見出し画像

【2023年度入試版】市西GS 内申点の重要性(有料級)

 今回のNoteでは、夏休みを控えた中3生の学習の参考になればと思い記事を書きました。学校の学習(内申点)を優先させるべきか、実力をつけるための学習を優先させるかの判断にご活用ください。

内申点は推薦入試のために必要な最低条件

 市西GSを受験するためには、中学校長の推薦が必要です。そのためにも内申点をとっておかないと、そもそも受験すらできません。
 補足すると内申点が高ければ推薦が出るとは限らず、例えば定期考査の点数は高く内申点が高くても、授業中によく寝ているとか提出物を全く出さない場合も推薦がもらえない場合があります。(私は過去に1人経験しています。)

 では、内申点が高ければ高いほど合格に近いのでしょうか?
 実は、そうではありません。
 「オール5」の生徒は必ず受かるかというとそうでもありませんが、「オール4」だと可能性はゼロではありませんが、非常に合格は厳しくなります。

 つまり、市西GSの場合、内申点は推薦入試のために必要と言えます。ただし、一定程度の内申点(9科平均4.2程度)をとっていれば、入試の本番勝負になると言えます。


内申点は高いほど有利?

 では、1学期の通知表が以下の場合を例にして考えてみましょう。

英語5 数学5 国語4 理科5 社会4
音楽4 美術4 技家4 保体3  9科合計 38

 私が進路指導担当だったら、このように言います。

母「うちの子の通知表どうでしょうか?」

私「この通知表であれば、市西GSを受験することはおそらく可能です。あとは本番勝負になります。」

母「え?市西GSはオール5でないと受からないと聞いたのですが…。」

私「いえ、そんなことはありません。市西GSのことだけを考えるならば、もう少し高い方がいいですが、通知表の基準はクリアしていますあとは数理の力をつけていくことが先決になります。夏休みに数理に学習時間を集中させてください。ただし…,」

母「ただし…、何でしょうか。」

私「社会に関しては、5に持っていきたいです。夏休みの間に中1・2の復習をしておくことが必要です。また、2学期の音楽、美術、技家、保体(実技教科)のどれか1つをあと1段階上げるために、授業態度をよくして、2学期の定期考査にもしっかり取り組んでください」

母「その方が、市西GSの合格の可能性が高くなるのでしょうか。」

私「はい。もちろん数理の力をつけるための学習が最優先ですが、もう少し通知表は取れている方が多少有利になります。しかし、それ以上に市西GSが不合格だったときの受験校選びに大きくかかわります。また、学習のスタイルにも影響します。」


内申点の重みは、ココで変わる!

 実は、内申点の重みは、市西GSの合否に関係に、市西GS以外の併願校や万一、市西GSが不合格になったときにどうするかと密接にかかわってきます。

 2023年度入試の日程を時系列に示すと、以下のようになっています。
① 奈良県 私立入試  2月6日(月) (例) 西大和学園の併願
② 兵庫県国私立入試  2月10日(金) (例) 須磨学園、雲雀丘学園
③ 兵庫県公立推薦入試 2月15日(水) ★市西GSの受験日
④ 兵庫県公立一般入試 3月10日(金) 

 実は、この入試日程をどのように組み立てるかで、内申点の重みが変わります。

 例えば、以下のケースを考えてみましょう。


ケース① 市立西宮高校普通科を第二志望とする場合

母「私は、市西GSを第一志望と考えていて、もしそれが無理だったら市西普通科に進学させようと思っています。」

私「そうであれば、現状の通知表だと、普通科は合格する見込みが非常に少ないです。社会、実技教科をあと1ずつ上げる必要があります。では、夏休みは、社会の復習を少し多めにやりましょう。」

という進路面談になります。


ケース② 須磨学園を第二志望とする場合

母「私は、市西GSを第一志望と考えていて、もしそれが無理だったら須磨学園に進学させて国公立大学を目指させたいと思っています。」

私「そうであれば、中学校の内申点は現状維持を目標としてください。できれば、国語または社会の通知表を1上げてもらうと安心です。では、夏休みは数学と理科に専念しましょう。」
という進路面談になります。

 進路面談では、このようにただ単に第一志望に合格するかどうかの判断や万一の不合格のことを考えるだけでなく、実際はお子さまの将来の夢・性格と校風のマッチング・成績の教科間の偏りなど総合的に考え、情報を提供し、ご家庭の方針を加味しながら判断していくものと私は考えています。


市西GSの進路にお悩みの方へ

 市立西宮高校グローバル・サイエンス科の受験をお悩みの方、以下の開進館のリンクから資料請求をしていただいた方に、無料で記事執筆担当と無料カウンセリングをさせていただきます。


<注意>
資料請求欄のフォームに以下のようにご記入ください。
今回、お問い合わせをいただいたきっかけ」に"Note"
「資料送付希望校舎」を"西宮北口校"
「ご相談・ご質問など」を"市西GSカウンセリング希望"
とご記入ください。

記事執筆担当のご紹介

 今回の記事は、中3生の今後の大切な進路を左右する重要な内容です。過去の豊富な経験値に基づいたものであることを示すために、執筆者のプロフィールを紹介しておきます。

経歴:兵庫県の学習塾「開進館」で20年以上指導にたずさわっています。長年数学課責任者として、また難関高校受験クラスを設置している開進館西宮北口校で6年間責任者として、学習・進路指導にあたってきました。