読んでは辛くなり、しばらく間を開けて、また思い出したように読んで、とかなり期間を要した。(上)(下)あるが、合わせて4年位かかった。最初の辛い設定が後々の混沌の中に蘇ってくる構成の素晴らしさ。

12. 英語ネイティブ脳みそのつくりかた/白川寧々

教育トピックスを漁っていると出会った一冊。実践しているが、なかなか面白い。話のテンポが良く、読んでいて気持ちがいい。英語喋れるようになることが目的なのではなく、なりたい自分になるための手段として英語が使えるということ。良く言われている論調だが、これは圧倒的なセオリティカルな手法で楽しく実践できる点が他を凌駕している感がある。

13. Word Power Made Easy/Norman Lewis

言語学者による英語学習帳。まだ進行中なので、レビューはまだ早いかな。

14. 世界への扉を開く”考える人”の育て方/大前研一

国際バカロレアについてのインプットのための一冊。「学び」の目的が国際的には変わっているが、日本にはまだ現場に浸透していない印象。授業を組み立てたとして、その評価に困難が待ち構えている。IBは日本にも次第に導入されつつあるが、現場では苦労されている先生方も多いと聞く。ある先生いわく、MYPがIBの真骨頂だとのこと。PYPやDP、日本語DPは試験があるのに対し、MYPは試験がない。だからこそ、学校の特徴が出せる授業が構成できるのだという。

15. 蜜蜂と遠雷(上)/恩田陸 
16. 蜜蜂と遠雷(下)/恩田陸

(上)を読んだだけでとても面白かった。ステージに立ったときの澄み切った感覚を思い出せる小説だった。また何か音楽を始めたときにでも改めて読みたい。映画は見てないので、また今後。

17. ディープテック 世界の未来を切り拓く「眠れる技術」/丸幸弘・尾原和啓

大企業オワコン説が随分と広がっているが、日本に閉じている場合にはそう思ってしまうのかもしれないが、日本の外に目を向けると、大切やポジションになりうる。豊かな日本をより豊かにするのではなく、異なる価値として、力強く動けるのが大企業なのだとも思った。

去年は23冊だったので、少し減った。忙しい中で何とか17冊も読んだのには、自分を褒めておこうと思う。今年はインプット重視な傾向が強くなってしまったが、新年はアウトプットをより細かくし、自分の考えを昇華できるようになりたい。

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