さっちゃんの幸福論

7月15日(水)21:00から22:00
筑波大学 准教授 五十嵐沙千子先生による「さっちゃんの幸福論」についてお話をいただきました。

自己受容感を高めよう

 自己受容感とは、「私ってこう言う人よね」と思うことができる。つまり、できないと言うことがない。やりたい事があり、結果がどうであれ、プロセスこそが、その人そのものなのである。

 ここで、自己肯定感という言葉があるが、「強みがあるから受け入れられる。」と思ってしまいがちではないだろうか。強みがあるから受け入れられるという気持ちは、その強みが他者よりも劣っていると気持ちが折れやすくなる。折れないように、強みを高めようとし、弱みとしているところに目を向け無くなってしまう。

 自己受容感で注意すべきは、

「自己限定していないか」

と言う事である。「自分は頑張れない人」と思い込んでしまい、頑張れないと言うことがある。自分でルールを決めてしまう事がある。閉鎖的であれば、空気を読まざるおえない。狭いコミュニティーの中で、「自分の行動はこうあるべき」となっていないだろうか。例えば、先生の期待に応えて奴隷になっていないだろうか。“いい子”であるために、課題を出すとか。合わせようとしたときに、人は幸せじゃないと感じてしまう。

  かなり微妙なところではあるが、取り組んだ事柄について、感情を人に伝えられるか、と言う事が基準になるかもしれない。「失敗した」と言ったならば、「成功した」人がいる、と言う事なのだろうか。プロセスこそがその人の道なのである。

大人が子どもを限定しているのではないか

 現実とは何か。現実は人それぞれ違う。自分が思っていた“現実”は、“妄想”だった。現実は、あくまで、それぞれが作り出したものである。すなわち、白紙の紙に自分で描いていくものである。

「将来幸せになってみせる!!」

と思っている大人は少なくないのでは。では、今が幸せと思っていない人が、幸せになる事ができるのだろうか。大人こそ、今ある様々なことを楽しみ、子どもはこうだと言う事を置いておき、他の人間として面白がろう。

大人が幸福になれば、子どもは幸福になるのだ。

心の健康を保つには、社会(世界)の中で、自分でいることを自分で許すことである。「イマ」を大切に、「自分」を大切にしていこう。

あとがき

受講した感想は、

「ホッとしたなー」

と言う気持ちです。安心感のある講演でした。まとめは不十分なところ、伝えたかった内容と違うかもしれません。すみません。個人の感想として読んでいただければ幸いです。

さて、この講演で一番嬉しかったことは、

「子どもを他の人として面白がる」

と言う事でした。今年は、一年生の担任をしており、個人面談をしているのですが、「面白がる」をキーワードにしていました。なので、聞いた瞬間、「これこれーーーー!!」って声出そうになりました。若手の頃は(今も職場ではまだまだ若手と言っています。10年目だけど。)、「自分がどうにかしてあげなきゃ」と思っていましたが、今年の目標は、

「一緒に楽しみ、一緒に学ぶ。」

です。そう思った途端、授業もホームルームも楽しいです。個人面談は、私が話さず、どんどん質問をしていく…そうすると、生徒が話す話す!!!1人10分でどんどん進めていましたが、時間が全く足りなかったです。そして、それぞれが面白すぎて、ずっと笑っていた面談でした。40人があっという間に終わってしまい、疲れるとかなく、むしろ物足りなかったです。

 現在担当の生徒は、生徒自身が、勝手にいろいろやってくれます。みんなのびのびしていると思います。一緒に生きていくって言うだけで十分なのかもしれません。


 ここ最近、講演で聞いた内容をよく耳にする気がします。

「(藤井聡太君が勝ち進んでいてすごいという話題の時に)別にさ、誰がすごいとかいいじゃん。高校生のときの俺らも頑張っていたよ。みんなすごい。」

「自分が間違っていたら生きてないもん。全部あってる。全部あってなきゃ、今の俺はいない。ミスっていたとしても、ミスってなかったら今の俺はいない。」

ランパンプス小林さん(お笑い芸人さん)がラジオで言っていた一言です。沁みましたね。みんなそれぞれの頑張りがあります。自分を認めてあげなければ、他の人からも認められないし、自分が自分を好きでいなかったら、自分を好きになってもらおうって言うのもおこがましいですよね。自分が自分の一番の応援する人でありたいです。自分のことを好きになれるように、自分のために、輝いていたいですよね。



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