シルバーバーチと霊界通信と霊訓
シルバーバーチの霊界通信とは何か
シルバーバーチの霊界通信とは、イギリスの霊媒モーリス・バーバネルを通じて、シルバーバーチと名乗る高次の霊的存在から伝えられた膨大な霊訓の記録です。その交霊期間は、1920年代からバーバネル氏の死去する1981年まで、約50年以上にわたり行われました。
この降霊会による霊界通信の目的はなにか
それは、端的に言えば、人間が死後も霊界で霊人として存在し続けることを証明し、人間が大霊(神)の分霊であることを理解してもらうことでした。
シルバーバーチは、霊的な真理を伝えることで、地上世界に生を受けた人々がより良い生き方を自らの意志で選び、自滅の道を避けることを願い、シルバーバーチにその霊界のスポークスマンとしての活動を依頼した、さらに高次の霊人たちからの要請に応え地球救済の一端を担う霊的真理の普及計画を実行してきました。
シルバーバーチの言葉を伝える地上側の霊媒
その際にモーリス・バーバネルを地上世界のチャンネル役として選び、長年にわたる霊的教育を施して霊媒としての純度を高めてようやく実現した霊界通信の会、ハンネスワッハーホームサークルにて出現し、霊的真理の普及活動にとりくんできました。
神(大霊)とは何か、死とは何か、霊の構造、死後の世界の様子や取り組み、人生の意味、幸福など、人間にとって普遍的なテーマについて、超高度な霊的叡智を人間界の限られた言語表現を駆使して解説されています。
交霊会「ハンネ・スワッハーホームサークル」
シルバーバーチが降霊会に現れてからすでに100年以上の歳月が流れています。また、最後の降霊会において語られた時からも50年以上の歳月が経っていますが、時代を超えて通じる平易な言葉で語られ、現代人の知性にも理解しやすい内容です。
シルバーバーチの交霊会の主な舞台となるハンネ・スワッハーホームサークルには著名人も多く参加していますが、常連メンバーには、推理小説シャーロックホームズで有名な作家、アーサー・コナン・ドイル氏もいたことは有名な話です。
祭壇もご神体も、献金も本も儀式も一切無い、言葉による真理普及
また、決定的に他の霊的現象類と比べて異なるのは、地上での利益などを説くことではなく、また、新しい宗教を開く話でもなく、1つの宗教を後押しするものでもは無いという点です。
付随して、そこには水晶玉も、サイキックな活動も、祭壇も献金も供え物も集会も入会も一切ありませんでした。誰にでも門が開かれそして、シルバーバーチ自身が「私の言葉を鵜呑みにしてはいけません、徹底的にあなたの精神的な目で1つづつ吟味し、受け入れがたいものは無視して構いません。」と伝えていました。
シルバーバーチの語った霊的真理の言葉は、いかなる宗教宗派にもとらわれない普遍的な教えであるところが一般的な人にも素直な理解を促す要因です。
「シルバーバーチの霊訓」シリーズ(近藤千雄訳)は全13巻の書籍に翻訳されていますが、その中には何度も、既存の宗教による儀式型宗教活動や神学という学問によって「神」を捉えることの無理さ、そしてそこから影響される一般人への霊的成長への足枷を説いています。
シルバーバーチが自分自身の生前(地上世界で3000年前に生きたインディアンと語っている)の名前も生きていた場所も明かさず、ひたすらに自身を「神の僕の1人に過ぎない」と語り、全てを明かさなかった。そして、何かを信じよ、というような事は一切語らなかった。それよりも常に理解できるところを理解すればよろしい、そして理解したことを吟味して人生に生かして下さい。と繰り返し説いていく。このことはシルバーバーチの人となりを表すものだと感じさせる。
シルバーバーチは「私に感謝する必要はありません、この機会を設けている大霊に向けて感謝すべきです。」といっています。
少しややこしい話になるが、シルバーバーチ自身は約3000年前に地上世界に生きた経験を持つ霊人ということしか明かしてはいない。
そして、当初は北米インディアンとして交霊会に現れていたが、じつはインディアンではない。地上時代にインディアンだったのは霊界側の霊媒のことで、シルバーバーチはあとで「実は私はインディアンではありません」と告白する。それまで、そのインディアンを自分自身であるかの表現に終始している。
シルバーバーチの語る霊的真理とは
彼の語る霊的真理は人生の本質は愛であること、人の生まれてくる目的の核には愛を体験すること、そしてそこから人々が互いに愛の行動を共有できるような英知に満ち溢れ、読む者に深い感動と希望を与えます。世界130カ国で販売され、50年以上、多くの読者を獲得し、人々の霊的成長に貢しています。
日本では「シルバーバーチの霊訓」の潮文社出版からのシリーズは全て、翻訳家、近藤千雄氏によって全13巻に翻訳され、広く読まれています。
シルバーバーチの霊訓が伝える重要なメッセージの内容は
霊魂の永遠性: 肉体は滅びても霊魂は不滅であり、死は魂の解放を意味する。
霊界の実在: 霊界は多次元構造を持ち、地上よりもはるかに美しい世界である。
輪廻転生: 魂は成長のために何度も転生を繰り返す。
カルマの法則: 行為には必ず結果が伴う。
愛の重要性: 愛は宇宙の根源的な力であり、魂の成長を促す。
今回のまとめ
シルバーバーチの霊界通信は、現代社会において物質主義や利己主義が蔓延する中で、霊的な価値観を再認識させてくれる貴重な資料であり、自分の宗教感を持つ人にも、無宗教だが無神論者では無い人にも、またスピリチュアルに関して100%懐疑的人にも、どんあ立場の人にも「霊的な成長」を促してくれる比類無きメッセージと言えるでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?