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Vol.46 難波駿先生「自由進度学習はじめの一歩セミナー」を受講して

先日、札幌市の小学校教員である難波駿先生のオンラインセミナーに参加しました。以前から著書とVoicyで勉強していましたが、セミナーでは直接お顔を見ながらお話を聞くことができ、伝わる「熱量」が全く違いました。テーマは「学び方を学ぶ」で、どのようにそのコントローラーを手渡していったのか、何を手渡したのか、手渡した結果どうなったのかの「実例」を示していただきました。

手渡した結果の姿

まず、手渡されたクラスがどのような姿になったのか、その様子を映像で目の当たりにしました。以下のような点が特に印象的でした。

子どもが自身の活動を自分で計画する力
難波先生の子どもたちへの伴走の仕方
課題を深めるための問いかけと一斉指導
学びを深める集団作り

何よりも、難波先生の効果的な一斉指導が非常に重要だと感じました。授業中に以下のような工夫が見られました。

課題の見通し
 課題の見通しは時間数の縛りなどもあることから授業者が設定していました。その見通しに対してどのくらいのペース配分が必要かを示していました
課題の深化の方向性
 課題の深化は他の学習者の意見を紹介することで、自分ごととして捉えられる工夫がされていました。

この一斉指導を入れることで、最大限授業中に難波先生が学習者一人一人に寄り添う時間を生み出し、誰も取り残されることのない教室が育っていました。

学び方を学ぶ

自分ごとに「学び」がなっているのか、それを常に自分に問い続けることが重要であると感じました。
難波先生は繰り返し「学ぶって楽しいよね」とおっしゃっていましたが、私はまだ学びを辛いと感じている部分があると気付かされました。
自分が行う「学び」は楽しいと思っていても、それを他人に上手く伝えられないことや、特定の子どもにとって学びが辛いだろうと勝手に感じてしまう思い込みがあるからです。

学び方を知らないまま進んでいくと、結局はわかりやすい学びのみしか受け付けない「ひなどり」状態になってしまう可能性が高いのもわかっていますが、一歩踏み出せていないです。

また、これまでの指導は一問一答形式の教授法が多く、「言われた通りにする」ことが求められていましたが、実際には人それぞれ受け取れる言葉の容器が違うのに同じ理解を求められるのは厳しいものです。

だからこそ、授業者として、学習者自身が自分で学びのコントローラーをもち、目標を達成していけるように育てていくことが最も大切だと感じました。

学び方を学ぶことができればそのサイクルは一生の財産になる

このセミナーに参加して、自分が実現したいと思っている授業の方向は間違っていないと再確認できました。しかし、上手くいかなかったらどうしようという漠然とした不安も抱えています。それでも、実践できる日まで素直に自分の教育観を育てながら、精進していこうと思います。(いくつか質問もさせていただいているので、その答えも楽しみに待っています)

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