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【2024年度版】兵庫県公立高校入試の日程と戦術

 兵庫県の高校入試は、私立・公立問わず様々な種類があります。それぞれの入試日程や出願方法について把握しておくことは、受験生にとって非常に重要です。この記事では、兵庫県の高校入試について概要を解説し、受験生の皆さんがスムーズな受験を行えるように、戦略をご提案いたします。

日程の概要

 兵庫県の高校入試は、まず国私立高校入試からはじまり、公立推薦・特色選抜入試、公立一般入試の順に実施されます。

日程の概要


兵庫県 国私立高校入試について

日程

 2023年度私立高校入試の日程は
 出願締切日…1月下旬
 入試日…2月10日
 合格発表…2月11日~13日
【注意】国立の大阪教育大附属池田校舎
 入試日…2月12日・13日  合格発表…2月16日

 2月中旬が入試日のため、冬休み前から過去問を解くなどの入試の準備が必要です。

合格のポイント

 私立高校入試に合格するために重要なのは、もちろん入試で高得点を取ることです。しかし、それと同様に重要なことが2つあります。

 1つ目は、2学期の実力テストで高得点を取る
 2つ目は、高校によっては通知表(内申点)も合否の判断対象になる
ことです。

 実は、各中学校は進路指導をする際に、2学期の実力テストの結果の参考にします。実力テストの結果が志望校の合格に難しいと判断されると、出願をすることすら難しくなることになります。したがって、実力テストで高得点を取ることが重要になります。
 また、高校によっては通知表を重視するところもあります。例えば、通知表平均が4以上あると加算点があるなどです。

 私立入試は、本番の入試の結果だけで合否が決まると思われがちですが、意外にそうでもないのです。2学期の実力テストや通知表のことを考えて、遅くとも中3の夏休み前から、準備を始める必要があります。


専願入試と併願入試のポイント

 専願入試、つまり私立高校を第1志望とする場合は、志望校に合わせた対策をしっかりと行うことが重要です。過去問を演習する際には、5年分を最低2回、できれば3回解くことを強くお勧めします

 一方、併願入試の場合は、2月中旬の公立推薦入試、または公立一般入試の学習が中心となります。私立校に対する対策を十分に行うことができないことが多いため、模試や通知表の結果を踏まえて、併願校とする私立校は合格可能性の高い学校を選ぶことが重要です

 以上のように、私立高校の入試日程や合格のポイントを把握し、入試に向けて準備を進めていきましょう。

兵庫県 推薦入試・特色選抜について

日程

 2024年度の公立推薦入試・特色選抜の日程は、実施日が2月15日、合格発表が2月20日です。出願日は、2023年5月26日現在の時点では公開されていませんが、2023年度入試においては、2月3日~7日でしたので、2024年度も2月上旬と考えられます。

入試科目

 入試科目は学科・コースによってかなり異なります。以下に例を示しておきます。

  • 神戸高校総合理学科…英語・数学・国語・面接

  • 市立西宮高校グローバルサイエンス科…数学・理科・小論文・面接

  • 宝塚北高校グローバル・サイエンス科…英語・数学・理科・面接

  • 西宮東数理・科学コース…数学・理科・面接(※小論文は廃止)

  • 葺合高校国際科…適性検査(英語)・面接/実技検査(英語による面接含む)

<特色選抜>

  • 長田高校人文・数理探求類型…小論文・実技(英語)・面接

  • 市立西宮高校人間探求類型…小論文・面接

  • 鳴尾高校総合人間類型…小論文・面接

 推薦入試は、各高校の科・コースによって、入試科目がさまざまです。特色選抜では、小論文・面接が基本的には課されます。


合格のポイント

 推薦入試では、過去問が手に入りづらいことに加え、難易度が高いことが課題となっています。また、最近は小論文が重視される傾向にあります。そのため、受験生は過去問や模擬試験を活用して十分時間をかけて対策を行う必要があります。
 特に、神戸総理・市西GS・宝塚北GSなどの理数系の難関と言われる推薦入試においては、十分な準備が必要です。
 開進館では、神戸高校総合理学科や市立西宮高校グローバル・サイエンス科など、公立推薦入試に特化した対策講座<志望校別日曜特訓講座>を9月から開講します。合格に必要な情報やテクニックを提供し、受験生の皆さんを確実に合格に導いていきます。
 また、遠方にお住まいの方や習い事と併用したい方向け、オンデマンドWEB講座も4月から開講しています。詳細は以下からご覧ください。

神戸総理オンデマンドWEB講座
市西GSオンデマンドWEB講座


兵庫県 公立一般入試について

日程

 2024年度の公立一般入試の日程は、学力検査が3月12日、合格発表が3月19日です。
 出願日は、まだ公開されていませんが、2023年度入試においては、2月22日~27日で、2024年度も2月下旬と考えられます。
 また、兵庫県は複数志願選抜制で第1志望、第2志望の2つの高校を志望できます。第2志望は出願後も志望変更が可能で、2023年度の志望変更期間は2月28日~3月2日でした。出願は、併願する私立高校の合格発表後なので、私立高校の合格発表結果をふまえた上で、適切な出願を行うことが必要です。

 複数志願選抜制や志願変更などの公立一般入試の詳細は、後日に別記事で紹介します。


入試について

 一般入試では、兵庫県下共通の問題が出題されます。入試問題の難易度や特徴については、今後の記事で詳しく紹介していきますので、そちらも参考にしてください。


合否のポイント

 兵庫県の公立一般入試では、当日の学力検査と内申点の合計で評価されます。学力検査は各100点×5科目の500点満点で、これを250点に圧縮します。内申点は通知表の主要5教科を4倍、実技4教科を7.5倍して合計250点に換算されます。内申点、入試での得点がともに重要です。
 開進館では、合格に必要な内申点や偏差値を過去の膨大なデータから算出しています。受験、志望校についてご不安な方は、以下のフォームからご相談ください。

 以上、私立高校入試、公立推薦入試、公立一般入試についてまとめました。それぞれの入試形式や対策についての概要を説明しました。各高校、学科、教科の具体的な対策・学習方法については、今後別記事で紹介していきます。